最もダークな秘密を抱えた歌5選

ライブ

ダーク過ぎて聴いていられない…

ホラー映画などに使用される、緊迫感のある音楽は、聴いているだけで恐怖心がわいてきます。

それに比べると、歌の場合は、聴いているだけで怖くなるという経験は滅多に無いでしょう。

人生の悲哀をテーマにした歌は多いですが、聴く人を恐怖させるようなダークな側面を持った歌は実に少ないのです。

しかし、数が少ないからこそ、それらの歌が持つインパクトはかなり大きいとも言えます。

今回は、そんなダークな歌をご紹介しましょう。

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1 『I Don’t Like Mondays』

カレンダー

月曜日からテンション爆上がりの人はあまりいないかも知れません。

学生にしろ社会人にしろ、日曜日を家でのんびり過ごすと、月曜日の朝が来た途端に、どこか悲しい現実を突きつけられたような気分になることがあると思います。

それを考えれば、『月曜日が嫌い』というタイトルの歌があっても不思議ではありません。

しかしながら、ザ・ブームタウン・ラッツというアーティストによってリリースされたこの歌は、月曜日になるとテンションが下がるという内容の歌ではないのです。

この歌で取り上げられている人物は、ブレンダ・アン・スペンサーという女性。

銃

1979年1月29日の月曜日、米国カリフォルニア州で、彼女は自宅の窓から小学校に向けて銃を乱射し、生徒を含めた計9人を殺傷しました。

そして、後に犯行の理由を尋ねられたスペンサーが言い放った台詞が、正にこの歌のタイトルなのです。

2 『コロベイニキ』

テトリス

落ち物パズルの元祖であるテトリスは、1984年に公開された最初のバージョンでは、まだBGMが付いていませんでした。

その後、アップル製コンピュータ用に発売されたバージョンで、『コロベイニキ(行商人)』というロシア民謡の曲が初めて使用されたのですが、この時はゲームのメインテーマという扱いではなかったのです。

1989年に任天堂ゲームボーイ用テトリスが発売されたとき、コロベイニキはメインテーマに昇格し、多くの人が、この曲を聞いただけでテトリスを連想するまでになりました。

ゲームボーイ

現在でも、スマホアプリのテトリスをプレイすれば、あのお馴染みのBGMが流れてきます。

ところで、あまり知られていませんが、コロベイニキの歌詞は、1861年にニコライ・ネクラーソフによって書かれた詩が基になっています。

その詩の中では、男女二人の行商人が登場し、ある夜、彼らは互いの愛情を確認しあいます。

カップル

しかし、男の方には、行商人として一財産を築くという目標があり、そのため、戻って来たら必ず結婚すると彼女に誓って彼は一人で旅立ちます

やがて男は宿願を果たし、大金を持って彼女の元に向かいますが、その途中で強盗に襲われ、無残に殺されるのです。

3 『8月7日 4時15分』

ライブ

大の日本好きとしても有名な、アメリカのロックバンドであるボン・ジョヴィは、日付と時刻だけという風変わりなタイトルの曲を発表したことがあります。

実はこのタイトルは、ある女の子が亡くなった日時を表しているのです。

1989年8月7日夕方、ボン・ジョヴィのツアー・マネージャーをしていたポール・コージリアスの妻ナンシーと、息子のクリス、娘のキャサリンの3人が、外出先から車で自宅へ向かっていました。

