人生で1回きり(になるはず)のプロポーズは、一生の思い出になるようにしたいもの。
する側にせよ、される側にせよ、プロポーズは、ほぼすべての人が経験します。
筆者はまだプロポーズをした経験が無いのですが、将来、実際にするときには、プロポーズが終わった瞬間、相手の女性が思わず泣いてしまうような、感動的なプロポーズをしたいものです。
問題は、果たしてプロポーズする機会が訪れるかどうか、ですが。
今回は、そんなプロポーズを驚くべき手段で実行した例をご紹介します。
〈originally posted on Audust 19,2015〉
1 宝探しでプロポーズ
ビジネスに特化したSNSを展開するアメリカの企業、「LinkedIn」の社員であるブライアン・ハガーティさんは、プロポーズのためだけに、iPhone用のアプリを自作し、それを彼女に送りました。
それは、一種の「宝探しゲーム」で、表示されるヒントを手がかりに、地図上(この地図はもちろん彼らの地元の地図)の目的地を次々に探し当てていくと、最後には宝の隠された最終目的地が分かるというもの。
憎いのは、その「目的地」を全て発見して、それらの地図上の点を線でつなぐと、
<3 (ハート)
の形になるのです。
果たして、彼女は見事にすべての謎を解き、最終目的地が「ドローレス・パーク(サンフランシスコにある公園)」内の小高い丘の上であることを知ります。
そして、その丘の上に行ってみると……。
待っていたブライアンから、プロポーズを受けることとなったのでした。
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2 ストリート・ビューでプロポーズ
グーグル・マップの「ストリート・ビュー」は、グーグル社の車が実際に街中を走って、景色を無数の写真に撮って実現しています。
このこと自体は有名ですが、その車がいつ、どこを走るかなどといったことは一般人には見当もつきません。
しかし、グーグルの社員となるともちろん話は別。
グーグル社に勤めるマイケル・ウェイス・マリックさんは、ストリート・ビューの制作チームに、次に撮影車がやって来るタイミングを事前に教えてもらったのです。
そして、撮影車がやって来たとき、彼は大勢の仲間とともに道路に立って、
「結婚してくれるかい レズリー!」
と書かれた横断幕を掲げました。
その後、彼は何も知らないレズリーに、グーグル・マップにアクセスするよう口巧みに誘導し、さらに、ストリート・ビューで「ある一点」にズームするように言ったのです。
すると、そこにはプロポーズをするマリックの姿が!
世界中の人がこのプロポーズを見る可能性があることを考えると、忘れられないプロポーズになったのは間違いないですね。
3 ハッキングでプロポーズ
プログラマーの仕事をしているバーニー・ペンさんは、自分の彼女がスマホゲームの、
「Bejeweled(ビジュエルド)」
にハマッていることから、このゲームを使ってプロポーズすることを思いつきました。
彼はゲームをハッキングして改造し、一定のスコアに達すると、プロポーズの言葉がポップアップ表示されるようにしたのです。
彼女がいつものようにBejeweledで遊んでいると、あるスコアに達した瞬間いきなりプロポーズの言葉が。
驚いた彼女の返事は、「Yes!」。
さて、この粋なプロポーズの話題はネット上で拡散し、やがて、このゲームの開発元であるPopCap Gamesがその事実を知ることになるのですが……。
そうなると気になるのが、彼がゲームを「ハッキング」したという事実。
これは、本来ならもちろん違法な行為です。
ところが、PopCap Gamesは、彼を非難するどころか、このエピソードが痛く気に入ってしまい、二人にハネムーンの飛行機代をプレゼントしたそうです。
4 365日のカウントダウンでプロポーズ
今年の始め、YouTubeにとあるプロポーズの動画が投稿され、あっという間に再生回数が1千万を突破し、「2015年最高のプロポーズ」としてネット上で話題になったものがあります。
