謎の多いAmazon Vineにおいて、一つだけ、100%の自信をもって言える真実があります。
それは、
「おすすめを制する者はVineを制す」
ということ。
「お客様へのおすすめ」に、自分が欲しいものに少しでも近いアイテムを「意図的」に表示させることができれば、より充実したVineライフを送ることができます。
そろそろ新しいジャケットが欲しいな、と思えばそれが表示される。
何か季節家電が欲しいな、と思えばそれが表示される。
想像しただけで胸熱です。
もちろん、意図的に操作できるのは、せいぜい商品の大まかなジャンルだけであって、メーカーや価格帯は射程外でしょう。
とは言え、欲しいジャンルの商品を狙って表示させることが出来れば、それはもうウハウハというしかありません。
しかし、果たしてそんなことが可能なのか。
それを検証していくのが本記事なのであります。
1 「おすすめ」は完全にランダムか
まず、「おすすめ」に関する論争の一つとして、表示されるアイテムは、何らかのアルゴリズムに基づいているのか、それとも完全にランダムなのかという疑問があります。
これについては、ほぼ間違いなく、おすすめ商品を決定づけるアルゴリズムが存在していると考えられます。
その理由は、過去に注文したアイテムに関連した商品が出てくることが多いからです。
完全なランダムと考えるには不自然なほど、ある傾向に偏った商品を頻繁におすすめされる、という経験をしている人は多いのではないでしょうか。
2 「おすすめ」には2つの枠がある?
おすすめ商品が完全にランダムで決まるわけではないとしても、ランダム要素が全く無いわけではありません。
すなわち、「おすすめ」に表示されるアイテムには、大きく2種類あると思われます。
一つは、言わば「ターゲット枠」のアイテム。
一定のアルゴリズムに従い、そのVineメンバーにターゲットを絞っておすすめされるアイテムです。
このアイテムが、どういう情報をベースにして決定されているのかは、後で検証していきます。
もう一つは、「ランダム枠」のアイテム。
これは、注文履歴などとは無関係におすすめされます。
Amazonで購入したことも無ければ、Vineで注文したことも無い。
そんなアイテムがおすすめされることは珍しくありませんが、それらは全てランダム枠の商品でしょう。
3 ランダム枠は余り物から抽出される?
ランダム枠の商品は、どういう範囲から選ばれるのか。
この点、多くのセラーが出品した商品全ての中から選ばれている可能性は低いと思います。
Vineで出品されるアイテムの中には、マーケットの規模が小さく、なかなか購入者が現れない性質のものも多数存在します。
この手の商品は、Vineメンバーもあまり手を出しません。
そこで、そういう商品の中からAmazonがランダムに選んだものを「おすすめ」に割り当てているのではないか、という気がします。
過去に一度もカー用品を注文した覚えが無いのに、時々カー用品がおすすめされるケースなどは、こういった事情があるからでしょう。
4 おすすめ商品はグループごとに割り当てられる?
おすすめ商品は、Vineメンバー全体をいくつかの小グループに分けた上で、そのグループごとに割り当てられているという説があります。
例えば、全体をA~Zのグループに分け、グループAにはディスプレイ、グループBには冬物のコート、グループCにはスイーツ、といった感じです。
同じグループ内では同じ商品が表示されるので、それが優良アイテムであれば、当然ながら争奪戦になるでしょう。
ただし、Vineメンバー全員が注文できる「追加商品」の場合とは異なり、そのグループ内に限定した争奪戦なので、商品をゲットできる確率は、多少は上がります。
また、高額商品を除けば、表示されてからしばらくの間残っていることが多く、商品ページにじっくり目を通してからでも注文できます。
さらに、グループ内でその商品に興味のあるメンバーがたまたま自分だけだった場合、余裕で注文が成功するわけです。
5 注文履歴は「おすすめ」に影響するか
過去にどんな商品を注文したのかが、おすすめ(ターゲット枠)に影響するのはほぼ間違いないでしょう。
例えば、
- プリンターを注文したらインクが大量におすすめに出てきた。
- トレーナーを購入したらファッションアイテムばかりおすすめされるようになった。
といった感じです。
少し問題となるのは、「Vineでの注文」が影響するのか、「(代金を払う)通常の注文」が影響するのか、という点です。
これについてネッ上の声を調べてみると、どちらの意見も存在します。
僕の経験に照らしてみると、両方のパターンがあります。
やはり、両方とも影響する可能性が高そうです。
両方の履歴が影響するにしても、その影響力は全く同じなのかという問題もあります。
通常の注文の方が影響しやすい、と考える人もいるようですが、これについては何とも言えません。
個人的には、Vineでの注文の方が、「おすすめ」に与える影響はやや強い気がします。
また、注文の回数が多いほど「おすすめ」への影響が強くなるのかという疑問もあります。
僕の場合は、一回注文しただけなのに「おすすめ」に現れた商品もあれば、何度も注文している割に「おすすめ」に掠りもしない物もあるので、関連性は薄そうです。
さらに、通常の注文で高額の商品を購入すればするほど、高額商品をおすすめされやすくなる、という見解もあります。
Amazonで金を使えば使うほど、その見返りとして高額商品がおすすめに出やすい、というのは、ありえない仮説ではないですが、おそらく関係ないでしょうね。
