「イヤッホー!Amazon Vineに招待されたぜー!」
「これで俺も、今日から夢のウハウハ生活の始まりだ!」
などとテンション爆上がりで喜び、あんな物やこんな物を無料で注文する日々を楽しんでいたところに突然届く恐怖の通知。
「閉鎖されました……」
「されました……」
「ました……」
・・・・・・
・・・
・
「は?」
「え、ちょっと、意味わかんないんだけど」
「なんで?」
Vine会員である「Viner」たちにとっては脳天に隕石が落ちてきたかのような衝撃。
物欲魔神と化して無数の物に埋もれる生活を満喫していた自分がいなくなる絶望。
今回の記事では、この不幸な事態を招きかねない危険行為の数々をご紹介します。
1 レビューを書かない

Vineの規約上、Vinerにとってレビューの投稿は義務とはされていません。
つまり、受け取った商品につきレビューをあえて書かないという選択もできます。
ただし、レビュー投稿率が低い状態が続くとAmazonから警告を食らいます。
その後、レビュー率が改善されないままだとアカウント閉鎖となり、二度とVineで注文できなくなるのです。
この事態を避ける方法は単純明快。
自分が注文した全てのアイテムにつき確実にレビューを投稿すればよいのです。
考えてみれば、これはごく当然の話。
商品だけ受け取っておいて後は何もしないというのは、正当な理由が無い限りは、やはりマズイでしょう。
出品者の側も、レビューを集める目的でVineを利用し、そのために商品を無料で提供しているのだから、「せめてレビューくらい書けよ!」と憤慨してもおかしくありません(実際に憤慨している出品者の投稿をSNSで見ました)。
レビューを書かない人の言い訳としてよくあるのは、「届いた商品が多すぎてレビューを書ききれない」というもの。
そういう人は、注文のペースを少し落としましょう。
僕の場合、レビュー率は常に95%以上をキープするようにしています。

95%を下回りそうになったら、注文を一旦止めます。
そして、届いた商品につき全てレビューを投稿し終えたら注文を再開。
これならレビュー率で警告が来ることはありません。
2 一言レビューの危険性

Vinerの中には、レビューをきっちり書いてはいるものの、そのほとんどがたった1~2行の一言レビューに終始している人がいます。
例えば、商品が折り畳み傘であればこんなレビューです。
★★★★★
折り畳めます。雨も凌げます。
最高。
自信をもって言えますが、こんなウンコみたいなレビューでもAmazonからダメ出しを食らうことはまずありません。
普通に投稿が承認されるでしょう。
このレビューよりも酷いVinerのレビューを僕は何度も見たことがありますから。
では、こういった「一言レビュー」は、Vinerにとって何もペナルティは無いのでしょうか。
これについては、色々と調べてみたものの、決定的なことは分かりませんでした。
少なくとも、極端に短いレビューばかり書いていたのが災いして強制退会させられたという人は、僕が知る限りではいません。
むしろ、短いレビューの方が「安全」ではないかと思える面があります。
詳細な長文レビューを投稿したところ、何故か却下されたので、大幅に文章を削って再投稿したらあっさり承認されたという人がかなり多いからです。
海外では、一言レビューどころか、「Nice.」や「Good.」と書くだけの「一語レビュー」を繰り返し、何のペナルティも無いというVinerも珍しくありません。
こうしてみると、Amazonにとって長過ぎるレビューが好ましくない可能性は高いという気がします。
とは言うものの、さすがに「気に入りました」と書くだけのレビューを投稿する度胸はありませんし、個人的には避けた方がいいように思います。
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3 星1つレビューの危険性

Vinerは正直な感想をレビューに反映させることが求められており、「タダで貰ったから高評価する」ことは求められていません。
よって、本当に不満しか残らない商品であれば、星1つを付けても全く問題は無いはず。
無いはず……なのですが、調べてみると、星1つレビューというのはけっこう「危ない橋」である可能性が高いのです。
星1つレビューを連発していたら、「おすすめ商品」が全く表示されなくなった、などという体験をした人は少なくありません。
星1つレビューが多いと何らかのフラグが立ってしまい、不利な扱いを受ける危険は十分にあります。
その「不利な扱い」というのが、果たして強制退会につながるのかどうかは分かりません。
しかし、危ない橋を渡りたくなければ、よほどのことが無い限り星1つを付けるべきではないでしょう。
また、星1つレビューによって出品者から報復がなされる可能性もあります。
例えば、その人の過去のレビューについて片っ端からAmazonへ報告するとか。
これを避けるためには、自分のプロフィール内のレビュー履歴を非公開に設定し、レビュアー名を「Amazonカスタマー」「カスタマーレビュー」のような個性の無いものにしておきましょう。
これにより、自分のレビューを限りなく「匿名レビュー」に近づけることができ、出品者から標的にされにくくなります。
ただし、このような設定にするとレビューに対する信頼度が下がる恐れがありますので、やるなら自己責任でお願いします。
3 絶賛レビューの危険性