道路

その途中、6歳のキャサリンが、メールボックス(郵便局の私書箱のようなもの)に届いている郵便物を自分で取りに行きたいと言い始めます。

メールボックスは自宅から歩いて数分の場所にあったため、特に問題ないだろうと考えた母親のナンシーは、郵便物のことを娘に任せ、自分と息子は先に車で帰宅。

メール

ところが、家で待っていても、娘は一向に帰って来ません

心配になったナンシーが車で近くを探しに行くと、道路の上でぐったりと横たわっている女の子を発見。

それはキャサリンでした。

道路

キャサリンは意識不明のまま直ぐに病院へ運ばれましたが、命は助からず。

当初、キャサリンを死に至らしめた原因は、状況から見てひき逃げであろうと考えられていました。

しかし、死体を詳しく調べてみると、ひき逃げされたにしては不自然な点がいくつか発見されます。

さらに、警察犬を使ってキャサリンの足取りを辿ってみると、彼女は誰かに誘拐された上で殺害された可能性が出てきたのです。

日没

ただ、それはあくまで可能性の一つでしかなく、母親と別れた後のキャサリンに一体何があったのかは、その多くが謎に包まれており、犯人も未だに特定されていません。

ボン・ジョヴィは、あまりダークなテーマの曲を出すバンドではなく、それだけにこの曲は異質な感じが際立っています。

歌の中では、キャサリンが死亡した日付と時刻が、何度もコーラスで繰り返されます。

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4 『セサミ・ストリート』

セサミ・ストリート

かつては日本でも放送され、現在でもアメリカで人気のある子供向け番組『セサミ・ストリート』は、チビっ子たちに不適切な暗い要素など微塵もありません。

そのテーマソングもまたしかり。

約40年にもわたってセサミ・ストリートに楽曲を提供していたのは、TVプロデューサーのクリストファー・サーフ

その功績により、彼はグラミー賞を2度受賞しています。

サーフにとって、自分が書いた歌は、セサミ・ストリートを見ている子供たちを楽しませるためのものであり、他の目的で使用するなど考えたことも無かったでしょう。

しかし、彼の歌は、彼の知らぬ間に、ある非人道的な目的で使われていました。

戦場

2003年に起きたイラク戦争の最中、グアンタナモ湾収用キャンプにて、収用された被疑者たちをアメリカの諜報機関が尋問するとき、情報を吐かせるための拷問手段としてセサミ・ストリートの歌が使用されていたのです。

拷問の際、被疑者たちは体を椅子に固定され、頭に装着したヘッドホンからは大音量で音楽が流れつづけます

ヘッドホン

これにより、彼らは正常な思考力が低下し、その上、酷いときには数日間も睡眠を奪われていました

この拷問のために使用された曲には、ヘヴィメタル系の曲もありましたが、何故かセサミ・ストリートの歌も頻繁に使われていたのです。

この事実を知ったサーフは相当なショックを受け、音楽が如何にして拷問手段になり得るのかを明らかにすべく、自らグアンタナモ湾に赴いて、現地の兵士や実際に彼の歌で拷問を受けた人々に取材を行ったそうです。

5 『暗い日曜日』

ブダペスト

〈ブダペストの街〉

人を殺す歌、なるものが存在するとすれば、その筆頭に挙げられるのは、おそらく『暗い日曜日』でしょう。

ハンガリーの作曲家シェレシュ・レジェーが書いたこの歌は、聴いた人に自殺願望を抱かせる、恐るべき歌として知られています。

ウィーンでは、10代の少女がこの歌の歌詞カードを握りしめながら入水自殺し、ブダペストでは、店の主人がこの歌の一節を遺書に書いて自殺し、ロンドンでは、この歌を何度も聴きながら女性が薬物過剰摂取で自殺

自殺

実に100を超える自殺が、この歌と何らかの繋がりがあるとされています。

とは言うものの、たった一つの歌が100人以上を殺したというのは、都市伝説と捉えるのがむしろ妥当かも知れません。

ただ、確実にこの歌によって自殺に追い込まれた人物が一人います。

それは、この歌を世に生み出したシェレシュ本人です。

楽譜

もともと、シェレシュがこの歌を書いたのは、彼女に振られたのがきっかけでした。

意気消沈しているときのネガティブな感情を凝縮させた『暗い日曜日』は、自殺を引き起こす不吉な歌としての噂が広まり、皮肉なことに、シェレシュの生涯で最大のヒット曲となります。

しかし、不吉な歌であろうとヒットはヒット。

作曲家として一応の成功を収めたシェレシュは、別れた恋人とのよりを戻そうと考えます。

ところが、その彼女は既に毒を呷って自殺しており、しかも、死体の側には『暗い日曜日』の楽譜があったとか。

窓

そして1968年、ブダペストにあるアパートの窓からシェレシュは身を投げて自殺したのです。

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