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6 検索履歴は「おすすめ」に影響するか
Amazonで特定の商品を検索しまくっていたら、ズバリそのカテゴリーの商品が後日「おすすめ」に出た、という人がいます。
果たして、検索履歴は「おすすめ」に影響するのか。
影響するのなら、かなり簡単に「おすすめ」をコントロールできることになります。
しかし僕の場合、こういった経験が全くありません。
何度も検索したというだけで、その商品がおすすめされるというのは、あまりにもお手軽すぎる印象があります。
また、最近追加された、Vine専用の検索ボックスでの検索が影響するという人もいますが、これも俄には信じがたいです。
7 ほしい物リストは「おすすめ」に影響するか
ほしい物リストに登録していた商品がおすすめされたという人は確かにいるのですが、僕は少々懐疑的です。
個人的には、特に関係は無いような気がします。
仮に影響するとしても、影響力はごく僅かではないでしょうか。
僕の場合、欲しい物リストに山ほど登録していますが、その中から「おすすめ」に出てきた関連商品は一つもありません。
また、Amazon Echoに欲しい商品の名前を何度も言っていたら「おすすめ」に出た、という珍説もあるのですが、これはさすがに……。
8 ターゲット枠のジャンルは固定されるのか
例えば、過去にファッション関係のアイテムをよく注文していた結果、「おすすめ」にファッション系アイテムが頻繁に出るようになったとしましょう。
この場合、ターゲット枠に出るアイテムはファッション系に固定されてしまうのか、という疑問があります。
もし固定されるのなら、今後、ファッション系以外のアイテムをどれだけ注文しようとも、延々とファッション系アイテムが「おすすめ」に現れることになります。
換言すれば、注文履歴によってターゲット枠のジャンルが一旦決まってしまうと、その後の注文パターンによって、おすすめされる商品の傾向は軌道修正できないということです。
ただし、一時的に注文履歴を反映させることは可能だと思います。
例えば、ファッション系アイテムばかりおすすめされるのは相変わらずだが、何度かパソコン関連商品を注文した結果、PC用キーボードやマウスが出てきた、ということは起こりえます。
しかしその場合でも、「おすすめ」のメインストリームはあくまでファッション系アイテムなので、継続的にパソコン関連商品がおすすめされることは無いと思います。
と、ここまで長々と書いてきたものの、これはあくまでも「仮説」。
よって、完全にスットコドッコイなことを言っている可能性があることはご容赦ください。
逆に、この仮説が正しいとすると、Vineメンバーに選ばれてからどういう商品を注文するかには、相当注意する必要があります。
自分のVineライフを方向付ける「取り返しのつかない要素」になるかも知れません。
9 注文数が多いと「おすすめ」は充実するか
日頃から頻繁にVineアイテムを注文し、レビュー率も80~90%台を維持している人は、それだけVineへの貢献度が高いことになります。
そうであれば、こういう人の「おすすめ」には、より多くの、より高額の商品が出やすくなるはずだと考えるのは、一面の合理性があります。
さらに別の根拠を挙げると、「おすすめ」に一つの商品も無い場合、その原因として、
「アクティブなコントリビューション基準またはパフォーマンス基準を満たしていない可能性があります」
という例の一文が表示されているのはご存知でしょう。
この一文は、解釈のしようによっては、アクティブに活動していれば、より多くのアイテムがおすすめされるという意味にも受け取れます。
もちろん、だからといって、せっせと注文を繰り返すことがが、取りも直さず「おすすめ」の充実につながるとは限りません。
しかし、Vineへの貢献度に応じて、Amazonからの「報酬」的な意味合いで高額商品がおすすめされる可能性はあるかも知れません。
10 「優先枠」は存在するか
かなりの優良アイテムや高額商品が「おすすめ」に現れた場合、ものの数秒で消滅するのが当たり前。
しかしごく稀に、そんな凄い商品が、10分、20分と経過しても、いつまでも自分の「おすすめ」に居座っていることがあります。
注文しようとすると、例の「無限くるくる」のワナだったということもあるのですが、普通に注文できてしまうこともあります。
なぜ他の人は誰も注文しないのか。
なぜ争奪戦が起きないのか。
これは、かなり奇妙な現象といえます。
まるで、「優先枠」のようなものが存在し、そこに入ったアイテムは、一定時間、自分だけが優先的に注文できるかのようです。
しかし、そもそもそんな枠なんてあるのか。
あるとすれば、一体どういう条件で適用されるのか。
ある意味、これが「お客様へのおすすめ」最大の謎かも知れません。
余談
「お客様へのおすすめ」について、日頃から疑問に思っていることを書き連ねてみました。
僕は、他のVineメンバーさんのレビュー履歴を見ることが多いのですが、その際、
「いいな~、コレめっちゃ欲しいんだけど」
「こんな高額商品ゲットしてるの!?スゲー」
「うらやましい……マジうらやましい……」
という感じで、悶々とさせられることがよくあります。
この不平等感が少しでも軽減されれば、Vineライフをもっと楽しめるのに、と思うのですが……。
多分、何も変わらないでしょうね、この先も。