これを読めば、どんな刑務所に入っても問題なくやっていけます。
2012年の統計によれば、アメリカ国内で刑務所に収監されている囚人の数は230万人となっており、この数字は世界最多です。
これは、アメリカの成人100人に1人が刑務所にいる計算になります。
そんな国における刑務所では、生き残るのも簡単な話ではありません。
〈originally posted on November 23,2017〉
1 鍛え抜かれた肉体
刑務所内の力関係というのは、取りも直さず「腕力の関係」です。
物理的に力の強い者が、弱い物を屈服させるのが絶対のルール。
見た目に弱そうな囚人は、強者の格好の餌食となってしまいます。
よって、暇さえあれば、腕立てや懸垂など、筋トレに励まねばならないのです。
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2 格闘術
アメリカ国内の一部の刑務所では、看守が囚人どうしを強制的に戦わせることが習慣となっています。
どの囚人が戦いに勝利するかを賭ける一種のギャンブルとして、看守のための余興と化しているのです。
一応、戦いへの参加を拒否する自由は囚人に与えられていますが、拒否すれば、看守からの壮絶な暴行が待っています。
つまり、事実上、目の前の対戦相手を叩きのめす以外に選択肢はありません。
3 熱湯に耐えうる体
かつて、米国フロリダ州にあるデイド矯正施設に、ダレン・レイニーという男が収監されていました。
彼の犯した罪は、コカインの不法所持。
また、レイニーは、統合失調症を患っていました。
2012年、彼は、独房内で大便を漏らすという粗相をやらかします。
これに対し、看守たちは鬼の制裁を決行。
狭い部屋にレイニーを閉じ込めると、熱湯のシャワーを浴びせつづけました。
湯の温度は82度。
約2時間、体中に熱湯をかけられていたレイニーは、全身の90%に重度の火傷を負い、それが原因で亡くなりました。
4 自分の罪状を口外しないこと
特に、子供を狙った性犯罪が原因で収監された場合、その事実を他の囚人に知られると、地獄を味わう確率が跳ね上がります。
この手の罪を犯した囚人は、他の囚人から暴行や性的虐待を受ける危険性が極めて高いのです。
また、罪状だけでなく、自分の私生活や、思想・信条なども語らない方が良いでしょう。
そういった話題は、他の囚人との口論に発展しやすいというのがその理由。
もちろん、他人の事をこちらから不用意に詮索するのも御法度。
5 禁煙
極悪刑務所に入る前に、タバコとは縁を切っておくべきです。
非喫煙者に比べると、喫煙者は、タバコが原因で様々なトラブルに巻き込まれる危険性が高いと言えます。
どうしてもタバコを吸いたいが、買う金が無いという場合、看守から恵んでもらうことは可能です。
ただし、もちろん無料ではありません。
一定期間内に「倍返し」する必要があるのです。
それが出来なければ、看守からの暴力に耐えるしかありません。
先述のデイド矯正施設にいたリチャード・メアという囚人は、2013年9月、タバコをもらうのと引き換えに看守から性的虐待を受け続け、その後、遺書の中で看守の非道ぶりを明らかにした上で、自ら命を絶ちました。
6 ケータイ(スマホ)
ほとんど常に殺気に満ちている極悪刑務所において、最強の「武器」と呼ぶに相応しいのが、ケータイです。
ケータイを使って外部と連絡を取れば、自分の仲間に指示を出し、他の囚人の家族を脅迫することが可能となるのです。
仮に、自分に逆らう囚人がいても、
と言うだけで、立場の違いを分からせることが出来ます。
もちろん、囚人が通信機器を持つのは禁じられていますが、刑務所にいながらケータイを入手する方法はあるのです。
それは、看守に金を払うこと。
それなりの資金は必要ですが、これが一番確実。
危険な仕事であるにも関わらず、米国において看守の給料は驚くほど低く、例えばテキサス州では平均年収は22500ドル(約250万円)です。
よって、囚人から金をもらってケータイやスマホを与える看守が後を絶たないのです。
こういった闇取引では、一回で5千ドルもの代金が支払われることもあり、カリフォルニア州のとある看守は、この方法で年間15万ドルを稼いでいました。
7 生理用品
これは、もちろん女性限定の話。
本来なら、こういう物は無料で配布されて然るべきですが、刑務所によっては十分な数が確保されていません。
どうしても生理用品が手に入らない場合、囚人の中には、手近にある物を使って自分で作る者もいるとか。
ただしこの方法は、感染症の危険がつきまといます。
また、タチの悪い看守になると、囚人への懲罰として、故意に配布しない者もいるそうです。
8 看守と親密になること
これも女性限定の話。
ある程度看守と親密な仲になっておくと、通常は入手困難な日用品などが手に入りやすくなるというメリットがあります。
実際、女子刑務所においては、囚人と看守との間で特別な関係が生まれるのは、ごく普通のことと言われています。
ちなみに、女性の看守とそういう仲になることも珍しくありません。
ただ、特別な関係が周りにバレてしまうと、看守はクビにされ、囚人はより監視の厳しい刑務所に移送されるという悲惨な結末になります。
9 孤独に耐える精神力
ロシア北西部のホワイトレイクにあるペタク島刑務所には、国内の凶悪犯罪者ばかりが集められます。
施設の規模は小さく、わずか170名程度が収容されているのみ。
囚人は、狭い独房の中で1日のうち22時間半を過ごし、部屋の外に出られるのはたったの1時間半。
面会できる相手は、年間で2人までと決められています。
徹底した隔離状態と、凍えるような寒さの中で、多くの囚人は、その刑期を終える前に精神に異常を来してしまうと言われています。
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10 希望を捨てない心
フランスにあるラ・サンテ刑務所は、あまりに衛生状態が悪いため、ネズミ・シラミの大量発生が常態化しています。
その上、囚人たちの間では暴力が横行し、看守たちでさえ彼らを制御し切れません。
うつ病になる囚人は数知れず、これまでに数百人が、地獄のような毎日に絶望した挙句、殺鼠剤などを使って囚人生活を「終わらせる」選択をしたとされています。