世の中には、信じがたいほど不幸な人もいれば、逆に幸運すぎる人もいます。
その違いは、一体何が原因で決まるのか。
それは分かりませんが、何にせよ、幸運になりたい、という思いは誰もがもっています。
今回、ご紹介するのは、常軌を逸しているほど幸運な人たち。
その幸運を、少し分けて欲しいものですね。
1 世界一幸運な女性
テキサス出身のジョーン・R・ギンサーさんよりも幸運な女性はこの世にいないでしょう。
彼女はまず540万ドルの宝くじに当選し、その10年後、今度は200万ドルに当選します。
その2年後には300万ドルに当選。
そして、2010年には、ついに1000万ドルの当選金を手にするのです。
4回連続で宝くじに当たるのが、一体どれくらいの確率で起きる現象なのかというと、
18000000000000000000000000 分の1
の確率です。
これが純粋な「運」であればトンデモナイ話なのですが、実はこのギンサーさん、元々数学が専門で、大学で統計学を教える教授だったことから、
「運ではないのではないか」
といった憶測が飛び交いました。
彼女が当選した4回の内、3回は「スクラッチくじ」だったのですが、彼女は統計的に「いつ」「どこで」買えば当選しやすいかを割り出していたのでは、とも言われています。
しかし、仮に「運」以外の要素があったとしても、これだけ連続で宝くじに当たるというのは、スゴイとしか言いようがありません。
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2 奇跡のトラック・ドライバー
1999年、トラックの運転手をしていたオーストラリア在住のビル・モーガンさんは、交通事故で瀕死の重傷を負いました。
すぐに病院で治療を受けたものの、「12分間」も心肺停止の状態に陥ったのです。
さらに、その後10日以上も昏睡状態が続いていました。
しかし、奇跡的に復活を遂げ、しかも後遺症も見られなかったとか。
彼は九死に一生を得た体験から、人生観が変わり、仕事も変えて「ある決意」をしたのです。
それが、
彼女へのプロポーズ。
そして、長年付き合ってきた彼女からの返事は” Yes “。
テンションが上がったモーガンさんはその勢いでスクラッチくじを買ったのですが、それで見事に車を当ててしまったのです。
死の淵から生還した男が、彼女と結ばれ、おまけに宝くじにも当選したということで、地元のテレビ局が彼を取材し、再現VTRのために、もう一度スクラッチくじを買うように頼んだのです。
モーガンさんはくじを買い、カメラに向かって「くじ」を擦り始めます。
そして、本来なら
「車が当たった!」
と言う段取りだったのですが、代わりに彼が口にした台詞が、
「25万ドル当たった!冗談じゃなく!」
何と彼は、カメラが回っている中で、リアルに高額当選してしまったのです。
モーガンさんは、すぐにフィアンセに電話してその幸運すぎる結果を告げ、その後二人で家を購入したそうです。
3 大統領暗殺
歴史上初めて暗殺のターゲットとなった大統領はアンドリュー・ジャクソンとされています。
彼は1835年にリチャード・ローレンスという塗装屋をしていた男に命を狙われます。
ローレンスは、葬儀に参列した直後のジャクソン大統領に狙いを定めてピストルの引き金を引いたのですが、不発。
そして、ローレンスはすぐさまもう一つのピストルを取り出し、再び大統領を狙撃するも、今度もやはり不発に終わったのです。
2度も連続で不発に終わるのは、200万分の1の確率だそうです。
その直後、ローレンスは逮捕されましたが、検証のために彼の使ったピストルを撃ってみたところ、問題なく弾は発射されたとか。
ちなみに、一説によれば、大統領はローレンスに向かって行き、持っていた杖でメッタ打ちにしたとも言われています。
4 頭蓋骨を貫かれて無事
ブラジル人の建設作業員、エドワード・リエテさんは、建設中のビルの5階から落下してきた長さ1.8メートルの鉄パイプに頭を貫かれる事故に遭いました。
ヘルメットを被っていたものの、鉄パイプはそのヘルメットもろとも彼の頭蓋骨を後頭部から貫き、両目の間から飛び出しました。
普通に考えれば、命に関わる重症を負ってもおかしくないですが、奇跡的に鉄パイプは脳の重要な部位を全て避けるようにして貫き、彼自身はほとんど痛みを感じなかったとか。
彼はその後、完全に健康な状態で生活を送っているそうです。
5 アンブレイカブル
「絶対に死なない男」を主人公にした、『アンブレイカブル』という映画がありましたが、それを地で行った人がいるのです。
クロアチアで音楽の教師をしていたフラン・セラクさんは、生死に関わる大事故に7回も遭遇しながら、7回とも生き延びたことで、「世界で最も幸運な男」と認知されるようになりました。
具体的に、どういう災厄を免れたのかというと……。
1962年、乗っていた列車が脱線し川に突っ込むも、彼だけ運良く救出される。
その翌年、人生で初めて乗った飛行機のドアが誤作動して機体から外へ放り出される。しかし、落下した場所が「干草の山」だったために無傷。その後、飛行機は墜落。
その3年後、乗っていたバスが道を外れ、川に突っ込んで4人の乗客が犠牲になるも、彼は川岸まで泳ぎ切り、軽傷を負ったのみ。
1968年、息子に銃の扱い方を教えている最中、誤って安全装置が外れ、自分に向けて弾丸が発射されたものの、急所には当たらず命に別状は無し。
1970年、乗っていた車が突然炎上し始めるも、無事に脱出。
1995年、バスにはねられるも大きな怪我は無し。
その翌年、山道をドライブ中、前方から突っ込んできたトラックと正面衝突しそうになったものの、咄嗟にハンドルを切ったことで車から放り出され、そのおかげで一命を取り留める。
ここまで命の危険にさらされていると、逆にとんでもなく「不幸」なんじゃないかとも思えますが、しかしこの後、文句なしの「幸運」が待っていました。
2003年、73歳の誕生日を迎えた2日後、見事宝くじに当選して80万ユーロ(約1億3700万円)をゲットしたのです。
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