日本のファストフード店は今日も平和です。
店員であれ、客であれ、ファストフード店でキレる人というのを今まで滅多に見たことがありません(牛丼屋でキレる客を何度か見たことがある程度)。
しかし海外では、時に凄まじいバトルが繰り広げられることがあります。
しかも、争いの発端が、実に些細なことであるケースも珍しくありません。
今回は、日本では滅多に見られない、ファストフード店での壮絶バトルの数々をご紹介します。
〈originally posted on December 18,2019〉
1 女性客にボディスラムを食らわせる店員
2019年11月5日、米国テネシー州コロンビアにあるファストフード店「ポパイズ」に、デブラ・スタッグス(55)という女性が訪れ、テイクアウトを購入してから帰宅したところ、料金を余分に取られていることに気づきました。
そこで彼女は再び店に出向き、店員に文句をぶつけます。
それからしばらく、複数の店員とデブラとの間で口論が続きました。
目撃者の話では、このとき彼女は黒人の店員に対して侮蔑的な言葉を吐いたとか。
店のマネージャーが現れ、とりあえず店を出るように言ったところ、彼女は一旦外に出ました。
しかし、怒りが収まらないデブラがまたもや店内に戻ると、大柄の黒人男性の店員が彼女の体を持ち上げて、ドスンと地面にボディスラム。
デブラは肋骨などを折る重傷を負いました。
女性客を地面に叩きつけたのは、29歳のディリアンス・ヒューズという男。
おそらく彼は、黒人への差別語を使われたことに我慢ならなかったのでしょう。
しかし、大男が女性客にプロレス技をかけるのは、さすがにやり過ぎです。
この3日後、彼は警察に逮捕されました。
2 店員に消火器を噴射する客
2019年1月某日の夜、オーストラリアのメルボルンにあるマクドナルドで、キンバリー・フレンド(21)という女性がドライブスルーの受付をしていたとき、4人の男が乗った黒いセダンがやって来ました。
男たちはチーズバーガーを注文したのですが、その値段のことでキンバリーと口論に。
ひとしきり文句を言ったあと、セダンはその場を去りました。
しかし、約10分後、先程のセダンが戻ってきたかと思うと、いきなり男が消火器を持ち出し、キンバリーの顔面に目掛けて噴射。
その場はあっという間に白い霧で覆われました。
あまりに突然の出来事だったので、消火器から噴霧されたものが彼女の目と口を直撃。
すぐに病院に運ばれたものの、看護師の話では、彼女は失明の危険すらありました。
キンバリーの父親は、取材に対し、
「重傷を負う可能性があったことを考えると、消火器で攻撃するなんて信じがたい」
とコメントしています。
3 ホウキ、空き瓶、消火器が入り乱れるバトル
消火器で攻撃するのは客ばかりではありません。
2019年7月、ニューヨークにあるマクドナルドに、一人の若い男が、レジの金を盗む目的で店内に入って来ました。
店員に追い返されるも、その後もわずか15分の間に2回も店に舞い戻って強奪を試み、遂にレジから現金を奪って店を出ます。
それに対し、頭に来た一人の店員が、ホウキを手にして犯人をダッシュで追いかけました。
犯人は背後からホウキでKOされ、そこへもう一人の店員も参戦。
犯人は完全に動きを封じられました。
そして、トドメとして店員が消火器を犯人に向けて吹きかけます。
しかし、しばらくして白煙が無くなると、犯人は店に向かってガラス瓶を放り投げ、反撃開始。
これにより店員が負傷し、店の窓ガラスも割れました。
そばにいた客が悲鳴を上げ、現場は完全なカオス状態。
その後、犯人は逮捕されていますが、実はこの男、その前の週にも同じ店舗を襲っていたそうです。
4 泣いている客に4人の店員が暴行
2017年7月、イギリスのイースト・ロンドンにあるマクドナルドで、集団暴行事件が発生しました。
夜の11時半ごろ、36歳の男性客と一人の店員との間で口論が始まり、その客が食べ物を店員に投げつけた瞬間、その店員を含む4人のスタッフ(それぞれ、22歳、26歳、33歳、36歳)のスイッチが入り、戦闘モードへ。
目撃者の話では、4人の店員は代わる代わる男性客に暴行を加えていたとか。
暴行を受け続けた男性は、床に倒れたまま両手で顔を覆い、子供のように泣き始めたそうです。
それでも店員たちは攻撃の手を緩めなかったというから、相当なドSと言えるでしょう。
幸い、被害を受けた男性は軽傷で済み、4人の店員は逮捕されました。