ぷっっっすうぅうーん……ブビュッ…ブブッ…ブババババッ。
例えば、人の多いエレベーターの中で、こんな音とともにオナラを出してしまったら、ちょっとした地獄を味わうことになるでしょう。
オナラを我慢しすぎるのが健康に悪いのは分かっていても、周りにバレないようにガスを排出するのは、なかなか難しいミッションです。
たとえ音がしなくても、ニオイでバレるかも知れません。
ならばいっそのこと、周りなど気にせず、思いっきり出してしまえばどうか。
しかし、これはこれで危険です。
下手をすれば、警察沙汰になる可能性も。
今回は、オナラをしたために、何だかんだで逮捕者が出たという、クサい事件の数々をご紹介します。
〈originally posted on January 7,2020〉
1 クサいオナラに対し、はっきりクサいと言うとこうなる
2018年、米国フロリダ州ダニア・ビーチにある雑貨屋で、列に並んでいたシャネッタ・イヴェット・ウィルソン(37)という女が、お尻から豪快にガスを噴射したところ、後ろにいた男性客が、あまりの臭さに思わず悪態をつきました。
これに対し、頭にきたウィルソンは、ポケットナイフを取り出すと、それで腹を刺す、と言いながら男性を威嚇。
結局、その男性を刺すことは無かったのですが、程なくして警察が到着し、彼女は、加重暴行罪の容疑で逮捕されました。
クサいオナラをクサいと言ってしまったがために、悲惨な目に遭う例は、これだけではありません。
つい最近のものでは、米国テキサス州のウィチタ・フォールズで、クリストファー・ラグスデイルという男が、ガールフレンドに暴行を加えて逮捕されるという事件がありました。
41歳のクリストファーが、ウンコよりもクサいオナラをしたところ、その彼女が、クサすぎて耐えられない、と喚き散らしたのです。
自尊心が傷つけられたのか、クリストファーは、彼女の首を締め、さらに、逃げようとする彼女を追いかけてヘッドバットを食らわせました。
オナラをクサいと言われただけで、ここまでキレるのは、異常と言うしかありません。
2 オナラの音を聞いただけで銃を突きつける老人
至近距離でオナラをされて文句を言うのはまだ理解出来ますが、オナラの音を聞いただけでブチ切れる男が、米国ニュージャージー州にいました。
2012年6月某日、ダニエル・コリンズ・ジュニアという72歳の男が住むアパートの前を、47歳の隣人の男が通りすぎたとき、その隣人が、クサいのを一発噴射。
もちろん、アパートの中までニオイは侵入していませんが、コリンズは、その音を聞いただけで、自分の部屋の前で放屁されたことに我慢ならず、32口径のリボルバーを掴んで部屋を飛び出したのです。
そして、屁をこきたてホヤホヤの隣人に銃を向けながら、
「これでお前の頭に風穴を開けてやる」
と、殺す気満々のテンション。
その後、通報を受けた警察が駆けつけ、コリンズは、加重暴行罪や銃器の不法所持などで逮捕されました。
ちなみに、コリンズとその隣人は、以前から仲が悪く、口論が絶えなかったそうです。
3 警官の強烈なオナラのおかげで、大麻の栽培者を逮捕
強烈なニオイのオナラは、時に、オナラと全く無関係な第三者の逮捕に結びつくこともあります。
オナラのポテンシャルは計り知れません。
2013年、イングランドのレスターで、3人の警察官がパトカーで巡回していたところ、後部座席にいる警官が、ちょっとした兵器になりそうな危険度のオナラを放ちました。
このとき、他の警官たちは、
「お前、昨日何食ったんだ!」
「くっさ!おい、早く窓を開けろ!」
と言って、軽くパニックになったとか。
急いでパワーウィンドウを下ろし、新鮮な空気を取り入れたのですが、ここで何やらまた妙なニオイが。
それはオナラの臭いではなく、どこからか漂ってくる、大麻のニオイでした。
3人の警官が車から降り、匂いを辿って歩いていくと、その発生源と思しき家を発見。
案の定、その家では大量の大麻が栽培されており、所有者はその場で逮捕されました。
ちなみに、激臭を放ったその警官ですが、ボディビルにハマっており、プロテインを多量に摂取していたのが、クサいオナラの原因ではないか、とのことです。
4 オナラ一発で流血沙汰に
人前でオナラをするだけでも、周りの人間を不快にさせるのに、ましてや相手の顔面に尻を向けてガスをお見舞いしてやったら、一体何が起きるのか。
その答えの一つとでも言うべき事件をご紹介しましょう。
2013年5月某日、米国フロリダ州に住む、デボラ・アン・バーンズ(37)は、付き合って6年になるウィリー・バトラー(53)と、自宅でテレビを観ているとき、金銭問題で口論になりました。
すると、急にバトラーが立ち上がり、彼女の顔面に狙いを定め、肛門から臭気をボフッと一発。
これにより、二人の口論は、完全に、生死を賭けた戦いへとランクアップしました。
最終的に、バーンズの投げたナイフが、彼氏の腹に刺さったことで、勝負は決着。
それからしばらくの間、家の外でバトラーが、血液ダダ漏れの腹を押さえていると、警察がやって来てバーンズを逮捕しました。
どれだけ頭に来ても、相手の顔にオナラをするのだけは避けるべきでしょう。
5 自分のオナラの爆音で、居場所がバレた犯罪者
2019年7月、米国ミズーリ州クレイ郡で、薬物所持の容疑がかけられた男を、郡の保安官たちが追跡していました。
犯人が潜伏しているはずの場所に、麻薬探知犬を連れて来たものの、保安官はなかなか犯人を発見できず、時間だけが経過。
実はこのとき、犯人の男は、見つからないように巧妙に身を隠していたのです。
ところが、息を潜めることに集中し過ぎたためか、オナラを我慢するということに意識が向かず、彼は、自分の存在感をアピールするようなオナラを発射。
その音により、保安官たちは、すぐに犯人の隠れている場所が分かり、アッサリ逮捕に成功。
このことを保安官がツイートすると、地域住民からは絶賛の声が寄せられたとか。
その犯人が、一体どんな音のオナラをしたのかは定かではないですが、隠れているのがバレるほどですから、相当な音量だったのは間違いないでしょう。