小さな町に大きな謎を残した怪事件5選

人口が1000人にも満たないような小さな町で発生した不可解な事件の数々をご紹介します。

1 400人の中に犯人が…

電話

1980年4月8日早朝 、米国フロリダ州にある人口400人足らずの町モントヴァードで、ジョージア・クルーズ(12)という女の子が、家を出たまま行方不明になりました。

彼女の家族や警察、ボランティアの人々が協力して捜索活動に当たりますが、手掛かりは得られず。

失踪から二日後、群保安官のところに匿名の男から電話があり、彼は次のように語りました。

「おたくらが探してる12歳の女の子がいるだろ?あの子ならもう死んでるよ」

同様の電話は彼女の祖母のところにも。

クルーズ一家を絶望させるこれらの電話があった8日後、自宅から約40km離れた場所でジョージアの死体が発見されました。

死体はスーパーマーケットの裏手にある雑木林に放置され、衣服は家を出たときのままで、乱暴された様子は無し。

直接の死因は、背後から刃物で刺されたこと

言うまでもなく、この事件は町全体に大きな衝撃を与えました。

「町全体」とは言っても、住人は400人にも満たないので、ほとんどの人たちは互いに顔見知りです。

そして、事件が起きた時間帯に不審な人物や車などを目撃した人は皆無。

ということは、犯人はこの町の住人である可能性が極めて高いということ。

この事件は物的証拠に乏しく、ほとんど唯一の手掛かりである「謎の電話」の主も判明しなかったため、完全に迷宮入りとなりました。

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2 ファントム・キラー

月光

1946年、米国テキサス州にあるテキサカーナという小さな町で、住人を震撼させる連続殺人が起きました。

犯人は、約2ヶ月半にわたって5人を殺害

目の部分以外の顔全体を白い布で覆っていたことから、「ファントム・キラー」という名前が付けられました。

マスク

犠牲者の多くは残虐な殺され方をしていましたが、中にはやや変わったケースもあり、メアリー・ラリーという女性は、全力で逃げるように犯人から命令されたとか。

これは、逃げる被害者を追いかけるという、一種のゲームを犯人が楽しみたかったため。

犯人は被害者に追いつくと、乱暴し、再び逃げるように命じていました。

ファントム・キラーが現れてから、町の治安を高めるための様々な努力がなされましたが、この犯人を逮捕することは遂に叶わず。

ファントム・キラーの正体が暴かれることはなく、この事件の真相も闇に包まれたままです。

3 グランド・プレーリーを襲う恐怖

カナダ

カナダのアルバータ州にある人口約1000人の町グランド・プレーリーは、その規模の小ささにも関わらず暴行や強盗事件が多く、一時期カナダで最も危険な地域として認識されていました。

