ダークウェブが大して「ダーク」ではない6つの理由

セキュリティ

普段、インターネットを利用していて、うっかりダークウェブに侵入してしまうことはありません。

そういう意味では、ダークウェブがいかに危険であろうと、ほとんどの人にとっては何の脅威でもないでしょう。

さらに言えば、ダークウェブ自体、それほど恐ろしい世界ではないかもしれません。

例えるなら、いつも怖そうな雰囲気で近寄りがたい男と、あるときじっくり会話をしてみたら、意外と普通の奴だった、という感じです…。

1 ダークウェブへのアクセスは意外と簡単

パスワード

ダークウェブなどという得体の知れない領域にアクセスできるのは、パソコンやインターネットに精通していて、高度な知識を持つ人だけ。

そういう認識を持っている人は多いかもしれません。

確かに、どこか怪しい世界というのは、得てして特殊な知識・技術を備えた人だけが入り込めるものです。

しかし、ダークウェブはそうではありません。

ダークウェブの中を練り歩くのに必要な物は、基本的には新品のUSBメモリー(8GB)、そして「Tails」と「Tor」という二つのプログラムだけ。

後はこれらを使用してゴニョゴニョやってから、パソコンのセキュリティを最高レベルにして、いざダークウェブへ。

サイバー

スマホでお気に入りのサイトをチェックするほどのお手軽さはありませんが、専門書を読んだりする必要性は皆無。

それほど敷居は高くないのです。

ただし、怪しいサイトばかりを見まくっていれば、何らかのトラブルに巻き込まれる可能性も上がります。

どうしても安全にダークウェブに入ってみたいなら、ダークウェブ閲覧用のノートパソコンを用意するという手段もあります。

ちなみに、ダークウェブ内には、「Tor」などを使ってもアクセスできない特権レベルの領域があるという噂が流れたことがありますが、これは単なるデマだと考えられています。

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2 完全な匿名性を維持するのは難しい

ネット

ダークウェブが「ダーク」と称される理由の一つは、その中では高い匿名性を保つことができるからです。

だからこそ、ヤバい商品を売り買いしようとする者がいるのでしょう。

先述の「Tor」を利用すれば、インターネット上でのこちらの所在を探知されにくくすることは出来ますが、それでも、完全な匿名性を維持するのは難しいと考えられています。

というのも、ダークウェブを利用している人は、通常のウェブ(=クリアネット)を利用しているときの痕跡から、ダークウェブでの活動内容がバレてしまうことがあるのです。

かつてダークウェブ上での違法な取り引きに使われていた「シルクロード」の創設者ロス・ウルブリヒトは、通常のウェブサイトに残したGmailアドレスなどから足が付きました。

ダークウェブでの犯罪行為に目を光らせるFBIも、ダークウェブそのものを監視することより、クリアネット上に点在する、犯罪が絡んだサイトに注目することで、有力な手がかりを得ていると言われています。

一説によると、FBIはそのために使用する特殊なマルウェアをすでに開発済みなのだとか。

3 意外と規模が小さい

仕事

ダークウェブは、様々な犯罪行為に関連したサイトが無数に存在する、広大な闇の世界という印象を持たれがちですが、それは必ずしも正しくはないようです。

捜査機関の摘発対象になりうるような危険なサイトの数は、インターネット全体から見れば1%にも満たないという推測があり、ダークウェブの規模は、意外と小さいのではないかとされています。

全世界で「Tor」を使用している人の数は、一日平均2百万人ですが、ダークウェブを訪れているのはその数パーセントに過ぎないという報告もあります。

4 通常のウェブも十分ダークである

学生

ダークウェブで違法な物を販売しているサイトがあるのは紛れもない事実です。

武器ドラッグ個人情報など、様々な物が売られています。

しかし、これらはダークウェブだけで取り引きされているわけではありません。

通常のウェブでもこういった物を販売するサイトはいくつも存在します。

さらに、テロリストたちが情報交換をするようなサイトでさえ、ダークウェブではなく通常のウェブ上にあります。

2001年、アル・カイダは、そのフォーラムのためのサイトを初めて立ち上げました。

その後、このサイトは閉鎖に追い込まれていますが、程なくして、テロリストが利用する同種のサイトが複数出現。

そして、それらは全て通常のウェブに存在しています。

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5 ダークウェブで活動する犯罪者も、普通に逮捕される

警察

ダークウェブで活動していれば警察にバレることは無いと信じて、やりたい放題やっている犯罪者もいそうですが、ダークウェブの中だから違法行為がバレないなどという保証は全くありません。

その証拠に、2011年から2015年までの間で、300人を超える者が、銃器や薬物などの違法な物を販売していたことで摘発されています。

その中には、児童ポルノを扱うサイトを運営していたブラジル人55人も含まれています。

やり方さえ分かってしまえば、ダークウェブは誰でもアクセス出来ますから、警察がそのような違法なサイトを見つけ出すのは、通常のウェブを探すのと何ら変わりはないのです。

6 何でも手に入るわけではない

銃

ダークウェブで銃やドラッグが販売されることがあるのは事実としても、それ以外の物はどうなのか。

この点、ダークウェブではビットコインさえ出せば何でも手に入るというイメージがありますが、どうやらそうでもないらしいということが、アメリカ政府の調査によって分かってきています。

違法な物を専門にしたAmazonとでも言うべきシルクロードが閉鎖されてからも、同種のサイトは次々とダークウェブ上に現れましたが、その多くは詐欺サイトでした。

ネット

殺人を請け負う」などと謳っているサイトもあったようですが、仮にそういうサイトに送金した人が、後日そのサイトが消滅しているのを発見し、騙されたと気づいても、誰にも何も言えないでしょう。

中には、アルファベイハンサのように、詐欺ではないサイトも存在しましたが、どちらも2017年に閉鎖されています。

ちなみにアルファベイは、閉鎖された時点で4万人のユーザーがあり、25000を超える数の商品を扱っていました。

結論:ダークウェブは徐々にダークでなくなりつつある

パソコン

高い匿名性があることから、犯罪の温床というイメージのあったダークウェブですが、近年はその状況も変わりつつあります。

ダークウェブにアクセスするのに必要な「Tor」は、そのユーザーの大半が、単純にプライバシーを守るためにこのソフトウェアを使用しており、その中には、情報源を秘匿したいと考えているジャーナリストも含まれます。

「Tor」の利用者増加にともない、すでに存在する「ダークウェブ版フェイスブック」のような合法的なサイトも今後さらに増えていくでしょう。

しかし、ダークウェブがダークでなくなりつつあるとは言っても、危険なサイトが存在することに変わりはありません。

ちょっと怪しげな画像をクリックしてみたら、思いっきり犯罪絡みのサイトだった、ということも十分ありえます…。

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