映画が引き起こした(かもしれない)殺人7選

映画がきっかけとなって起きた可能性の高い殺人事件の数々をご紹介します。

人を犯罪行為に導くものとしてよく槍玉に挙げられるのがビデオゲーム映画であり、残虐な描写が特に問題視されます。

興味深いことに、ゲームと違って映画の場合、犯人自らが、特定の映画に影響されて犯行に及んだと自供することが多いのです。

ただ、犯行の内容が猟奇的であればあるほど、真の動機を把握しにくい面があるため、犯人のそういった発言をどこまで信用すべきかについては、慎重になる必要があるかもしれません。

【スポンサーリンク】

1 殺人を引き起こした最初の映画

ロンドン

恐らく現実の殺人事件に影響を与えた最初の映画とされているものの一つに『ロンドン・アフター・ミッドナイト』があります。

1927年に公開された、トッド・ブラウニング監督のサイレント映画で、異様な雰囲気に満ちたヴァンパイアや奇妙な目をしたゴス・ファッション少女が登場するホラー映画です。

公開直後、ロンドンにあるハイド・パーク内で、大工をしていたロバート・ウィリアムスという男が主婦をカミソリで殺害する事件が起きました。

ウィリアムスはすぐに自殺を図るも未遂に終わり、逮捕されます。

裁判で彼は、『ロンドン・アフター・ミッドナイト』に出てくるヴァンパイアの強烈な印象が自分を殺人に駆り立てたと証言しました。

人を殺したくなるほどのインパクトを持つヴァンパイアの姿がこちら。

吸血鬼

ウィキペディアより)

写真だけからだとそれほど狂気を感じませんが、映像で観るとかなりの迫力があったのかもしれません。

ただし、この作品は火災によりフィルムが焼失しており、今は幻の映画となっています。

2 『ロボコップ2』

ロボット

1991年3月25日、仮釈放中だった殺人犯であるナサニエル・ホワイトという男が、ニューヨークのオレンジ郡で6人を次々と殺害しました。

被害者は全て女性

事件から約1年半後の1992年8月2日、ようやくこの連続殺人犯が逮捕されます。

警察の取り調べを受けているとき、ホワイトは意外な告白をしました。

一連の殺人事件は、映画『ロボコップ2』に影響されて決行したとのこと。

その証拠に、一人目の犠牲者であるジュリア・フランク(29)の殺され方は、映画の1シーンをそのまま再現したかのような残忍なやり方でした。

1993年5月27日、裁判の結果、ホワイトは懲役150年を宣告され、現在も服役中です。

3 『エルム街の悪夢』

手

2004年9月14日からその翌日にかけ、イギリスのロンドンとサセックスにおいて、男が手当たり次第に4人を殺害し、2人に重傷を負わせる事件が発生しました。

犯人は、通行人を狙うだけでなく、家屋にも侵入して住人を襲撃。

これらの凶行に及んだのが、妄想型統合失調症を患っていたダニエル・ゴンザレス(23)です。

彼は、ある映画のキャラクターに強く感化されていました。

そのキャラクターとは、1984年に公開されたホラー映画『エルム街の悪夢』に登場するフレディ・クルーガー

人々の夢の中に入り込んでは殺人を繰り返すフレディに、ゴンザレスは強いあこがれを抱き、彼のような連続殺人鬼になろうとしたのです。

その後、ゴンザレスは逮捕され、裁判で終身刑を宣告されました。

刑務所の中で、彼は自分の腕の動脈を噛み切って自殺を図りますが、未遂に終わります。

しかし、2007年8月9日、割れたCDケースの破片を使って、ゴンザレスは命を絶ちました。

4 『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』

吸血鬼

スコットランドのフォールドハウスに住むアラン・メンジーズ(22)は、2002年に公開された映画『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』を観て以来、ヴァンパイアの世界に魅入られてしまいました。