謎の放火事件

火事

1918年6月20日、ジョセフ・スナイダーとその息子のスタンリーが住む家から火の手が上がります。

消防隊が鎮火してから屋内を捜索してみると、そこには銃で撃たれた親子の死体と、38口径のリボルバーが。

現場の状況から、無理心中の可能性も考えられました。

ところがその数日後、そこから7kmほど離れた農家の小屋から、異様な匂いが漂っていることに付近の住人が気づきます。

小屋の中には農家の主であるイグナス・パタンを含め、計4人の死体がありました。

捜査の結果、スナイダー宅で発見されたリボルバーはパタンの物であると判明

つまり犯人は、パタンの銃を使って4人を射殺した後、スナイダー親子を殺害し、家に火を放ったのです。

パタンの家から金銭がゴッソリ消えていたことから、金目当ての犯行であるのは確実。

しかし、犯人逮捕に結びつく有力な手掛かりが得られず、6人も殺された事件でありながら、有罪になった者は一人もいません

女性を狙った連続殺人

また、1987年8月からは、女性が突然行方不明になり、その後死体で発見されるという事件が頻発。

発見された死体は多くの場合腐敗が進み、なおかつ切断されていたことから、被害者の身元が明らかになるまで相当の時間を要しました。

最も最近起きた事件では、2005年に16歳と19歳の女性がショッピングモールで目撃されたのを最後に行方が知れなくなったというのがあります。

その6年後の2011年、グランド・プレーリーでキャンプ中だった人により、彼女たちの白骨死体が発見されています。

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4 靴下の殺人

靴下

1985年の8月から12月にかけ、米国ワシントン州ルイス郡にある「ミネラル」という小さな観光地の近くで、不気味な連続殺人が発生しました。

第一の事件

最初の事件が起きたのは、1985年8月10日。

スティーブン・ハーキンスとその恋人ルース・クーパーが、ミネラル付近の林でキャンプをしていたのですが、そこで消息を絶ちます。

その4日後、この場所を通りかかったハイカーが、ハーキンスの死体を発見。

彼は寝袋に入ったままの状態で、頭部を撃たれていました。

クーパーの姿は見当たりませんでしたが、同年10月、ハーキンスの死体発見場所から約2.4km離れたところで彼女の死体が発見されます。

その首には長い靴下が巻かれていました。

第二の事件

1985年12月12日、マイク・リーマーとその恋人ダイアナ・ロバートソン、彼らの娘クリスタルの3人が、クリスマスツリーの木を入手すべくこの林に来ていました。

林

そして、リーマーとロバートソンはこの日を最後に姿を消します

その日の夕方、林からかなり離れた所にあるスーパーマーケットで、店の前でひとり立ち尽くしているクリスタルを店員が発見。

彼女は放心状態で、母親の居場所を聞かれても「林の中にいる…」と繰り返すだけ。

クリスタルはまだ2歳だったことから、それ以上の情報は何も聞き出せませんでした。

雪

彼女の両親が消えてから2ヶ月後、母親であるダイアナの死体が雪に半分埋もれた状態で発見されます。

彼女の死体の首にもまた、靴下が巻きつけられていました。

死体の近くにはマイクの車が止めてあり、中のダッシュボードには「愛してるよ、ダイアナ」と書かれた封筒が。

この時点で警察は、いまだ居場所の分からないマイクに対する疑いを強めました。

マイクはダイアナを殺害した後、娘のクリスタルをスーパーの前に置き去りにして逃亡したというのが警察の考え。

この予測が正しければ、一連の殺人の真犯人はマイクだったことになります。

ところが、2011年3月26日、ダイアナの死体が発見された場所の近くで、ヒトの白骨死体が見つかります。

鑑定の結果、その死体はマイクのものであると判明。

ということは、彼もまた、この不気味な「靴下の殺人」の犠牲者だった可能性が高くなります。

結局、この連続殺人の真犯人が誰だったのかは、未だに分かっていません。

5 「カラス」と呼ばれた殺人者

カラス

フランス北東部、ドイツとの国境付近に、レーパンニュ=シュル=ヴォローニュという人口1000人程度の町があります。

風光明媚な土地から受ける印象とは逆に、ある陰惨な事件が起きた過去を持っています。

1984年10月16日、グレゴリー・ヴィレミン(4歳)の叔父に、不審な電話がありました。

電話の主の話によると、その人物はグレゴリーを誘拐し、既に殺害したとのこと。

これを知ってグレゴリーの両親はすぐに警察に相談します。

捜査の結果、自宅から7km離れたヴォローニュ川で、男の子が浮いているのが見つかるという最悪の結末に。

この翌日、グレゴリーの父親であるジャンマリーが、一通の手紙を受け取ります。

その手紙には以下のような内容の文章が。

悲嘆に暮れて死ぬがいい。

金を出しても息子は戻って来ない。

これが私のリベンジだ、間抜け野郎。

実は、グレゴリーが殺害される3年前から、ジャンマリーに対して犯人は復讐をほのめかす電話をかけ続けていました。

ジャンマリーはその声を録音したこともありましたが、相手の正体は一向につかめず。

さらに、手紙の差出人も特定不能でした。

やがてマスメディアは、この謎の犯人を「ル・コルボ(仏語でカラスの意味)」と名付けます。

第一容疑者

この不可解な事件において、第一容疑者となったのは、ジャンマリーの従兄弟であるバーナード・ラローシュ。

事件のあった日、ラローシュがグレゴリーと一緒にいるところを見たという目撃者がいたのです。

しかし、事情聴取の際に警察から証言を強要されたという理由から、後にその目撃者が証言を撤回。

1985年2月、ラローシュは裁判で無罪となったのですが、この結果に納得のいかないジャンマリーは、自らの手でラローシュを断罪することを報道陣の前で宣言しました。

同年3月29日、ジャンマリーは出勤途中のラローシュを射殺

その結果、彼は裁判で懲役5年の判決を受けました。

その後、またもや「コルボ」からと思われる手紙が届き、これにより、やはりラローシュが無実であったことがほぼ確実になったのです。

第二容疑者

つづいて第二容疑者となったのは、意外にもグレゴリーの母親であるクリスティーヌです。

例の手紙の筆跡が彼女のものと酷似していることに加え、殺人のあった日、手紙が出されたと思われる郵便局でクリスティーヌの姿が目撃されていました。

しかし、ラローシュと同様、彼女も結局釈放されます。

それ以降、様々な物的証拠についてDNA鑑定が行われましたが、「コルボ」の正体が何者だったのかは、未だに明らかになっていません。

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