星1つレビューが危険なのであれば、全てのレビューで星5つを付けて絶賛していればいい。
読者にヤラセレビューだと思われようが知ったこっちゃない。
Vinerの地位を維持できればそれでいいのだ。
と、こういう考えを抱く人がいそうですが、これはこれで危険性があります。
気合の入った絶賛レビューを投稿しまくっていたところ、出品者との不正な関係をAmazonから疑われ、アカウント閉鎖への道を爆進しそうになった人がいます。
その人はカスタマーサービスに連絡を取り、自分が一切不正を行っていない証拠を提示しつつ根気強く説明し、最終的に疑いは晴れたそうです。
その人が具体的にどういう内容の「絶賛」をしていたのかが分からないので、星5つレビューを連発すること自体が危険なのかどうなのかは定かではありません。
しかし一つだけ確実に言えるのは、ある商品を不自然なほど過度に褒めちぎるようなレビューは、あらぬ疑いを招く元になりかねないということ。
さらに言えば、先述のように、長過ぎるレビューもなるべく避けた方が無難です。
長文のレビューを書いたからといってAmazonから報酬があるわけでもありません。
むしろ、文章が長ければ長いほど、また、画像や動画を頻繁に添付するほど、レビューがダメ出しを食らう確率が上がります。
5 メルカリで転売する危険性

Vineでゲットしたアイテムをネットで転売するのは明らかに規約違反です。
しかしながら、これを日常的にやっている転売ヤーならぬ「転Viner」は確実に存在します。
Vinerであれば、メルカリで出品されているアイテムを見て、その出品者が同じくVinerであることはかなりの確率で分かります。
言うまでもなく、出品者であれば造作もなく分かるでしょう。
米国Amazonの場合、eBayなどのサイトをモニターしているという噂もありますから、日本でAmazonがメルカリをモニターしている可能性もあります。
さらに、一部の出品者はViner向けに発送する商品にだけ、それと分かる「秘密の目印」を含ませているとも言われています。
一度や二度の転売でバレる可能性は低いでしょうが、日常的にやっているとバレる可能性も上がるでしょう。
仮に、メルカリでの転売をAmazonから疑われたら、強制退会は免れません。
「私が売っていたのはVine以外から入手したアイテムだ!」と主張したところで、聞き入れてくれる望みはかなり薄いです。
Vineに関しては、「疑わしきは罰せず」ではなく「疑わしきは罰す」であることをお忘れなく。
6 類似商品の注文

過去に注文した商品の「色違い」を注文してしまった場合、全く同じ商品を注文したと見なされて、その商品については新しいレビューを投稿できません。
より具体的には、ASIN(各商品に割り当てられた識別番号)が同じであれば、その商品のサイズ違い、色違いなどは全て同一商品という扱いになり、複数のレビューは投稿できないのです。
では、ASINが異なる商品であれば、過去に注文したものと類似する商品を注文しても問題ないのか。
これについては注意すべき点があります。
同じ出品者からの類似商品は、たとえASINが異なっていても、厄介なことになりうるのです。
例えば、ある出品者からバッグを注文したとしましょう。
後日、同じ出品者から、前のとは微妙にデザインの異なるバッグ(ASINも異なる)が出品されているのを見つけ、注文したらどうなるか。
この場合、同一商品ではないので、後から注文した商品についてレビューを投稿することは可能です。
しかし、レビューが承認されない可能性があります。
これは、レビュー内容が問題だからではなく、類似商品を注文したからです。
承認されなかったレビューについては、編集も何もできません。
編集しようとすると、
と表示されます。
つまり、Vineには次のような規約が存在していると考えられるのです。
お客様は、同一の出品者から、同一または類似の商品を注文することはできません。
注文がなされた場合、その商品についてレビューを投稿できない、あるいはレビューが承認されないことがあります。
同一の商品について繰り返しレビューできないのはVine会員でなくても知っていることですが、「類似」の商品でもアウトというのは、かなり重要なポイントです。
にも関わらず、上記のルールは会員向けのどのページにも書かれていません。
これだけ大事なことを会員に明示せずに、ある種の「裏ルール」にしているのは、謎としか言いようがありません。
同じジャンルの商品を頻繁に注文している方は、このワナに引っかからないように気をつけてください。
7 注文キャンセルの恐怖

