人間の身体で最も重要な器官である「脳」。
脳に関しては、まだまだ解明されていない部分も多いが、その一方で、常識として認識されている知識もある。
しかし、そういった常識の中には、あまり正しくないものも少なくない。
今回は、脳にまつわる意外な事実をご紹介しよう。
〈originally posted on November 16,2014〉
1 脳の大きさと能力は無関係
脳が大きいとそれだけ脳細胞がたっぷり詰まっているイメージがあるが、人間の脳に関していえば、大きさの違い自体は頭の良さとは何ら関係が無い。
実際、あの相対性理論を打ち立てたアインシュタインの場合は、平均的な脳のサイズよりも小さかったそうである。
2 上下逆さまの画像を受け取る
これは何のことかというと、人間は視覚からの情報をまず上下逆さまになった状態で受け取る。
そして、その情報が脳に到達したときに、正しい画像に修正されて認識しているのだ。
3 男の脳 vs 女の脳
男性の脳のサイズは女性のものより約10%大きい。
ところが、脳の中に詰まっている神経細胞の数は女性の方が多いらしい。
やはり、大きさは問題ではないということだ。
4 冗談を理解する部位がある
これは、前頭葉に存在する部位で、冗談を理解して面白いと感じるプロセスはここで行われるらしい。
この部位が損傷してしまった患者は、しばしば他人の言った冗談を理解することが出来なくなるそうだ。
他人が理解できないほど下らない冗談を言う人はたまにいるが、それはおそらく関係無い。
5 騒音の中で電話の声は聞き取れない
これは騒音のレベルにもよるのだが、人間の脳は周りの騒音と、電話を通して聞こえる声とをハッキリ区別できないそうだ。
よって、周りが騒がしい状況で電話するのは相当に困難だということになる。
6 あくびは眠気覚まし
あくび
をしている人はどうしても眠いという印象を周りに与えてしまう。
まあ、実際眠いのだから仕方ないのだが、実は、あくびをすること自体は脳を目覚めさせる効果がある。
これは、通常よりも多く空気を吸い込むことで、脳へ送られる酸素の量も増えるからである。
そう考えると、授業中に大あくびをしている生徒がいたとしても、先生は注意すべきではないし、むしろ歓迎するのが正しいということになる。
まあ、本当にそんな先生がいるとは思えないが……。
7 時差ボケで記憶障害に
時差ボケを頻繁に体験してしまうと、一時的に記憶障害をひきおこす可能性がある。
これは、時差ボケ状態のときに脳内でだされるストレス・ホルモンが原因だとみられている。
8 高所にいると物の見え方が変わる
非常に高い山などに登って周りの景色を見ると、普段とは違う見え方をしている可能性がある。
これは、体内に取り込まれる酸素が少なくなることで、脳の視覚を司る部位が影響を受けるためだそうだ。
9 シューティングゲームで作業緒効率アップ?
同時に現れる複数の敵を狙撃していくようなシューティングゲームは、周りの状況へ対処する能力を高め、マルチタスクの訓練としても効果的らしい。
シューティングゲーム好きの自分としてはちょっと嬉しい事実である。
一昔前には、「ゲームをすると頭が悪くなる」といった常套句でゲームを批判する風潮が強かったが、適度に楽しむ分にはゲームはむしろ脳に良い面があるといって良さそうだ。
10 自分自身をくすぐることは出来ない
人間の脳は「予期された感覚」に対しては鈍感になるので、自分で自分をくすぐって笑わせようとしてもまず出来ないのである。
自分の脇の下をいくらコチョコチョとやってみても全くくすぐったく感じないのはこのためだ。
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