「Arkham Asylum 」「Arkham City」とバットマン・シリーズをやってきて、やや食傷気味になっていたので、この「Origins」に手を出すまでかなり期間が空いてしまいました。
前作よりもちょいパワーダウン
前作の「Arkham City」の完成度があまりに高すぎたためか、今作はちょっとパワーダウンしたなという印象です。
具体的にどのへんが残念だったかというと…。
- あまり新鮮味のない町並。
- 代わり映えのしないザコ戦。
- QTE要素の強いボス戦。
- 細かいバグの存在。
などでしょうか。
バットマンシリーズの宿命として、活動の場が毎回ゴッサム・シティに限定されてしまうのでマンネリ感があるのは否めません。
ザコ戦については、戦闘をより有利に、かつ爽快感のあるものにする新たな武器がいくつか追加されたものの、結果的に戦闘が単調になってしまったように思います。通常のゲームモードでは戦闘が易しくなってしまいました。
ボス戦も、前作ほど熱くなれるような戦闘が少なく、プレイヤーの戦闘スキルを駆使して戦う要素が減ってしまいました。QTE要素を積極的に取り入れた点は評価が分かれるところでしょう。難易度も前2作より簡単になったように思いますが、ボス戦で手こずることが少ないというのは、ストーリーの展開をスムーズに追っていけるということでもあるので、これは一長一短かもしれません。
それと、発売直後からやたらとバグが多いという点が指摘されていましたが、僕はSteam版をリリースから1年以上も経って購入したので、バグフィクスはそれなりになされていたと思います。
よってゲームが進められなくなるような致命的なバグには遭遇しなかったですが、それでも細かいバグはけっこうありました。
「Origins」独自の要素がもっと欲しかった
客観的にアクションゲームとして見た場合、非常にクオリティは高く、今作から初めてバットマンシリーズを遊ぶ人にとってはかなり楽しめるゲームだと思います。
一方で、前2作をプレイした人にとっては、安定した面白さは味わえるものの、いかんせんこのゲームでしか体験できない要素に乏しいです。
「Origins」はここが違う!というような売りがあればもっと良かったですね。
総合評価
このゲームはリリース直後の価格は確か6000円前後していたと思うのですが、僕はセール価格で1000円ほどで購入しました。その価格でこの内容を考えると十分に満足できるレベルですが、6000円だとちょっと微妙な感じはします。
現在はSteam の通常価格で2000円程度なので、買って損は無い良作だと思います。セール中ならなおさら。
現在の価格を考慮して評価すると、7/10。