色違い注文の場合もそうですが、Vineで色々な物を注文していると、時には注文をキャンセルしたくなるときがあるでしょう。
注文をキャンセルすること自体はVIneの規約違反ではありません。
しかし、キャンセルを「濫用」すると強制退会の憂き目に遭うのはほぼ確実。
問題は、どれくらいキャンセルすると「濫用」に該当するのかというところ。
これについては謎が多く、よく分かっていません。
僕自身、海外の掲示板なども含め徹底的に調べましたが、数字にかなりバラツキがあるのです。
例えば、3ヶ月の間にわずか3回キャンセルしただけでアカウント閉鎖の警告が来たという人がいました。
その一方で、数え切れないほどキャンセルを繰り返したが、特にペナルティは無かったという人も。
3回のキャンセルで警告が来るというのは厳しいですが、しかし「警告」が来るだけまだマシです。
中には、数回キャンセルしただけで警告なしの一発アウトで退会させられたという人もいます。
さらに、キャンセルの「回数」が問題のなか、「割合」が問題なのかも不明です。
後者であれば、同じ10回のキャンセルでも、100個の注文に対してなのか、1000個の注文に対してなのかでインパクトが違ってきます。
注文キャンセルによる強制退会のリスクに関しては、調べれば調べるほど「運次第」という結論に近づいていきます。
結局のところ、あるVine会員を退会させるかどうかはAmazonの匙加減ひとつであると考えた方がいいのかもしれません。
Amazonから一方的に強制退会させられた場合、今のところ不服申立の手段はありません。
なおかつ、Amazonとしては強制退会の具体的な理由を当該会員に提示する必要もありません。
つまり、「なんかよく分からんけど退会させられた」場合でも、文句は言えず、理由も藪の中というわけ。
カスタマーサービスに問い合わせることは出来るでしょうが、テンプレート感全開の返事が来るだけでしょう。
Vineというのは、Amazonから気まぐれ的に与えられる一種の「恩恵」であると捉えれば、同じく気まぐれ的にその「恩恵」を奪う権限がAmazonにあると考えてもおかしくはありません。
我々Vinerたちの運命は、「尼様のみぞ知る」ということです。
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余談 強制退会させられたら……

こんな記事を書いている自分が言うのも変な話ですが、ひょっとすると僕は近いうちに強制退会させられるかもしれません。
先程、キャンセルの危険性について触れましたが、両手で足りるほどのキャンセルを僕はすでにやらかしています(そのうち2件は出品者からのキャンセル)。
ちなみに、最後に行ったキャンセルは、おそらくVineの歴史上「最もアホなキャンセル」だと断言できます。
まあ、この辺りの話はまた別の記事で書くことにしますが。
つまり、今の僕はアカウント閉鎖の通知がいつ来ても不思議ではない状態です(まだセーフですが)。
で、仮に強制退会させられた場合、果たして自分はどれくらいショックを受けるかを考えてみました。
この点、考えれば考えるほど「大してショックではないかも」という思いに至ります。
僕がVineに招待された頃は、アイテムが常時4000~5000点くらいあり、魅力的な商品もけっこうありました。
面白そうな商品を見つけたらとりあえず注文し、それなりにVineライフを楽しんでいました。
ところが、最近のVineはアイテム数が当時の3分の1程度に激減。
「おすすめ商品」にも目ぼしい物はほとんどゼロ。
正直、注文する物がありません。
実際、ここ数週間はほとんど何も注文していません。
ゴールド会員に昇格すればもっと良い商品に出会えるのかも知れませんが、ゴールド会員になってからも商品を注文し、レビューを投稿するという生活を継続せねばならないことを考えるとちょっと憂鬱です。
ネット上には、Vineのゴールド会員になったおかげでこんな物をゲットできた、という記事がいくつかあります。
タブレット端末やPCモニター、マウス、キーボード、空気清浄機、掃除機、炊飯器などなど。
数万円~10万円前後の商品も珍しくありません。
そういった物がタダで手に入るというのは確かに羨ましいですが、しかしどうしても今ほしいかと言われれば微妙ですね……。