最新作のエピソード7が公開されたばかりの『スター・ウォーズ』。
その『スターウォーズ』シリーズにまつわる、知られざる真実の数々をご紹介します。
長く続いているシリーズだけあって、この映画に関する雑学は細かいものを含めると100個以上はあるように思います。
そんな中でも、個人的に面白いと感じたものを厳選してみました。
〈originally posted on December 20,2015〉
1 ユニバーサル・スタジオ痛恨の判断ミス
1973年7月、『アメリカン・グラフィティ』という低予算の映画を制作していたジョージ・ルーカス監督は、『スター・ウォーズ』の企画をユニバーサル・スタジオに持ち込みました。
しかし、宇宙を舞台にした戦争モノが成功するとは到底思えなかったユニバーサルは、アッサリ断ってしまったのです。
これは、ユニバーサルの歴史の中で最悪の決断だったとされています。
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2 タトゥイーンの秘密
物語で重要な拠点となる「惑星タトゥイーン」の名前は、チュニジア南部に実在する「タタウイヌ」という町の地名から付けられました。
実は、タトゥイーンのシーンのほとんどは、このタタウイヌで撮影されたのです。
しかも、その撮影のときに造られた建物の多くは現在も残っており、地元の人たちに利用されているそうです。
3 タイ・ファイターの効果音
宇宙空間を飛び交う戦闘機、タイ・ファイター(TIEファイター)に使用されている効果音は、パオーンという象の鳴き声と、濡れた路面を走る車の音を合成させて作られています。
4 ルークの最初の名前
ルーク・スカイウォーカーは、この名前に決まる前は、
ルーク・スターキラー
(Luke Starkiller)
だったそうです。
また、初期の脚本では、ルークは60代の将軍という設定だったり、さらに、女性のキャラクターが少ないことから、ルークを女性にするという案もあったようです。
ちなみに、「帝国の逆襲」で雪男のような怪物の「ワンパ」にルークが襲われて負傷するシーンは、もともと脚本にはありませんでした。
これは、撮影に入る直前にルーク役のマーク・ハミルが交通事故で顔を負傷してしまったために後から付け加えられたのです。
5 ミレニアム・ファルコン号のモデル
ミレニアム・ファルコン号の初期モデルは円筒形をしていました。
しかし、イギリスの某TVドラマに出てくる宇宙船と形がそっくりだったことから、このデザインは廃案に。
そして、新たなミレニアム・ファルコン号のデザインの元になったのは、
ハンバーガー
なのだそうです。
ちなみに、ジョージ・ルーカスは大のハンバーガー好きで有名です。
6 初期のハン・ソロ
ミレニアム・ファルコン号の船長であるハン・ソロは、最初の脚本では、全身緑色で、鼻が無く、エラの付いたクリーチャーだったそうです…。
ちなみに、ハン・ソロ役のハリソン・フォードは、もともとこの役のオーディションを受けていません。
彼は、ハン・ソロ役のオーディションに参加した人に、台詞のきっかけを与えるだけの役割でした。
ところが、オーディションが終わってみると、ハリソン・フォードの言葉遣いをルーカスが痛く気に入ってしまい、最終的に彼をハン・ソロ役に抜擢したのです。
こうして、1作目(エピソード4)に出演することになったハリソン・フォードですが、この時のギャラはたったの、
1万ドル
だったそうです…。
7 クローン・トルーパーのスーツ
シリーズに登場するクローン・トルーパーのスーツを映画の撮影で着た人物は一人もいません。
そもそもスーツ自体が作られていません。
というのも、クローン・トルーパーは全てCGで描かれているからです。
8 E.T.も出演
銀河元老院で議会が開かれているシーンで、スティーブン・スピルバーグ監督の生み出した地球外生命体、「E.T.」が祖国の代表として出演しています。
ちなみに、そのE.T.に付けられた名前が、
Grebleips
という変わったものなのですが、これは
Spielberg(スピルバーグ)
を逆から綴っただけなのです。
9 「嫌な予感がする…」
“I have a bad feeling about this.”
