最も狂った支配者たち6選

一国を支配する立場でありながら異常な行動に走り、国民を大いに不安がらせた国王たちをご紹介します。

1 頭をかじる国王(ユスティヌス2世)

骸骨

東ローマ帝国ユスティニアヌス朝第3代皇帝であるユスティヌス2世は、2度の大戦で敗北を喫してから精神を病んでしまいました。

聞こえるはずのない声が頭の中に響き、その不気味な声から逃れるためにベッドの下に隠れることもしばしば。

根本的な治療法は見つからず、「」に怯えるユスティヌスを落ち着かせる唯一の手段が、オルガンを演奏することでした。

しかし、オルガンさえあれば常に問題が解決していたわけではなく、時にユスティヌスは自分に構おうとする召使いたちに襲いかかり、頭をかじることもあったそうです。

さらに、車輪を付けた王座に乗って城内を回り、そのときもまた城の者を手当たり次第にかじっていきました。

言い伝えによれば、彼の「かじり癖」はどんどんエスカレートし、本当に何人かの人間を食べたそうです。

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2 死体を持ち運ぶ女王(フアナ)

棺

カスティーリャ王国の女王であったフアナは、当時の超イケメンというべきブルゴーニュ公フィリップと熱愛のすえ結婚します。

しかし、夫が浮気しているのではないかという猜疑心が増大し、徐々に異常な行動が目立つようになりました。

ある時には、美しい髪をした女性を見つけるやいなや、ハサミでその髪の毛をバッサリ。

また、夫が亡くなった際にはショックのあまり錯乱状態に陥り、その後はどこへ行くにも夫の遺体が収められた棺を馬車に乗せ、事あるごとに亡き夫の姿を確認していたと言われています。

後に、フアナの目に余る奇行に耐えかねた父親が彼女を城館に幽閉し、40数年後に死去するまでフアナがそこから出ることはありませんでした。

3 ガラスで出来た狼(シャルル6世)

狼

シャルル6世がフランス・ヴァロワ朝の第4代国王の座に就いていた期間に、ちょうどフランス王国とイングランド王国との間で「百年戦争」が繰り広げられていました。

今のフランス・イギリス間の国境線を決することとなる重要な戦いが行われている時期に、シャルル6世に付いたあだ名がよりにもよって「狂気王」だったのです。

あるとき彼は、自分の側近を殺害しようとした犯人を追うため、自軍を率いて森へと向かうのですが、そこでいきなり味方の騎士たちを斬り始めます

どうやら彼は、身近に裏切り者がいるとの強迫観念にかられていたようなのですが、周りの騎士から取り押さえられてようやく冷静さを取り戻しました。

しかし、その後もシャルルの精神状態は不安定で、彼は家族や知人の名前を忘れ、次いで自分の名前も忘れ、さらに自分が国王であることさえ忘れてしまったのです。

また、自分は狼であると信じて城内を吠えながら走り回ることもあったとか。

さらに、自分の体はガラスで出来ていると思っていたので、他人から体を触られるのを極度に恐れていたそうです。

4 盗まずにはいられない国王(ファールーク1世)

財布

エジプトの歴史で最後の君主となったファールーク1世は、国王の座に就いて間もないころ、その財力に物を言わせてパーティギャンブルに明け暮れていました。

また、かなりの大食漢としても知られ、体重が130kgを超えたときには「胃袋に頭が付いているような男」と称されたことも。

そんなファールーク1世には他にもいくつか変わった側面がありました。

その一つは「窃盗癖」です。

彼は他人の物を盗むのが止められず、一説によればあのウィンストン・チャーチルから時計を盗んだこともあるとされています。

また、ライオンに襲われる夢を見たときは、動物園に行ってオリの中にいるライオンを銃で皆殺しに。

そして、第2次世界大戦が勃発し、ドイツアフリカ軍団がエジプトへ侵攻する準備を整えているのを知ると、それをイギリスの統治から逃れる絶好の機会と見たファールークは、侵攻を歓迎する内容の文書をアドルフ・ヒトラーに送ったそうです。

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5 太った女性に目が無い皇帝(イブラヒム)

女性

オスマン帝国の第18代皇帝であり、「狂人皇帝」の異名を持つイブラヒムは、太った女性へのこだわりが尋常ではありませんでした。

とにかく太っていればいるほど良かったのです。

この世で最も太っている女性を従者に探させ、体重約150kgの人が見つかったときには、その女性を溺愛し様々な恩恵を与えたと言われています。

しかし、彼が「狂人」と呼ばれる理由はそこではありません。

イブラヒムは普段から周りの者たちを恐怖させる奇行が目立ちました。

中でも特に異常なのは1648年に起きた事件で、彼は280人もの女官たちを突然ボスポラス海峡に次々と放り投げていったのです。

6 悪魔に憑かれた皇帝(カリギュラ)

悪魔

歴史上最も狂った王といえば間違いなくこの人。

ローマ帝国の第3代皇帝であるカリギュラです。

狂気としか思えない彼の悪逆非道ぶりを示す伝説は山のように存在します。

例えば、ある市民がカリギュラを侮辱したときには、その男を縛り付けて鎖で打ち続けるよう命じました。

…3ヶ月間も。

また、彼は群衆の見守る中、自分の家族を公開処刑したことでも有名です。

それも、年長者から一人ずつ執行していき、その様子を目の当たりにしていた12歳の女の子を最後に処刑するという鬼畜さ。

後世の歴史家の中には、この男は悪魔に取り憑かれていたと真面目に論ずる者さえいたのです。

カリギュラ

ウィキペディアより)

そんなカリギュラですが、皇帝になってからの約7ヶ月間は至って真っ当な指導者で、国民からも慕われていました。

しかし、暴飲暴食がたたって大病を患い、その後完全に回復してから別人のようになってしまったとか。

自分のことを「」と称してはばからず、逆らう者には容赦なく制裁を加えました。

恐ろしいことに、彼が制裁の手段として好んで使っていたのが、「ノコギリ」です。

ノコギリで何をどうしていたのかは…ご想像にお任せします。

ここまで好き放題やっていれば当然反感を抱く者も出てくるわけで、最終的にカリギュラは皇帝直属の部隊であるプラエトリアニによって殺されました。

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