犯罪を犯した人のすべてが、人間性の腐った最低な奴であるとは限りません。
逆に、法に触れることをしていなくとも、同じ人間とは思えない鬼畜な人もいます。
要するに、犯罪者か否かの境界線と、鬼畜人間か否かの境界線は微妙にズレているのです。
ある意味、最も厄介な存在は、刑務所に入ることなく周りの人々を苦しめ続ける人間といえるかも知れません。
〈originally posted on May 4,2019〉
1 無抵抗な女性に悪質なイタズラ
イギリスのサフォーク在住のジャニス・モリス(50)という女性は、統合失調症とアルコール中毒と闘いながら生活していました。
2018年6月、そんな彼女が近所の公園に行き、ベンチで休んでいると、10代の少年たち4,5人が近づいてきます。
彼らはいきなり小麦粉を取り出すと、それをモリスの全身にぶちまけ、続いて生卵を次々と投げつけました。
頭からつま先まで真っ白になり、おまけに生卵でドロドロになった彼女を少年たちが取り囲み、爆笑しながらスマホで写真をパシャリ。
すぐにその写真をSNSに投稿しました。
モリスはその少年たちと一面識も無く、彼女自身、なぜ自分が攻撃の対象にされたのか見当がつかないのだとか。
無抵抗な相手に対してなされた極めて悪質なイタズラですが、問題の少年たちはいずれも保護観察や社会奉仕などの軽い処分を受けただけで済んでいます。
2 ホームレスから1ポンドを強奪する男たち
ホームレスが強盗の被害に遭うというのは考えにくい話ですが、そういう事件が実際に起きました。
2014年、イギリスのマンチェスターで、あるホームレスの男性が二人組の男に襲われ、金を奪われたのです。
奪われた金額は、わずか1ポンド30ペンス(約190円)。
このお金は、そのホームレスの男性が通行人からの施しを貯めたもの。
幸い、襲撃の瞬間を見た通行人の男性が止めに入り、犯人は二人とも逮捕されました。
それにしても、大金を所持しているとは思えないホームレスに対し、暴行して金を奪うというのは、まともな人間のすることではないでしょう。
3 100歳のお婆ちゃんに顔面パンチ
100歳まで生きるのは、それだけでも十分に凄いこと。
100歳を超えている人は、周りから大事にされこそすれ、殴られたりはしないのが普通です。
しかし、今の世の中、100歳であろうと油断はできません。
2018年、イングランド中部ダービーのノルマントンで、100歳の女性が強盗に襲われました。
午前8時30分ごろ、その女性が道を歩いていると、いきなり男によって地面に殴り倒され、バッグを奪われたのです。
その際、彼女は顔面にパンチを食らい、首にも重度のダメージが。
すぐに病院で手当を受けたことで、命に関わるような事態になることは避けられました。
4 テロ事件の被害者に飲ませる水でボッタクリ
2001年9月11日にアメリカ同時多発テロ事件が発生し、旅客機がワールド・トレード・センターのビルに衝突した直後、瓦礫の中から被害者を救出する作業が行われました。
助け出された人々は、過酷な状況で長時間身動きが取れないままでいたので、まずは水分補給が必須。
そこで、救助作業に当たっていた者たちは、水をもらうために近くにあるスターバックスへ。
これに対し、スタバ側は快く水の入ったボトルを提供してくれました。
3ケース130ドル(約18000円)で。
歴史的な大惨事が起きているというのに、被害者のための水に金を取るスターバックス。
どうもおかしいと感じた救助班がスタバ側に問い合わせるも、返事は一切なし。
しかし、スターバックスの社長だったオリン・スミスは、この事実を知って、後に公式に謝罪しました。