実在したマッドサイエンティスト7選

普通の人間には全く理解不能な研究で暴走する「マッドサイエンティスト」たち…。

彼らは決して、小説や映画の中だけの存在ではないのです…。

典型的な「マッドサイエンティスト」のイメージを創りあげたのは、恐らくメアリー・シェリーの書いた『フランケンシュタイン』ではないかと思います。

この作品の中で、ヴィクター・フランケンシュタインは墓場の死体を使って怪物を生み出すわけですが、現実にもこの狂気の所業に劣らない実験を繰り返していた科学者がいたのです。

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1 愛の強さを解明しようとした男

サル

愛とは何かというのは、ある意味人間が生きていく上で永遠のテーマと言えるかもしれません。

愛の在り方も様々ですが、その中でも母親と子供の間に生まれる絆について研究を進めていた男がいるのです。

それが、アメリカ人の心理学者、ハリー・ハーロウ

愛について研究しようとしたこの学者は、およそ愛など存在しない恐るべき実験を断行しました。

それは、

絶望の部屋

と名付けられた、外界と隔絶された小さな部屋の中に、サルの赤ん坊を閉じ込め、その中で保育するというもの。

実験の期間は最大で1年

その間、被験体となったサルは、あらゆる生き物との接触を絶たれ、完全な孤独状態で過ごすのです。

結果として待っていたのは、

精神がおかしくなったサル

でした…。

当然のことながら、愛の謎については何も分からなかったようです…。

2 「蘇生」に取り憑かれた天才

蘇生

ロバート・コーニッシュは、カリフォルニア大学バークレー校をわずか18歳で卒業し、22歳で博士号を取得したという超天才

そのまま普通に研究活動をしていれば、歴史に名を残すような偉人になっていた可能性もありましたが、彼の選んだ道は「普通」ではなかったのです。

コーニッシュが1930年代に打ち込んだ研究対象は、「蘇生」でした。

彼は、死後間もない死体であれば、いくつかの条件を満たすことで蘇生させられると信じていたのです。

その蘇生術では、「シーソー」のような器具に死体を乗せて、体内の血液を循環させる工程も含まれていたとか。

実際、コーニッシュはこの方法で、2匹の犬の蘇生に成功したとされています。

動物で成功すれば、次は「人間」となるわけですが、蘇生のための「実験体」を見つけるのが大きな壁となりました。

しかし、1948年にようやく、ある死刑囚の死体を入手。

すぐに蘇生を試みたものの、死亡してから僅かに時間が経ちすぎていたために実験は失敗に終わります。

結局、コーニッシュが人間の蘇生に成功することは一度もありませんでした。

3 人殺しで死体を調達した解剖学者

殺人

ロバート・ノックスは、19世紀初期に活動していたイギリス人医師。

解剖学の権威としても有名で、エディンバラで大規模な解剖学校を自ら運営し、教鞭を執っていました。

学生からの人気も高く、生徒数は多い時で500人もいたとか。

そうなると問題になるのが、授業で使用する死体の確保

当時のイギリスで解剖が許可されていたのは犯罪者の死体のみでしたが、それだけでは足りなくなっていたのです。

そこで、ノックスは、ある「禁じ手」を使ってしまいます。

彼は、バークヘアという二人の男と結託し、彼らが殺した被害者の死体を金と引き換えに「16体」も受け取っていたのです。

当然ながら、バークとヘアが犯した連続殺人事件とノックスとの関わりが強く疑われたのですが、両者の関係は遂に明らかにされることなく、結局ノックスは罪を逃れました。

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4 「蘇生」を実演して回った男

電気

蘇生」に取り憑かれた学者の二人目は、ジョバンニ・アルディーニ

彼は、化学作用によって起こされる電気である「ガルバニー電気」を発見したルイージ・ガルヴァーニの従兄弟です。

ガルヴァーニと同じく物理学者だった彼は、19世紀初頭、電気を利用した蘇生術の研究に夢中になりました。

