難事件を解決した意外な証拠5選

長年解決されず、ほとんど迷宮入りだった事件が、意外な証拠によってアッサリ解決された事例をご紹介します。

犯行現場から発見された証拠によって速やかに事件の全容が明らかになるのが、捜査機関にとっては理想でしょう。

しかし、現実には証拠が極めて乏しいことも多く、また、得られた証拠だけでは犯罪を証明出来ないこともあります。

そして、そういう場合にこそ、警察の捜査能力の真価が問われることになるのでしょう。

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1 噛む男

男

1978年の夏、米国イリノイ州にあるウッド・リバーという小川で、女性の死体が発見されました。

彼女の名前はカーラ・ブラウンで、激しい暴行を受けた末に殺害されていたのです。

状況証拠から、計画性の無い犯行であることは判明したものの、犯人に結びつく証拠は無し。

捜査開始から2年後、ようやく重要な手掛かりが発見されます。

被害者の肩に、わずかに歯型が付いていたのです。

女性

これだけだと犯人の歯型との照合が出来ないわけですが、幸い、1982年にある女性から有力な情報が得られました。

カーラの肩の歯型についてジョン・プランテという男性が話しているのを、その女性は偶然耳にしたのです。

歯型の件は、捜査機関以外の人間は知り得ない情報のはず。

警察は、プランテの歯型を取り、カーラの肩に付いた歯型と照合。

結果は、見事に一致しました。

その後、プランテは殺人罪で有罪となり、懲役75年が宣告されています。

2 ハートのクイーン

トランプ

1979年、米国ワシントン州スノウホーミッシュ郡で、スーザン・シュワルツという女性が絞殺されました。

事件解決につながる手掛かりは皆無に等しく、犯人像も不明。

捜査に進展が無いまま32年が過ぎ去ったとき、地元の刑事であるジム・シャーフとデイヴ・ハイツマンの二人が妙案を思いつきます。

彼らは、様々な未解決事件の被害者の写真が印刷された「特製トランプ」を作成したのです。

もちろんその中にはスーザンの写真もありました(ちなみにそのカードはハートのクイーン)。

そして、そのトランプをワシントン州全土の各刑務所に配布。

囚人たちが余暇を過ごすためのアイテムとして使わせたのです。

刑務所

この作戦の狙いは、被害者の写真を見た囚人たちからのタレコミを期待するというところ。

トランプのカードには、有力な情報を提供した者には報奨金を与える旨が明記されていました。

果たして、こんな方法が上手くいくのかと思ってしまいそうですが、これが何と、上手くいったのです。

囚人の一人から、スーザン殺害についての情報が得られ、その結果、シアトル出身の57歳の男が犯人であると判明しました。

事件解決に協力したその囚人の素性は明かされていませんが、その人物はスーザンが殺されるところを目撃しており、そのことを口外すれば殺すと犯人から脅されていたとか。

スーザンを殺した犯人は、殺人罪で有罪となりました。

ちなみに、このトランプのおかげで、迷宮入りとなっていた他の3つの事件も解決し、今ではアメリカの20近くの州で「未解決事件トランプ」が採用されています。

3 ヘビースモーカー

タバコ

1900年代後半、米国ルイジアナ州にあるラフィーエットという町で、13年間にもわたって同一犯による連続婦女暴行事件が発生しました。

犯人は目出し帽を被っており、犯行現場には有力な物的証拠が残されていなかったことから捜査は難航。

しかし、あるタレコミ情報により、意外な人物が容疑者として浮かび上がってきました。

ラフィーエットの保安官事務所で20年以上勤務しているランディ・コモーという男です。

この男が真犯人だとすると、表面上は市民の安全を守る一方で、彼は女性に対する性的暴行を繰り返していたことになります。

真相を確かめるためには、コモーと犯行を結びつける証拠が必要ですが、証拠らしい証拠は発見されていません。

しかし、突破口はありました。

証拠らしい証拠」は無かったものの、被害に遭った女性たちの自宅には、見逃されても仕方のないくらい小さな物的証拠が落ちていたのです。

それは、タバコの吸い殻

吸い殻

犯行に及ぶ際、コモーは悠長にもタバコを吸って、その吸い殻を捨てていました。

そして、吸い殻に付着した唾液と、コモーの唾液とを照合することで、彼が真犯人であると確定。

後の裁判で、コモーは終身刑を宣告されています。

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4 捜査に協力的すぎた犯人

オランダ

1999年、オランダ北部のフリースラント州で、16歳の女子高生が殺される事件がありました。

事件発生から13年の月日が流れましたが、解決の糸口すらつかめず。

そこで、最後の手段として、かなり強引でヤケクソな秘策を警察は考案しました。

事件の起きた場所から半径8km以内で、男性に手当たり次第に声をかけ、DNAサンプルを送ってくれるように頼んだのです。

犯人が残したDNAは事件現場からすでに採取されていたので、それと合致するDNAの持ち主が見つかれば、その人物が犯人ということになります。

サンプル

ただ、ここで誰もが疑問に思うのは、事件から13年も経ち、このまま罪を免れると信じているであろう犯人が、自ら進んでDNAサンプルを送ってくることなどあるのかということ。

良心の呵責からそうするのであれば、むしろ自首する方が自然ではないかと思われるのです。

結局、集まったサンプルの数は約6600

そして、何と…ありました。

犯人のDNAが

自分が犯人であることを忘れてウッカリ捜査に協力してしまったのかは分かりませんが、農業を営む44歳の男が送ってきたDNAサンプルが、事件現場に残されたDNAとピタリ一致。

彼は、殺人の容疑で逮捕されました。

5 真相を物語る木

女性

米国イリノイ州在住のシャルロット・グラッべには、彼女が23年間も苦しめられている「悩みの種」がありました。

それは夫のフレッド

恐ろしく気が短く、一旦キレると暴力を振るい始めて手がつけられなくなる夫に、シャルロットは心身ともに疲れ果てていたのです。

1981年、夫に殺されるかもしれない恐怖を綴った手紙を貸金庫に残し、彼女は失踪します。

そして、二度と姿を現すことはありませんでした。

状況から判断してフレッドが彼女を殺したのだと警察は睨んでいましたが、死体は発見されず、目ぼしい証拠も無し。

しかし、捜査を進めていくと、フレッドの元カノから決定的な証言が得られました。

木

それによれば、フレッドはシャルロットを絞殺した後、ウォーバッシュ川付近にある木の側で死体を燃やしたとのこと。

その元カノは、フレッドに命じられて証拠隠滅の作業を手伝わされていたのです。

ただ、ここで大きな問題となったのが、彼が妻の死体を燃やしたことを裏付ける物的証拠が何も発見されなかったという点。

死体どころか、何かを燃やしたことの証明すら困難でした。

そこで警察は、専門家に依頼してその「」を調べてもらうことに。

木

すると、木の年輪にわずかな異常が見られたのです。

このことから、フレッドが死体を燃やしたとされる時間帯に、木の成長が止まっていたことが確認されました。

つまり、誰かがこの木の側で物を燃やしていたのはほぼ確実。

これに、事件に関する複数の証言を合わせることで、フレッドの犯行を立証することに成功したのです。

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