「呪われた家」が実は呪われていない5つの理由

「この家、幽霊が出るそうですよ…」

「そう言えば、さっきから変な音が聞こえませんか?」

「…ていうか、あなたのすぐ後ろに…!!」

呪われた家。

その家に住む者は必ず不気味な心霊現象に悩まされる…。

そんな家、個人的には大好きです。

僕は怖いものが好きなので、世界的に有名な呪われた家に一度は行ってみたいと思っているのですが、そういった家には本当に幽霊が出るのでしょうか

あるいは、呪われていると言われているものの、実際は普通の家と何ら変わりがなかったりするのでしょうか。

今回はその辺りを検証してみます。

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1 謎の黒い影の正体

影

幽霊が出ると言われる家には、誰もいないはずの状況で何者かの人影を見た、という怖い体験談が付きものです。

この「黒い影」の正体は一体何なのか。

これを調べるべく、スイスで驚くべき実験が行われました。

意図的に「」を作り出したのです。

その実験では、てんかんの症状を持つ患者の脳の側頭頭頂部に電気刺激を与えました。

脳

ここは、脳の中で自分と他人とを区別する機能を司る部位なのです。

すると、刺激を与えた直後からその患者は自分のすぐ後ろに「」の存在を認識し始めました。

彼女が椅子から立ち上がると影も同じように立ち上がり、身を屈めてヒザを両手で抱えると、影は彼女の体に腕を回します。

医師たちが彼女にカードを手に取るように指示すると、その影は彼女からカードを取り上げようとしたとか。

影が見える仕組みについてはまだ完全には解明されていませんが、この側頭頭頂部の機能に何らかの障害が起きることで実際には存在しない者を認識するのではないかと見られています。

2 幽霊を生み出す「音」

音

呪われた家で目撃するのは黒い影ばかりではありません。

というより、絶対に外せない存在はやはり「幽霊」でしょう。

人がなぜ幽霊を見ることがあるのかについては、イギリスのコヴェントリー大学で情報技術を教え、心霊現象の研究でも有名なヴィック・タンディによって興味深い説明がなされています。

彼は、人に幽霊を見させる原因を「インフラサウンド」だと考えたのです。

インフラサウンドとは、周波数が20Hz以下の超低周波音のことで、人間の聴覚で捉えることは出来ません。

しかし耳で捉えられなくても、人間はその音を微振動として体(特にお腹のあたり)で感じることが出来るとされています。

その結果、周りの状況(恐ろしい過去を持つ家の中など)によっては言い知れぬ不安感が生じることがあるそうです。

眼球

また、この「20Hz」という周波数は人間の眼球の固有振動数に近いので、目が共振現象を起こして見えるはずのない物が見える可能性もあるのです。

我々の身の回りでインフラサウンドを発生させる原因になるのは、主に風などの自然現象ですが、時には送風機などでも発生します。

タンディが研究室で幽霊を頻繁に目撃するようになったとき、室内に設置してあった送風機を止めたところ、幽霊を見ることも無くなったのだそうです。

3 急に寒気を感じる「コールド・スポット」

寒い

家のドアや窓は全て閉まっていて風が吹くことなど無いはずなのに、何故か急に寒気を感じる…

超心理学者によれば、このような感覚を覚える場所は「コールド・スポット」と言い、特に超自然的現象が起きやすい所なのだそうです。

ところが、これも科学的な説明が十分に可能なのです。

人間の体も含め全ての物体には固有の温度があるため、部屋の中の空気は温度に「むら」があります。

暖かい気体は上昇し、冷たい気体は下降する性質があることから空気に対流が生まれ、それが緩やかな風となるわけです。

また、湿度の高い室内に乾燥した空気が入ってくると、湿った空気は天井へ移動し、乾いた空気は床へ移動するので、やはり対流が生まれます。

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4 古い屋敷ほど幽霊が出やすい理由

古い家

新築の家なのに、幽霊が大量に発生して気が変になりそう…。

こんな話はあまり聞きません。

幽霊が出るのは大抵古い家ですが、そこには何か理由があるのでしょうか。

1921年、眼科医をしていたウィリアム・ウィルマーが、ある呪われた家に住む家族に起こった現象とその真相に関する論文を発表しました。

その家では、突然ドアがひとりでに閉まる、家具が勝手に動くといったポルターガイスト現象に始まり、子供が「何か」に攻撃される、不審な人物が目の前に現れたかと思うと忽然と消えるなど、正にホラー映画のような出来事が連続していたのです。

幽霊

家族全員が憔悴しきって、うつ状態になっていく中、庭の草木までどんどん枯れていくという事態に。

これはもう呪われているとしか思えない状況ですが、実は原因は「呪い」ではありませんでした。

真犯人は「かまど」だったのです。

かまど

この家のかまどは老朽化していたために、そこから出る煙が煙突から出て行かず、すべて部屋の中に充満していたのです。

その結果、この家族は全員「一酸化炭素中毒」になっていました。

一酸化炭素は匂いが無いため、家族の誰もかまどの異常に気づかなかったのです。

一酸化炭素中毒は吐き気目眩を引き起こしますが、症状が重くなると幻覚症状が出ることがあり、この家族が体験した様々な怪奇現象の原因はそれではないかと考えられています。

また、古い家に発生した「カビ」の中にも人間の脳に作用して幻覚症状を起こしうるものがあります。

アメリカのクラークソン大学の研究者が、ニューヨーク州に点在する「呪われた場所」の空気中の成分を調べたところ、やはり相当数のカビの胞子が含まれていたそうです。

5 自己暗示

屋敷

幽霊を見る人と見ない人との違いに大きな影響を与えているのは、潜在的な「自己暗示」の有無です。

身も蓋もないことを言いますと、心霊現象を強く信じる人ほど幽霊に遭遇しやすく、信じない人は幽霊とは無縁の生活を送るわけです。

幽霊を信じる人が、いかにも怪奇現象が起きそうな状況に置かれると、何の変哲も無い現象(風でドアが閉まるなど)さえ心霊現象だと思いがちになります。

イギリスにあるハンプトン・コート宮殿は、世界でも有数の呪われた建築物という面を持っていますが、ここでかつて面白い実験が行われました。

ハンプトン・コート

被験者を二つのグループに分け、一方にはこの宮殿で最近立て続けに恐ろしい怪奇現象が起きたことを伝え、もう一方にはそれとは真逆のことを伝えます。

その後、両方のグループに宮殿内を散策してもらうのです。

その結果、彼らがどういう体験をしたのかはお察しの通り。

自分たちは恐怖の宮殿にいるのだと思ったグループは超自然現象を経験し、ごく普通の観光スポットに来ていると思ったグループは、歴史ある宮殿が醸し出す雰囲気を堪能したのです。

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