アルディーニの特異な点は、研究室にこもるのではなく、ヨーロッパ各地を旅しながら蘇生術を実演して回ったこと。

牛や馬、犬、羊などの死体に高圧電流を流して、それらの目やアゴが動く様を、数多くの見物人が見守ったとか。

彼の実験で最も有名なのは、1803年に行われた、ジョージ・フォースターの蘇生でしょう。

妻と子供を殺害して絞首刑になったこの男の死体に電流を流し、目や口を動かして見せて観客を驚愕させました。

それだけでは飽きたらないアルディーニが、死体の肛門に「電流棒」を突き刺し、死体が独りでにパンチやキックを繰り出し始めると、あちこちから悲鳴が上がったそうです。

5 「サル人間」を創ろうとした男

チンプ

ソ連政府のために研究をしていた生物学者、イリヤ・イワノビッチ・イワノフは、スターリンからの指令で、奴隷として使えるような、サルと人間を合体させた生物の研究に取り掛かったとされています。

この「指令」が本当にあったのかは定かではありませんが、一つ確実なのは、イワノフは実際にチンパンジーと人間を融合させた生物を生み出そうとしていたこと。

1926年、彼はギニア共和国のコナクリで、3匹の雌のチンパンジーに人間の精子を使って受精させようと試みるのですが、失敗に終わります。

続いて1929年、今度は逆に人間の女性にチンパンジーの精子を適用することを考え付きます。

驚くべきことに、この不気味な実験のために協力してくれる女性は問題なく見つかりました。

そして、後はチンパンジーの精子を確保するのみ、という段階になって、この計画はある意外な団体からの妨害によって頓挫します。

その「団体」とは、一般に「白人至上主義」の秘密結社として知られる

クー・クルックス・クラン

でした。

彼らの掲げる信念にとって、白人女性とチンパンジーとの間に万が一にも子供が生まれるというのは、到底受け入れられない事実だったようです。

6 チップで人間を操ろうとした男

脳

スペイン出身の脳科学者であるホセ・デルガードは、1946年から、アメリカのエール大学で、被験体の大脳に電気的刺激を与えてその行動を操る研究を始めました。

スティモシーバー

と呼ばれるチップを脳に埋め込み、それを使って遠隔的に脳へ電気刺激を送って、行動や感情を意のままにするというのが基本的な流れ。

最初はネコを対象とし、次にサル、さらに精神病患者などへと移行していったようです。

そして、彼は自分の理論の完璧さを実証すべく、スペインのコルドバで、非常に危険な実験を披露します。

それは、怒り狂った牛の真正面に棒立ちするというもの。

もちろん、牛には予め「スティモシーバー」が埋め込まれています。

そして、牛がデルガードに突進してきたその時、スティモシーバーを起動させ、牛の動きを止めて大人しくさせたそうです。

デルガードの当初の目的は一応達成されましたが、しかし、彼の研究は明らかに人道的・倫理的な問題が山盛りだったため、アメリカ国内での批判が高まり、1974年にスペインへの帰国を余儀なくされました。

7 脳を分離した男

脳

アメリカ出身のロバート・J・ホワイトは、神経外科の権威として名を馳せた学者です。

現在でも医療現場で活用されている「脊髄冷却」による治療法は、彼の功績によるものなのです。

そんな偉大な医師にも、「マッド」な面はありました。

1962年、彼は犬の大脳だけを取り出して脳波計につなぎ、体と完全に分離された状態で、その脳を活動させ続けることに初めて成功したのです。

また、1964年には再度犬の大脳だけを取り出し、それを今度は別の犬の「」に移植することに成功。

そして、遂に行くところまで行ってしまったというべき実験が1970年に行われました。

それは、サルの頭部を別のサルに移植するというもの。

つまり、首から上の部分を丸ごとすげ替えるわけです。

移植された側のサルは、脊髄を切断されているので、全身が麻痺して体は動かせません。

しかし、新たに移植された頭部には普通に血液が送られるので、大脳はその機能を保ち、五感も正常に働いていたそうです…。

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