彼はその映画を優に100回以上も観て、吸血鬼は実在すると固く信じるようになっていたのです。

アランの話によると、ある日の晩、映画の中に登場する吸血鬼「アカーシャ」が彼の枕元に現れ、「人間を殺せば永遠の命が手に入る」と語ったとか。

この言葉を微塵も疑わなかったアランは、2002年12月、子供の頃からの友人であるトーマス・マケンドリック(21)を、ハンマーとナイフを使って惨殺

直接のきっかけは、トーマスが件の映画のキャラクターを小馬鹿にする発言をしたから。

アカーシャの指示を遂行したアランは、それで自分が吸血鬼になったと思ったのか、今しがた自分が殺したトーマスの血を飲んだそうです。

トーマスの遺体を埋葬したアランは、その後、完全なる吸血鬼へと生まれ変わるべく自殺を図ります。

しかし、これは未遂に終わりました。

アランは逮捕され、2003年10月、終身刑を言い渡されましたが、翌年の11月、獄中で自殺により死亡しています。

【スポンサーリンク】

5 『コレクター』

蝶

1965年に公開された映画『コレクター』は、イギリス人作家のジョン・ファウルズによる同名小説が原作です。

蝶の収集が趣味で、特にこれといって取り柄のない主人公フレデリック・クレッグは、あるときミランダという女子学生に一目惚れします。

しかし、コミュニケーション能力ゼロのため、彼はいつもミランダを遠くから眺めるだけ。

やがて、その恋愛感情は歪んだ方向へと発展し、クレッグはミランダを屋敷に閉じ込めます

彼女が自分のことを好きになるのをクレッグはひたすら待つのですが、その望みが叶うことはなく、結局ミランダは死亡します。

そして、クレッグは新たな「標的」を探しはじめる…。

というのがあらすじ。

この映画は、複数の模倣犯を生んでしまったことでも有名です。

1985年、『コレクター』を愛して止まないレナード・レイクという男が、二人の女性を誘拐し、防音の部屋に監禁。

彼は、その犯行計画のことを「プロジェクト・ミランダ」と名付けていました。

また、1988年には連続殺人犯のロバート・バーデラが、『コレクター』の影響力の大きさについて語っています。

彼は、複数の男性を監禁し、拷問にかけているところを写真に撮ったうえで殺していました。

バーデラによれば、彼をそのような犯罪行為に駆り立てたのは、10代のころに観た『コレクター』だったとか。

彼にとってこの映画は、人生を変えてしまうほどのインパクトを持っていたのだそうです。

6 『ダークナイト・ライジング』

バットマン

「バットマン」シリーズに登場するサイコなキャラクターといえば、ジョーカーです。

ジョーカーの格好を真似て、イカれた犯罪を決行した者の数は、決して少なくありません。

それらの中でも最悪の結末を招いたのが、2012年に米国コロラド州オーロラ市でおきた銃乱射事件でしょう。

7月20日深夜、「センチュリー16」という映画館で、『ダークナイト・ライジング』が上映されていました。

館内の最前列には、ジョーカーのコスプレをしたジェイムズ・ホームズの姿が。

上映開始から20分後、彼は突然席を立ち、外に停めてあった車の所に行きます。

しばらくして館内に戻ってきたホームズは、12口径のショットガンセミオートマチック・ライフル40口径のピストル、さらにはガスボンベを携えていました。

そして、ボンベからガスを噴射するやいなや、客席に向かって銃を乱射。

12人が死亡し、40人が重傷を負いました。

ホームズは後の裁判で、終身刑を宣告されています。

7 『十戒』

十戒

1959年の2月から6月にかけて、ドイツのホルンブルクでハインリヒ・ポメレンキ(23)という男が、女性だけを次々と襲う事件を起こしました。

死者は4人でしたが、実際にはそれよりはるかに多くの人を殺す計画だったとか。

ポメレンキ本人の話によると、犯行に及んだきっかけは、1956年公開の映画『十戒』。

旧約聖書を題材にしたこの映画を観た彼は、社会の諸悪の根源は女性にあると考え、自ら「天罰」を与える決意をしたのです。

実は、ポメレンキが女性を襲ったのはこれが初めてではありませんでした。

この事件を起こす8年前、まだ15歳だったときから、彼は女性への性的暴行を繰り返していたのです。

犯行はドイツ国内にとどまらず、スイスやオーストリアでも行われていました。

それでいて、彼は決して警察に捕まることが無かったのです。

しかし、1959年6月18日、致命的な凡ミスを犯したことでポメレンキは逮捕されます。

彼は、修繕のために自分のスーツを仕立屋に持ち込んだのですが、そのスーツに血痕が付着していたのです。

さらにトドメとして、改造したショットガンの入ったブリーフケースを店に置き忘れていました。

1960年10月22日、ハインリヒは裁判で終身刑を宣告され、2008年12月27日に獄中で死亡しています。

【スポンサーリンク】


 

サブコンテンツ

このページの先頭へ