カフェインで自殺した大学生

コーヒー

今年の5月、イギリスのウェールズにあるカーディフ大学の学生が自殺しました。

亡くなったのは、マーティ・ドラゴノヴァという20歳の学生で、大学では英文学と仏文学を専攻。

また、女性として生まれたものの心は男性という、いわゆるトランスジェンダーでした。

もともとブルガリアの出身であり、イギリスで文学を学びたいという願望をずっと抱いていたマーティにとって、カーディフ大学での生活は、正に夢が実現した状態だったはず。

にも関わらず死を選んだ動機は、やはり性別の違和感にあったのかもしれません。

ところで、この不幸な出来事で一つ特徴的なのは、マーティはカフェインの過剰摂取により死亡したということ。

カフェインを多く含んだドリンクや錠剤を大量に摂取していたのです。

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カフェインの危険性

カフェインが含まれたドリンクと言えば、コーヒーや紅茶、コーラ、エナジードリンクなどがあります。

ドリンク

これらは多くの国で日常的に飲まれていますし、その摂取量について特に法規制などはありません。

しかし、いくら飲んでも違法ではないにせよ、カフェインの摂りすぎは、健康上の様々なリスクをもたらします。

専門家によれば、カフェインの一日あたりの摂取量として安全な量は、400mg以下となっています。

これは、コーヒーなら3~4杯紅茶なら4~5杯エナジードリンクなら2本に相当する量。

一日に500~600mgのカフェインを摂取するような生活を続けるのは、非常に危険です。

カフェインの摂りすぎによる症状としては、頻尿胃もたれ吐き気痙攣不整脈高血圧など。

しんぞう

我々がカフェインを摂りすぎてしまう原因は、カフェイン自体が持つ中毒性にあります。

なぜ中毒性があるのかというと、コカインやニコチンと同様、カフェインには摂取すると直接脳に作用する働きがあるから。

朝、起き抜けに一杯のコーヒーを飲むと頭がシャキッとするのはこのため。

ただし、この効果が十分に得られるのはその日の最初の一杯だけで、二杯目以降は効果がグンと下がると言われています。

また、ある実験によると、朝の一杯のコーヒーは、確かにやる気を起こさせる効果があるものの、その状態で何らかの仕事を始めるとミスが増えるので、仕事の効率を上げるのには向かないのだとか。

さらに、コーヒーによる覚醒効果が無くなると、かえって体がだるくなるので、それを解消するためにまたコーヒーを飲む、という悪循環に陥ります。

コーヒー

と、ここまでコーヒーの悪い点ばかりを挙げてきましたが、コーヒーには健康上のメリットも多いということは、専門家もよく指摘しています。

しかしこれに対しては、そういったメリットは、コーヒーのカフェインによって得られるのではなく、同じくコーヒーに含まれている抗酸化物質の効果だという反論がなされています。

さらに怖い影響

コーヒーの影響を調べるため、オーストラリアで興味深い実験が行われたことがあります。

まず、毎日5杯以上のコーヒーを飲む被験者にヘッドホンを装着し、ホワイトノイズ(全ての周波数成分が同じ大きさのノイズ)を聞かせます。

そして、ビング・クロスビーの歌う『ホワイト・クリスマス』の一部が聞こえたら、手元のボタンを押すように伝えます。

この実験のポイントは、実験中に『ホワイト・クリスマス』の歌が流れることは無く、ヘッドホンから聞こえるのはホワイトノイズだけだという点。

ところが、被験者の多くは、聞こえないはずの『ホワイト・クリスマス』を聞いたと錯覚し、途中で何度かボタンを押しました。

実験を行った研究者によると、普段からカフェインを摂りすぎている人は、周りの物事に対し過剰に反応してしまう傾向があるそうです。

我々の生活にとって非常に身近な存在であるだけに、カフェインの摂取には注意を払う必要があります。

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