バレンタインデーに起きた不可解な殺人5選
年に一度のバレンタインデーに発生した「迷宮入り殺人事件」の数々をご紹介します。
1 パーティの後の惨劇
1971年2月14日夜、米国ノースカロライナ州ダーラムで、当時19歳のジェス・マクベインと恋人のパトリシア・マンが、パーティに参加した後、ドライブ中に突然見知らぬ人物によって車を停止させられます。
犯人は二人を車から降ろして自分の車のトランクに閉じ込め、人気の無い場所まで運転すると、そこで二人を殺害。
その数週間後、ジェスとパトリシアの死体はロープで一つに縛られ、さらに木の幹にくくりつけられた状態で発見されます。
かなり大規模な捜査が行われたものの、犯人の手掛かりは全くつかめず、事件発生から1年と経たずして迷宮入りに。
1995年12月29日、ジェスの親戚に匿名の人物が公衆電話から電話をかけ、自分がジェスたちを殺した犯人であると告白しました。
しかし、この電話の主が何者なのかは未だに判明していません。
現在、この事件を独自に調べている有志の間では容疑者は二人に絞られており、その内の一人は、事件当日に催されたパーティの関係者ではないかと見られています。
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2 殺人記念日
米国コロラド州ストーンハム在住のビリー・トリンバックと妻のシンディは、1992年2月14日に入籍しました。
その翌年、最初の結婚記念日となるバレンタインデーにビリーは射殺されます。
彼の死体は、ストーンハムから約80km離れた側道の脇で発見されました。
捜査の結果、犯人である疑いが強まったのは妻のシンディ。
シンディは50万ドルの生命保険を受け取っており、また、彼女の車の中にビリーの死体が一時的に存在したことを示す物的証拠が見つかったのです。
近所の住人もシンディを疑いの目で見はじめ、彼女はそれに耐えきれずに、10歳の息子ジェームズとともにモンタナ州ビュートに引っ越します。
しかし、1994年4月、地元紙がこの事件を取り上げ、シンディが真犯人である可能性が高いとする記事を書いたことから、ジェームズが学校でイジメに遭います。
そして、堪りかねた彼は、イジメを行っていた11歳のクラスメートを射殺。
その後、ジェームズは少年院に相当する施設へ送られました。
この2年後、母親のシンディが病死し、ビリー殺害の真相は完全に闇に包まれることとなったのです。
3 動物と意思疎通ができる男の死
1900年代前半、イングランド中部ウォリックシャーのクイントン地区に、チャールズ・ウォルトンという男性が住んでいました。
普段は農家で仕事をしており、付近の住民からの評判もいたって良好。
そんな彼は、一つだけ普通の人とは違う特徴を備えていました。
様々な動物を意のままに従わせる能力を持っていたのです。
実際にその様子を見た人の話によると、まるで魔法でも使っているかのようだったとか。
その不思議な力と関係があるのかは分かりませんが、1945年2月14日のバレンタインデーに、ウォルトンは何者かに殺害されます。
いつも通り農作業を行っている最中に襲われたと考えられ、その殺され方は極めて猟奇的なもので、胸には十字架をかたどった切り傷が。
捜査を開始した警察は、イギリスの超自然的な伝説をまとめた一冊の本に関心を寄せます。
1929年に出版されたその本には、ある青年が、亡霊を見た直後に謎の死を遂げた話が紹介されていました。
その青年が死んだのはウォルトンが殺されるちょうど60年前。
驚くべきは、彼の名前はチャールズ・ウォルトンと同姓同名だったのです。
ウォルトンが住んでいたメオン・ヒルという場所は、もともと不思議な伝説が数多く存在していたため、彼の死に人知を超えた力が関係しているという噂が広まりました。
結局、この事件での逮捕者は一人もおらず、真犯人が誰なのか、彼がなぜ殺されたのかは全て謎のままです。
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4 わずか数分で地獄と化した運命
カリフォルニア州カールスバッド在住のジョディーン・セリン(39)は、知的障害を抱えていたため、彼女が一人暮らしをしているアパートを両親が定期的に訪れていました。
2007年2月14日、父親のアートと母親のロイスがジョディーンのアパートに来てみると、いつもと違ってドアにチェーンがかかっており中に入れません。
部屋の明かりは付いているのに、名前を呼んでも返事は無し。
何かあったのかと思い、父親がドアを無理矢理あけて中に入ると、驚いたことにジョディーンは寝室で見知らぬ男と一緒にいました。
困惑した父親が、目の前にいる裸の男にすぐ服を来て出ていくように伝え、部屋の外で待ちます。
その数分後。
両親が再び寝室に入ってみると、ついさっきまで会話をしていた娘が絞殺されていました。
犯人の男は、両親が部屋から出ていたわずか数分の間に、しかも彼らが至近距離にいる状況でジョディーンを殺害し、そのまま逃走したのです。
後の捜査で犯行現場からはDNAなどが採取されましたが、犯人の身元は現在も判明していません。
5 プレゼントを渡せずに死んだ少年
2014年2月14日、米国テキサス州ヒューストンに住む17歳のアントニオ・サルディバルが、午後6時頃に母親の車を借りて恋人の家に向かいました。
彼は、バレンタインのプレゼントとしてテディベアを渡すつもりだったのです。
ところが、深夜になってもアントニオは帰宅せず。
心配になった母親が何度もメールを送っていると、明け方の4時頃にようやく返信があり、今ちょうど家に向かっているとのこと。
しかし、その約1時間後、彼の乗った車は、電柱に激突して大破した状態で発見されます。
奇妙なことに、アントニオの姿はどこにも見当たらず、彼の靴だけが車のそばに放置されていました。
その約2週間後、あまりに意外な場所からアントニオの死体が発見されます。
(実際のヒューストン港)
彼の死体は、ヒューストン港内にある、船のドック下に沈められていたのです。
一体犯人はどうやって死体をそんな場所まで移動させたのか…。
この事件には他にも奇妙な点がいくつかあります。
まず、事件当日、アントニオは彼女の家に行っていませんでした。
さらに、死体発見時、プレゼントのテディベアは彼のズボンの中に押し込められていたのです。
この謎に満ちた事件の真相を知るため、アントニオの家族は現在も情報提供を呼びかけています。
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