謎が多すぎて普通の人には到底理解できないストーカーたちをご紹介します。
筆者自身は、ストーカーの被害に遭ったことは無いのですが、ストーカーみたいなオヤジに狙われた経験があります。
仕事帰りに住宅街の夜道を歩いていると、後ろから誰かが近づいてくる。
チラッと振り返ると、40代くらいのオヤジ。
そのオヤジが、どんどん歩行速度を上げてくる。
僕を追い抜きたいのだろうと思い、道の端に寄ったのですが……。
なぜかピッタリ僕の後ろに付いて、急に歩調を合わせ始める謎のオヤジ。
気持ち悪い……かなり気持ち悪い。
その後、しばらくしてオヤジは去っていきましたが、今でも思い出すとゾッとします。
〈originally posted on March 8,2017〉
1 娘の携帯から発信されていた脅迫電話
2007年2月、ワシントン州ファークレストに住むコートニー・カーケンダル(16)の友人たちに、妙なメールが度々届くようになりました。
送信元はコートニーの携帯。
ところが、彼女自身はそのようなメールを送った覚えが全く無かったのです。
それからしばらくすると、今度はコートニーの家族の携帯に不審な男から電話がかかってくるようになります。
その男は、カーケンダル家の人々や、彼らの飼っているペット、コートニーの祖父母の命を奪うと脅してきました。
相談を受けた警察が、電話の発信元を調べてみると、これらもまたコートニーの携帯からかけられていたのです。
ということは、不気味なストーカーからの電話の真相は、16歳の女子高生の単なる悪ふざけ?。
本当にそうであれば、これで全て解決でしたが、実際は違っていました。
何故なら、母親がコートニーの携帯を一時的に没収していたときにも、やはり脅迫電話がかかってきたからです。
しかも、ストーカーからの電話の内容は悪質さを増していく一方。
その男は、カーケンダル家の中でどのような会話が交わされているか、各々がどんな服を着ているかを何故か熟知しており、あるときには彼らの会話を録音したものをボイスメールとして残しました。
不安で夜も寝られないようなこの状況は4ヶ月以上も続きましたが、結局犯人は特定できず。
ついに警察は、このストーカー騒動自体がでっち上げなのではないかと疑い始めました。
事の真相は明らかにはなっていませんが、ある専門家によると、スパイウェアによってコートニーの携帯が遠隔操作されていた可能性があるとのこと。
それを裏付ける事実として、同じ町で、同様の被害の報告が2件あるのです。
2 姿の見えない「監視者」
2014年6月、米国ニュージャージー州ウェストフィールドで、デレック・ブローダスと妻のマリアが、長年の夢だった一軒家を購入しました。
6つの寝室に4つのバスルームを備えた、135万ドルの豪邸です。
ところが、3人の子供たちとともに引っ越してから3日後、家に奇妙な手紙が届きます。
差出人の名前は「The Watcher(監視者)」とあるだけ。
手紙によると、差出人の祖父および父親が、それぞれ1920年代と1960年代にその豪邸を監視する役目を担っており、今は自分が監視者であるとのこと。
これだけでも十分に気味が悪いですが、2通目の手紙はさらに不気味さが悪化。
「壁の中にある物はもう見つけたか」
「君たちの名前が分かって嬉しいよ」
などといった、意味不明の文章が書かれていたのです。
その後、手紙が届く度に気味悪さは増していき、その「監視者」は、明らかに近くでブローダス家を観察していることをうかがわせました。
(多分こんな至近距離ではないはず)
警察の捜査によっても、この変質者が何者なのかは最後まで判明せず。
こんな家には住んでいられないということで、ブローダス夫妻は家を売りに出し、事情を知っていたであろう前所有者に訴訟を起こしました。
しかし、残念ながら「監視者」の存在は地元メディアで大きく報道されてしまい、その結果、この家の購入を検討する人はほとんど出てきていないのだそうです。
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3 法の裁きを受けたストーカーの意外な反撃
米国ミシガン州在住のハーヴェット・ウィリアムスは、あるパーティでケヴィン・ゲイリーという男に名刺を渡しました。
何の変哲もないこの行為で、この後ウィリアムスは地獄を見ることに。
パーティの翌日、ウィリアムスに一目惚れしたゲイリーは、早速彼女に電話してデートに誘います。
それを断られると、この男は典型的なストーカー街道を爆進し始めました。
毎日ウィリアムスの職場を車で訪れ、何十回も彼女の携帯に電話をかけ続けたのです。
さらに、ゲイリーは彼女の住むアパートの管理人に500ドルを握らせて部屋の鍵をゲット。
あるとき、ウィリアムスが帰宅すると、明らかに誰かが侵入した痕跡を部屋のあちこちで発見します。
幸い、その後ゲイリーはアッサリ逮捕され、裁判で懲役刑が下されました。
これにて一件落着。
・・・・・・
・・・
ではなく、その逆です。
先ほど、「地獄」と書きましたが、彼女の地獄はここから始まるのです。
ゲイリーが服役を終えて真っ先に取りかかったのは、裁判でした。
ウィリアムスが経験したストーカー被害は、ドキュメンタリー番組として放送されていたのですが、それにより深く名誉を傷付けられたとして、ゲイリーはその番組の製作会社とウィリアムスを訴えたのです。
つまり彼は、ウィリアムスを裁判に巻き込むことで、意地でも彼女とのつながりを維持しようとしたわけです。
普通に考えれば、ゲイリーの主張はめちゃくちゃなわけですが、この馬鹿げた裁判は何と最高裁までもつれこみました。
10年以上の歳月をかけて……。
ウィリアムスは、ゲイリーが逮捕されたことで、確かにストーカーの被害からは逃れられたのですが、10年以上も裁判で戦うことを強いられる生活が待っていたのです。