隣の家の窓ごしに見える人形。
実は、(息をしてない)人間だった……。
隣に引っ越してきた、感じのいいおじさん。
実は、指名手配犯だった……。
そんな、都市伝説のようでいて、なおかつ現実に起きた事件の数々をご紹介します。
〈originally posted on October 19,2016〉
1 図書館で起きた完全犯罪
1969年11月28日、ペンシルベニア州立大学に通う大学院生ベスティ・アーヅマが、胸をナイフで刺されて殺されるという事件が発生しました。
図書館の中で。
警察の調べによると、彼女は書棚の陰で何者かに背後から襲われたようでした。
不可解なことに、犯行時には普段どおり学生たちが図書館を利用していたにも関わらず、誰一人として悲鳴を聞いていなかったのです。
しかも、この日のベスティは赤いドレスを着ていたため、胸元を血で染めて床に倒れているという異常事態に誰かが気づくまで数分かかりました。
言うまでもなく、そのわずかな時間に犯人は逃走。
それにしても、多くの学生たちが利用し、物音が特に気づかれやすい図書館の中で、どうやって完全犯罪を成し遂げたのか。
この事件の犯人は未だに捕まっておらず、州警察は現在も情報を求めています。
2 ベッドの下に潜む変質者
2014年7月、イングランドのチェスターに住む16歳のある女子学生は、家にいるとき自分のスマホに不気味なメッセージが入っているのに気づきました。
それは同じ学校に通うカイル・レイヴンスクロフトという男からで、その内容はというと、
といった、B級ホラー映画に出てきそうなものだったのです。
単なる悪ふざけだとしか考えなかった彼女は警察に連絡することもなく、メールを無視します。
その後、そろそろ寝ようかと思った時にまたもやカイルから次のようなメッセージが。
もちろん、彼女は今度も黙殺するのですが、自分の寝室に入ると、明らかにクローゼットが荒らされた形跡が目に入ります。
どうやらただの冗談ではないと悟り、部屋の中を調べていると、ベッドの下にカイルが潜んでいるのを発見。
幸い、彼女は無傷で家から逃げ出せたのですが、自分の部屋にずっと男が隠れていたことを考えると、トラウマになりそうですね。
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3 耳の奥からの異音
2013年、イングランド中部ダービー出身のロシェル・ハリスは、恋人とペルー旅行を満喫し、帰国した直後から妙な音が聞こえるようになりました。
それは何かを引っ掻くような音で、耳の奥から常に聞こえてくるのです。
さらに不気味なことに、朝目覚めてみると枕が何かの液体で汚れていました。
心配になった彼女は病院で検査を受けたのですが、そこで衝撃の事実が発覚。
ロシェルの耳の中には、ハエの蛆虫が詰まっていたのです。
しかも、耳の内側の肉を12ミリほど掘り進んでいました。
医師たちが器具を使って取り除こうとしても蛆虫は奥へ引っ込む一方で、治療は遅々として進まず。
耳の穴にオリーブオイルを注入するなどして、何とか2匹を取り出すことに成功し、これで解決かと思いきや……。
その奥には新たな蛆虫軍団が待っていたのでした。
早い話、彼女は耳の奥に大量の蛆虫を飼っていたというわけです。
実はペルー旅行の最中、彼女の耳の穴に一匹のハエが飛び込んだのですが、すぐに追い払ったので特に問題無いだろうと思っていたそうなのです。
(美しい観光地の恐ろしい罠)
ところが、そのわずかな時間にロシェルの耳の中には卵が産み落とされていました。
病院でその真実を聞かされた瞬間、彼女は思わず泣き出したそうです。
その後、治療は無事に完了し、彼女は完全な健康体に。
そんな稀有な体験をしたロシェルは、ある取材でこうコメントしています。
今回の件で唯一良かったことと言えば、以前ほど虫が怖くなくなったことね。
だって、ずっと私の頭の中にいたんだから。