予想外の結末になった異常な実験4選

実験

一体なぜこうなってしまったのか…。

終わってみると、悲惨な結末が待っていた実験の数々をご紹介します。

1 チンパンジーと共に育てられた子供

チンパンジー

チンパンジーは非常に知能が高いことで知られていますが、もしチンパンジーを人間として育てたらどうなるのか

人間に迫る知性を備えた「スーパー・チンパンジー」へと成長するのか。

1930年代、それを確かめるべく、ウィンスロップ・ケロッグ博士が少々危険な実験を行いました。

彼は、グアという名の一匹のチンパンジーを、自分の息子ドナルドと共に育てたのです。

彼らは、食事をするときも、遊ぶときも、常に一緒。

相性はバツグンで、ドナルドの方は、グアと離れられないほど、そのチンパンジーに親近感を抱くようになりました。

そして驚くことに、グアの方も、四六時中ドナルドと接することで人間的な特徴を見せるようになっていったのです。

ということは、このまま実験を続ければ、本当に人間のようなチンパンジーになるのか…。

しかし、その結果を見る前に、ケロッグ博士の予想していなかった事態が発生。

グアが人間的になったのとは逆に、ドナルドはチンパンジー的になってしまったのです。

自分の意志を伝えるのに、ただ唸ったり、吠えたりするだけで、人間の基本的な言葉さえ話せませんでした。

これにより、博士は急遽実験を中止しました。

2 コーヒーと死刑囚

コーヒー

18世紀のスウェーデンに初めてコーヒーが入ってきたとき、それは極めて危険な飲み物として禁止の対象とされました。

スウェーデン王のグスタフ三世も、コーヒーは人の寿命を縮める毒物であると信じ、それを証明すべくある実験を行います。

彼は、死刑囚の中から二人を選び出し、彼らの一方には毎日コーヒーをポット3杯分飲ませ、もう一方には同じ量の紅茶を飲ませたのです。

彼の予想では、コーヒーを飲んだ方が早死にするはずでした。

ところが、皮肉なことに、コーヒーを飲み続けた死刑囚は80歳を超えるまで生きながらえ、さらには、紅茶を飲んだ死刑囚とグスタフ三世よりも長寿だったのです。

3 体を張った実験の先に待っていた悲しい現実

蚊

1793年、米国フィラデルフィアで黄熱病が大流行しました。

それをきっかけに、スタビンス・ファースという青年がペンシルベニア大学で研修医として黄熱病の研究を始めます。

黄熱病は夏に発症率が高く、逆に冬は低いという点に目を付けた彼は、この病気を引き起こしている主な原因は、一種の夏バテではないかと考えました。

仮にそれが正しいなら、黄熱病は人から人へ伝染することは無いはず

それを実証するため、全く健康な人を意図的に黄熱病に感染させられるかという実験を彼は考案します。

しかし、こんな危険な実験に参加してくれる人などいるわけがありません。

そこで、ファースは自分が被験者となったのです。

黄熱病に感染した患者の吐瀉物をゴキュッと一気に飲み干し、さらにそれを、自分の体に切り傷を付けてそこに擦り込み、トドメには目の中にまで入れるという念の入れよう。

この実験によって、彼が黄熱病にかかることはありませんでした。

ただし、その理由は、既に感染力を失った患者から吐瀉物を採取していたから。

ご存知のように、黄熱病は蚊を媒介にして伝染するわけですが、それが明らかとなったのはファースの死後半世紀以上も経ってからでした。

つまり、彼にとって最も悲しい事実は、決死の思いで実験を行ったにも関わらず、それは結局何の意味も無かったということなのです…。

4 ニセの記憶を植え付けられた女性

脳

被験者にニセの記憶を植え付けるということが、これまでアメリカの精神科医によってしばしば行われてきました。

多くの場合、それらの実験では、トラウマになりそうな恐ろしい記憶が使われます。

ニセの記憶を植え付けられて最も悲惨な結果を招いた実例が、米国ウィスコンシン州に住むナディアン・クールという女性が体験したもの。

1986年、うつ病に悩んでいた彼女は、ケネス・オルソンという医師のもとを訪れます。

その後、約6年にもわたって治療が行われましたが、それは確立された方法によるものではなく、あくまで実験の域を出ない治療

オルソンは催眠術などを駆使して、彼女にニセの記憶を植え付けていきました。

その結果、彼女が信じるようになった記憶には以下のようなものがあります。

自分は悪魔的な教団の信者である。

何度も性的暴行を受けたことがある。

幼い頃の親友が目の前で殺されたことがある。

墓穴に無理矢理入れられたことがある。

などなど…。

ニセの記憶はどんどん追加されていき、その影響で、彼女は自分の中に120を超える人格が存在すると信じるようになります。

当然ながら、この異常な状態は彼女の精神にとって大きな負担となり、症状は悪化する一方。

その後、クールはオルソンを相手取って訴訟を起こし、和解によって多額の賠償金を手にしました。

しかし、実質的に裁判で勝ったものの、彼女にはそれ以降も悪夢にうなされる日々が待っていたそうです。

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