日本に住んでいて、外国語の学習するとなると、やはり英語を学ぼうとする人が圧倒的に多いのが現実。
事実上、英語がこの地球上で支配的な言語であることを考えれば、ある意味当然かもしれません。
ところで、英語以外の言語について、我々はどれほど知っているのか。
例えば、現在、世界にはどれくらいの数の言語があって、その内のどれくらいが消滅の危機にあるかご存知でしょうか。
今回は、意外と知られていない「言語」に関する驚きの事実をご紹介します。
〈originally posted on September 21,2015〉
1 言語の数
現在、世界の言語数は、約7000とされています。
アジアだけに限定しても、およそ2200の言語が話されています。
その中で、最も多くの人が第一言語として話すものといえば、やはり中国語。
まあ、人口の多さを考えれば当然ですが。
中国語は文字の種類もダントツに多く、約5万個もの漢字が存在します。
とはいっても、一般的な新聞で使われている漢字はだいたい2000種類くらいなのだそうです。
一方、事実上の世界共通語といえば、やはり英語以外には無いでしょう。
実際、世界の人口の4分の1は、第一言語として使っているかは別として、ある程度の英語を話すと言われています。
2 語学教育No.1の国
世界で最も語学教育に力を入れているのが、ルクセンブルクです。
この国の学校では、全授業時間の約半分を英語、ドイツ語、フランス語の授業に費やすのだそうです。
3 消滅危惧言語
世界で使われている7000の言語のうち、6000以上の言語は100人以下の人しか使用しておらず、その中の約2400の言語が、消滅の危機にあるのだそうです。
ちなみに、今までに完全に消滅してしまった言語の数は、231だとされています。
では、どれくらいのペースで言語が消えていっているのかというと、2週間で1言語。
たった2週間で1つの言語か無くなっているというのは驚きですね。
消滅危惧言語の存在する割合が最も多い地域は、シベリア東部、北アメリカ北西部の太平洋に面した高原地帯、そしてオーストラリア北部となっています。
4 エスペラント語
エスペラント語は、世界共通の言語を目指して作られた言語ですが、現在50万人~200万人の人が実際に使用しているようです。
ちなみに、エスペラント語の映画も2本存在します。
5 最も多くの言語に翻訳されている本
これはダントツで、
聖書
です。
聖書は2454もの言葉に翻訳されています。
これはもちろん、翻訳されている言語の数としては最大です。
ちなみに、聖書の次に多くの言語で翻訳されている本は、「ピノキオ」です。
6 公用語数No.1
1つの国における公用語の数が最も多いのは、
南アフリカ共和国
で、何と11言語もあります。
その内の1つである、
Xhosa
という言葉は大変ユニークで、「舌打ちの音」が多く取り入れられているのです。
普通に会話をしていても、所々で、
「チッ チッ チチッ」
という音が混ざってきます。
7 口笛を使う言語
舌打ちの次は口笛です。
スペイン領のカナリア諸島では、「シルボ・ゴメロ」という、「口笛」の音で言葉を表現する言語が使われています。
8 アメリカの公用語
アメリカの公用語は何かと聞かれれば、大抵の人は「英語」と答えるでしょう。
しかし、意外なことに、アメリカの公用語は、特に定められていないのです。
ただ、英語を話す人口が最も多いので、事実上は英語が公用語のようになっているだけなのです。
9 ローマ教皇のツイート
日本人にはそれほど馴染みの無い存在かもしれませんが、あのローマ教皇もツイートするのです。
しかも、9ヶ国語で。
ちなみに、バチカン市国のATMは、ラテン語にも対応しています。
10 たった二人しか使っていない言語
メキシコには、
アヤパネコ
と呼ばれる言語があるのですが、この言葉を話すことが出来るのは、現在たったの二人だけ。
そうなると、この言語を次の世代に残していくために、二人が協力する必要がありそうですが、ここで大きな問題が。
何とこの二人、あまり仲が良くないらしく、お互いに会話をすることを拒否しているのです。
このままだと、アヤパネコ語の未来は絶望的ですね……。
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