コンテストには、大食いコンテストや、力自慢コンテストなど、様々なものがあります。
通常は、大いに盛り上がって終了するわけですが、必ずそうなるとは限りません。
多数の参加者で盛り上がるはずのコンテストが、後味の悪すぎる悲惨な結果に。
今回は、そんなお話です。
コンテストは、上手く行けば、主催者側にとっても参加者にとってもプラスになりますが、逆に失敗に終わると双方が大きなダメージを受けることになりかねません。
場合によっては悲劇に終わることもあるのです。
〈originally posted on December 1,2015〉
1 エッグノッグ一気飲み
アメリカ、ユタ州出身のライアン・ローシュさんは、ステーキハウスの50ドルギフト券をゲットすべく、
「エッグノッグ一気飲みコンテスト」
なるものに参加しました。
「エッグノッグ」というのは、牛乳をベースにした甘いドリンクです。
コンテストが始まり、気合十分でスタンバっていたローシュさんは、自分の番が来ると、1リットルのエッグノッグをわずか12秒で胃袋に流し込みました。
しかし、彼にとって誤算だったのは、この時、勢い余ってエッグノッグが気道に流れ込んでしまったこと。
これが原因で、肺炎の症状を引き起こしてしまい、コンテストぶっちぎりのベストタイムだったにも関わらず、ローシュさんはすぐに病院に運ばれ、集中治療室で手術を受けるハメになったのでした。
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2 激辛カレー
かつて、スコットランドのとあるカレー店が、「世界一辛いカレー」を食べ切るというコンテストを開きました。
「世界一」という名前は伊達ではなく、殺人級の激辛トウガラシがたっぷりと使われた特製カレーです。
ところが、もはや「兵器」と言ってもいいくらいの辛さだったため、20人の参加者は次々と嘔吐し、床の上をのたうち回る有様で、店内はまさに阿鼻叫喚地獄と化したのです。
結局、コンテストどころではなくなり中止となりました。
参加者の一人だったアメリカ人の、その名も「カリー・キム」さんは、コンテストの最中に「2回」も病院に運ばれるという悲惨な目に遭ったのですが、彼は後に、問題の激辛カレーを食べた感覚を次のように語りました。
3 「マウンテンデュー」
日本ではそれほど有名ではない(ような気がする)炭酸飲料に、
「マウンテンデュー」
というのがあります。
かつて、このマウンテンデューにグリーンアップル風味の新商品が登場したとき、その商品の「ニックネーム」を一般消費者に考えてもらい、ネットの投票で1位を決めるというコンテストが行われました。
ところが、このコンテストは結局メーカー側が中止してしまったのです。
その理由は、投票で1位になったニックネームがトンデモナイものだったため。
その問題のニックネームはというと…
でした…。
4 オシッコ我慢
以前、アメリカ、カリフォルニア州サクラメントで、地元のラジオ局が、
「オシッコを我慢してWiiをゲット!」
というコンテストを開催したことがあります。
何で「オシッコ」と「Wii」が関係あるの?と疑問に思った方もいるかもしれません。
実は、英語で「ウィー(wee)」というのはオシッコのこと。
つまり、単なるダジャレに端を発した企画だったのです。
コンテストの内容は至って単純で、参加者は水をしこたま飲んで、後はひたすらオシッコを我慢するだけ。
最後までトイレに行かなかった人が、(当時は)最新の次世代ゲーム機の「Wii」を手に入れられるというわけです。
しかし、水を大量に飲むと、「水中毒」という、場合によっては死に至る中毒症状に陥る可能性があり、実際、このコンテストが始まった直後、リスナーからラジオ局に中止を求める電話が相次いだそうです。
にも関わらず、番組サイドはコンテストを続行。
その結果、参加者の一人で、約7.5リットルの水を飲み干したジェニファー・ストレンジという女性が、コンテスト終了後、突然体調が悪くなって、帰らぬ人となってしまいました。
5 ニューヨーク市警察
(NYPD)は、かつて市民との距離を縮めるべく、ツイッターを使ってあるコンテストを実施しました。
それは、「#myNYPD」というハッシュタグと、警察官が写った写真を付けてツイートしてもらうというもの。
ニューヨーク市警としては、警察官が、横断歩道を渡ろうとするお婆さんを助けるような、微笑ましい写真を期待していたのでしょうが、実に悲惨な結果が待っていました。
警察官が、犯人を実力行使で強引に取り押さえ、その犯人が悲痛な叫びを上げているような写真ばかりがツイートされたのです。
言うまでもなく、このコンテストはすぐに中止されました…。
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