(嫌な予感がする)
というのは、スター・ウォーズでは有名な台詞で、エピソード1から6までの作品すべてに使われています。
10 「R2-D2」という名前の由来
ジョージ・ルーカスが『アメリカン・グラフィティ』を制作しているとき、音響担当スタッフの一人が
「対話トラック2のリール2番」
(Reel Two of the Second Dialogue track)
のことを
“R-2-D-2”
と省略して言ったのを聞いて、スター・ウォーズに登場させるロボットの名前にピッタリだと思ったそうです。
ちなみに、オリジナルの脚本では、このR2-D2は普通に英語を喋るという設定でした。
11 ヨーダはサルだった
ジェダイ・マスターである身長66cmのヨーダは、元々はサルにマスクを被せて演じさせる予定だったそうです。
ところが、ルーカス・チームのスタッフの中に『2001年宇宙の旅』の制作に関わった者がいて、サルを使った撮影の大変さをそのフタッフから聞かされたルーカスが、サルの起用を諦めたのだとか。
ちなみに、ヨーダの種族の名称はこれまでに一度も明らかにされていません。
12 『隠し砦の三悪人』
ジョージ・ルーカス監督は、スター・ウォーズの壮大なストーリーをどうやって上手く観客に伝えるか、という難題の答えを、黒澤明監督の名作『隠し砦の三悪人』の中に見出したそうです。
ルーカスはこの作品を観たとき、脇役のキャラクター二人の視点から物語を進めていくところに強く惹かれたのでした。
その結果、スター・ウォーズは「R2-D2」と「C-3PO」という二人のロボットを軸にして話が展開していくスタイルになったのです。
ちなみに、ジェダイの騎士の「ジェダイ(Jedi)」という言葉は、日本の「時代劇(Jidaigeki)」に由来しているそうです。
13 第二次世界大戦の映像
スター・ウォーズの1作目が制作されていた時代は、当然ながら現在のようなCG技術はまだありませんでした。
そんな状況で、宇宙空間での迫力あるドッグファイトのシーンを実現するため、ルーカス監督は実際の第二次世界大戦の空中戦が映っているニュース映像をスタッフに見せ、彼らはそれを元にしてあのスピード感に満ちた戦闘シーンを完成させたそうです。
14 ダース・ベイダーの秘密
ダース・ベイダーがルーク・スカイウォーカーの父親である、というのは超が付くほどの極秘事項で、その秘密が明らかにされるシーンを撮影するまで、ルーカス本人を含め数名しか知る者はいませんでした。
役者にもバレないように、全員の台本にウソの台詞を挿入するほど秘密厳守を徹底していたのです。
『ジェダイの帰還』の終盤、ダース・ベイダーとルーク・スカイウォーカーとの戦いに決着が付き、ダース・ベイダーの口から真実が告げられるのですが、台本ではこの部分の台詞は
「私がお前の父親だ」
ではなく、
「お前の父親を殺したのはオビ=ワンだ」
となっていました。
このシーンを撮影したとき、キャストの中で真実を知っていたのはマーク・ハミルただ一人で、当のダース・ベイダー役の俳優さえ知りませんでした(ダース・ベイダーの台詞だけアフレコされるため)。
ちなみに、「ベイダー(Vader)」という単語は、オランダ語で「父親」という意味。
つまり、オランダ語が分かる人にはもろにネタバレしていたということです。
また、ダース・ベイダーの声を演じていたジェームズ・アール・ジョーンズは、スター・ウォーズが失敗作になると信じていたので、映画のクレジットに自分の名前を出すことを拒否していたそうです。
15 じゃがいもアステロイド
2作目の「帝国の逆襲」の中で、宇宙を漂うアステロイドの中に、本物のジャガイモが1個混じっています。
これは、ファンの間ではけっこう有名な話。
16 海賊版対策
『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』は、フィルムが各劇場に運ばれる際、海賊版として流出させないための対策として、
「ドール・ハウス(the Doll House)」
という似ても似つかないラベルが張られていました。
同様に、エピソード2は「キュー・ボール(Cue Ball)」、エピソード3は「ブリッジ(The Bridge)」だったそうです。
17 やる気ゼロ(?)だったオビ=ワン
1作目(エピソード4)でオビ=ワン・ケノービを演じたアレック・ギネスは、この映画のことを、
「子供だましの駄作」
だと切り捨て、2作目の「帝国の逆襲(エピソード5)」に出演する気は全く無かったそうです。
しかも、スター・ウォーズに関係していると思しきファンレターは全て読まずに捨てるほどこの作品を嫌っていたとか。
しかし、オビ=ワンの存在は「帝国の逆襲」で外せなかったため、ルーカス監督と関係者が必至に説得した結果、「条件付き」で出演を許諾しました。
その「条件」の中には、
というものがあったとか…。
18 アナキン・スカイウォーカーの末路
エピソード1でアナキン・スカイウォーカーを演じたジェイク・ロイドは、この映画の出演により後の人生が大きく変わりました。
主に悪い方向に。
彼の演じたアナキンは、各種メディアで酷評され、「マネキン・スカイウォーカー」などと揶揄されることもありました。
映画の公開後、ジェイク・ロイドは学校で酷いイジメに遭い、その結果、役者人生を歩むという考えは完全に捨て去ったそうです…。
19 カーボン冷凍の真実
物語の途中でハン・ソロ船長はカーボナイトの中に冷凍保存されてしまいます。
実はこの展開、ハン・ソロ役のハリソン・フォードがスター・ウォーズに嫌気がさしていたことと関係があります。
ジョージ・ルーカスは、ハリソン・フォードが万が一続編の出演を断ってもストーリーに不都合が生じないように、ハン・ソロを冷凍保存しておくという苦肉の策を思い付いたのです。
20 ジャバ・ザ・ハットのキャストは…
映画のクレジットによれば、ジャバ・ザ・ハットを演じているのは、
ジャバ・ザ・ハット
本人です。
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