たかが間違い電話、されど間違い電話。
間違い電話で驚きの展開を体験した人たちをご紹介します。
ケータイやスマホに番号を登録している相手に電話する場合、番号を間違えるということは考えにくいでしょう。
しかし、注意せねばならないのが、ズボンのポケットなどにスマホを入れている状態で偶然電話をかけてしまうケース。
そういった思わぬ「事故」が原因でとんでもない事態になった例もあるのです…。
〈originally posted on January 5,2016〉
1 間違い電話で殺人計画がバレる
アーカンソー州北東部のジョーンズボロで起きた恐ろしい間違い電話。
ある男性が電話を受けてみると、聞こえてきたのは、以前務めていた自動車販売店の元上司であるラリー・バーネットの声。
しかし、どうやらその元上司は知らぬ間に誤って電話をかけてしまった様子で、こちらの存在には全く気付かずに誰かと会話をしていたのです。
その会話の内容に彼は恐怖しました。
何と、ラリーは殺し屋と思われる人物にある男の殺害を指示していたのでした。
その恐怖の会話の中には、
「家ごと燃やしてしまっても構わない」
「事故に見せかけろ」
などといったヤバイ台詞も…。
しかも、殺害実行の時刻は約90分後。
これだけでも十分に怖いですが、元上司の殺人計画を聞いていたこの男性の恐怖はまだ終わりません。
ターゲットとなる「ある男」の住所をラリーが殺し屋に告げたのですが、それが自分の住所だったのです。
つまりこのラリー・バーネットという男、かつての従業員を殺す計画を立てていたのでした。
身の危険を感じた彼は警察署に赴いて事の一部始終を告げたのですが、帰宅してみると家の中が何者かに荒らされていました。
結局、その男性は間違い電話のおかげで命拾いし、後に警察がラリー・バーネットを逮捕。
間違い電話が無かったら、と考えると、恐ろしい事件です。
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2 間違い電話で人命救助
これは、厳密に言えば誤って電話した例ではなく、気付かずに電話に出ていたという稀なケースです。
ラスベガスで電話勧誘販売の仕事をしていたマリオ・ゴンザレスという男性が、ある女性宅に電話をかけてみると、
と泣きながら訴える声が聞こえてきました。
タダ事ではないと悟ったマリオはすぐに地元の警察に通報。
その後、警察が女性宅に到着すると、そこでは女性に銃を突き付けている男の姿が。
男の正体はウォルター・ラックといい、その女性の元カレでした。
実はこの女性、自ら電話に出たのではなく、元カレに銃で襲われている最中にポケットに入れていたスマホが偶然電話を受けていたのです。
しかしそのおかげで、彼女は無事に警察によって助け出されたのでした。
3 宇宙からの間違い電話
2015年のクリスマスイヴに起きたスケールの大きい(?)間違い電話。
イギリス人の宇宙飛行士であるティム・ピークスが国際宇宙ステーションから家族に電話をかけたとき、番号を間違って全然関係の無い人につながってしまったのです。
しかし、そうとは気づかずにティムが発した第一声が、
というものでした。
相手が自分の家族であればこれ以上ないくらい粋な台詞だったわけですが、後に彼は、間違ってかけた相手にツイッターで謝罪したそうです…。
4 サンタに電話したら防衛司令部だった
1955年、アメリカの大手百貨店シアーズが、サンタと電話で会話が出来るという子供向けのキャンペーンを実施しました。
しかし、広告に掲載した電話番号にミスプリントがあり、その番号は北アメリカ航空宇宙防衛司令部(通称:ノーラッド)の極秘ホットラインにつながる番号だったのです。
ちなみに、この番号に電話がかかってくるのは旧ソ連と核戦争が起きたときくらいだと想定されていました。
サンタと話す気満々のチビっ子に対し、電話を受けたハリー・シャウプ大佐が身元を明かすように怒鳴ると、電話の向こうから子供の泣き声が。
どうやらイタズラ電話の類では無いと分かった大佐は、自分はエルフだと告げて子供に話を合わせ始めました。
そして、普段はミサイルをモニタリングしている巨大ボードを使って、サンタの位置を調べているフリをしたのです。
それ以来、クリスマスイヴにノーラッドがサンタの所在を追跡するというのは恒例行事となり、現在でも続いています。
5 間違い電話で犯罪告白
米国ニューメキシコ州アルバカーキに住むリナ・ルセロは、あるとき、彼氏の友人に電話をかけ、ヘロインかコカインを買わないかという話を持ちかけました。
電話をかけた相手が、実は警察官だとは知らずに。
電話を受けた警官は、彼女が間違い電話をしたのに気づいていないことが分かるとドラッグを購入する約束をし、取引の日時・場所を取り決めたのです。
その後、車の後部座席にドラッグを大量に積んでやってきたリナとドライバーはアッサリ御用となりました。
6 間違い電話で激おこ父親参上
ウィスコンシン州シボイガンで酒を浴びるように飲んでいたフロイド・ラシードは、彼女と口論になり、暴力を振るい始めました。
その時、暴れた拍子にポケットに入れていたスマホから偶然電話がかけられていたのです。
その相手は彼女の父親。
電話から聞こえてくる口論に尋常でない雰囲気を感じ取ったこの父親は、すぐさま二人のいる家に急行。
ドアを勢い良く開けて突入した父親は、自分の娘を彼氏の暴行から救ったのでした。
その後、フロイドは複数の罪状で逮捕されました。
7 間違い電話で運命の人をゲット
1987年、オハイオ州に住む女性がマークという友人に電話をかけたのですが、番号を間違えて全くの別人につながりました。
ところが、その間違えてかけてしまった相手の名前もやはり「マーク」だったのです。
電話を受けたマークは彼女が番号を間違っているということにしばらく気づかず、そのまま会話を続けていました。
そして、彼女がヘアドレッサーをしていることなどを知り、一度会おうということになったのです。
その結果、二人は意気投合して4年後にゴールイン。
2015年には24回目の結婚記念日を迎えました。
まさに、運命の赤い糸、と呼ぶに相応しい馴れ初めですね。
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