マインドコントロールという言葉は、危ない宗教などに関連してよく使われます。
しかし、実際にマインドコントロールとは、どのようなものなのか。
今回は、マインドコントロールに関する恐ろしい真実の数々をご紹介します。
かなり前の話ですが、日本の某女性お笑い芸人が、マインドコントロールされてタレント人生を終わらせるということがありました。
人の人生を破滅させるほどの影響力を持つマインドコントロールには、余り知られていないダークな面が色々とあるのです。
〈originally posted on January 18,2016〉
1 カルト教団
マインドコントロールと切っても切れない存在の一つに、カルト教団があります。
あるカルト教団では、信者を洗脳しやすい状態にするため睡眠時間を奪ったり隔離したりしていました。
そして、3週間集中的に教義を叩き込むことで、彼らの持つ「常識」を書き換えていくのです。
その結果、教祖は信者の考え方や感情などを容易くコントロールできるようになっていったそうです。
2 トキソプラズマ
というのは寄生性の原生生物の一種で、他の生物に寄生してトキソプラズマ症を引き起こします。
この症状の恐ろしい点は、宿主の行動パターンを変えてしまう可能性があるということ。
ある実験では、トキソプラズマに寄生されたラットは猫に対して恐怖心を抱かなくなったそうです。
トキソプラズマは猫の腸内で有性生殖を行うため、その糞に接触した際にヒトに寄生する可能性もあります。
そして、ヒトが寄生された場合、その症状は「統合失調症」などとして現れることが近年の研究で明らかにされています。
3 マインドコントロール治療
イギリス人の心理学者であるエイモン・ウォルシュ氏は、精神病の治療に催眠術を利用する研究をしています。
具体的には、患者に催眠術をかけて幻覚を見せることによってその精神をコントロールし、得られた反応を記録して治療に活用するのです。
術をかけられた患者の中には、完全に自由を奪われて「あやつり人形」のような状態になった感覚に陥る者もいるそうです。
4 催眠強盗
2014年にイギリスで少し変わった強盗事件が起きました。
犯人は、店に押し入ると店主に催眠術をかけ、無抵抗な相手の身体を調べることで、武器で脅すこともなく簡単に売上金を盗んで行ったのです。
あまり聞いたことが無いタイプの強盗ですが、驚くことに、催眠術を使った犯罪というのは決して珍しくはないのだとか。
インドネシアでは、催眠術を利用して白昼堂々と窃盗行為が行われるという事件が2010年に多発しました。
犯人は、インドネシア特有のうだるような暑さを利用し、催眠術で店員に目眩を感じさせて注意散漫な状態にすることで、商品を難なく盗んで行ったのです。
5 MKウルトラ
というのは、1950年代にアメリカのCIAが行っていた恐るべき実験に付いたコードネームです。
実験の内容には、標的にした人間の精神状態や脳機能を変化させることも含まれていました。
その手段としては、覚醒剤や催眠術・感覚遮断・完全隔離などが使われていたそうです。
MKウルトラの最終目標は、本人の意思と関係なく、あるいは本人も気づいていない状態で、スパイや運び屋として行動する人間を作り出すことだったのです。
この不気味な実験の恐ろしさを示す事故が1953年に起きました。
CIA専属の科学者だったフランク・オルソンが、泊まっていたホテルの13階から転落死したのですが、実はこの「事故」は、CIAがMKウルトラ実験を彼に施してマインドコントロールを試みた直後に発生したものなのです。
6 サブリミナル・メッセージ
とは、視聴者に気付かれないように映像や音楽の中に挿入された極めて短いメッセージのことで、意思決定に潜在的な影響を与えると言われています。
商品を宣伝する目的で映画やミュージックビデオで使用された例が多いのですが、中にはとんでもないメッセージを入れてしまったがために裁判沙汰になったものもあるのです。
1990年、イギリスのロックバンドであるジューダス・プリーストは、そのアルバムに収録された曲のなかで、10代の少年たちに自殺をそそのかすようなサブリミナル・メッセージを隠していました。
彼らに対する裁判は世間の注目を集めましたが、結局、証拠不十分により無罪に。
多くの国でサブリミナル・メッセージは違法なものとされていますが、実際にそれらのメッセージがどれほどの効果を持つのかについては意見が分かれているようです。
7 超音波ソルジャー
米国防総省内の研究部門であるDARPAは、超音波を発するヘルメットで兵士をマインドコントロールする研究に関わっていると言われています。
そのヘルメットで脳の特定の部位に刺激を与えることで、あたかもスイッチを切り替えるかのように兵士の戦闘能力を引き上げることが出来るそうです。
この技術が完成すれば、兵士たちは痛みや疲労・恐怖などを全く感じなくなり、まさに「戦闘マシーン」として戦場で戦い続けることを可能にするとも言われています。
そんなことが本当に可能なのかと疑いたくなりますが、最近の研究ではこの技術を使って「ミミズ」の進行方向をある程度制御できるようになったそうです……。