その動画の中で男性は、プロポーズしようとする1年も前から、毎日プロポーズの言葉が書かれたホワイトボードを持ち、その自分の姿をビデオに撮り続けたのです。
ジェニファーという名のフィアンセが誕生日を迎えた日、バースデー・メッセージを持った妹が彼女の元を訪れ、サプライズがあるからと言ってジェニファーを浜辺まで連れて行きます。
そして、タブレットPCを手渡し、1本の動画を見るように促すのです。
そこには、1年前から毎日プロポーズをし続ける彼氏の姿が。
しかも、毎回違う場所で撮られているという凝りよう。
365日のカウントダウンが終わり、ゆっくり振り返ると、そこには今しがた、動画の中でカウントダウン・プロポーズをした張本人が……。
最後は思わず涙腺が緩んでしまいます。
5 ボーダーランズでプロポーズ
ボーダーランズ
といえば、アメリカの「Gearbox」社が開発するRPGシューティング・ゲームの大ヒットシリーズです。
僕自身、このゲームの大ファンなのですが、同じくこのゲームが好きでたまらないベンという男性が、トラという女性と付き合い始めたとき、自分がいわゆる「ゲームオタク」であること、特に『ボーダーランズ』というゲームにハマっていることを思い切って彼女に伝えました。
すると、彼女の方も大のボーダーランズ好きであることがわかり、それから一層二人の仲が深まっていくことに。
そして、ベンはいよいよ彼女にプロポーズしようと決心するのですが、上手い手段が思いつかず、駄目元でGearboxにプロポーズを手伝ってもらえないかと打診したのです。
すると同社は、ゲーム内に登場するクラップトラップというキャラクターを使って、数分程度のムービーを制作。
その中で繰り広げられる会話がこちら。
Claptrap : ヤア!ビッチども!
Claptrap : 何なのデス、コレは?
スタッフ : ベン・アンブローゾのビデオだよ。アクション!
Claptrap : ベン・アンブローゾって誰デス?
スタッフ : 僕たちのファンさ。彼はガールフレンドと、その……「次のレベル」に進むつもりなんだ。
Claptrap : 何? それってア★ルとか……
スタッフ : いいから台詞を言ってくれないか?
Claptrap : こんなことしてる時間は無いのデス!おバカさんの恋愛事に構ってる場合ではないのデス!
スタッフ : クラップトラップ!クラップトラップ!
スタッフ : これ、彼女の写真だよ。
スタッフ : 「ベン・アンブローゾ」ビデオ、テイク3!
Claptrap : いいでしょう。で、女の子の名前は何なのデス?
スタッフ : ティシャ。
Claptrap : 了解デス。 (オホン)ヤア、ティシャ!
スタッフ : でも、「トラ」っていうニックネームなんだ。
Claptrap : フザケてるんデスか?このアバズレはニックネームを何だと思ってるんでショウネ?
スタッフ : まったくもう……とにかく台詞を言ってくれないか、クラップトラップ。クラップトラップ!
Claptrap : クラップトラップって誰デス?ワタシのあだ名はギャ…
スタッフ : ファンを侮辱するのはそこまで!
スタッフ : テイク4
Claptrap : ヤア、トラ!今日はベンがアナタにとても大事なことを伝えたいようデスヨ。
Claptrap : 彼はヘルペスにかかって……
スタッフ : カット!
Claptrap : トラ、ロボットは物理的に性病に感染できないって知ってマシタカ?
Claptrap : 少し考えてみてクダサーイ。
スタッフ : カーット!
Claptrap : トラ、アナタには2つの単語を送りマス。
Claptrap : 「スキャグ スタイル」
スタッフ : カットー!
Claptrap : トラ、アナタとベンが付き合ってからしばらく経ちましたが、そんな彼がアナタにお願いしたいことがあるのデス。
(掲示板に「結婚してくれますか」の表示)
ちなみに、Gearboxはこの動画を完成させるのに、1週間を要したとか。
そして、気になる彼女の返事は……「Yes!」でした。
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