ゲームのタイトル
は、売上にも影響するでしょうから、ゲームの中でかなり重要な要素だと言えます。
普通は、わざわざ変なタイトルを付けるメーカーなど存在しませんが、時々、奇妙なタイトルが付けられることも。
一見すると何となくカッコイイけど、よく考えるとちょっとオカシイ。
そんなおバカなタイトルの付けられたゲームをご紹介します。
以下に挙げたゲームは、海外のみでリリースされたものや、古すぎて今では入手困難なものなど色々ですが、「タイトルがおバカ」という悲しい共通点を持っています。
1 『ゾンビが隣人を食べた』
これは、1993年にスーパーファミコン用ソフトとして発売されたゲームで、原題は、『Zombies Ate My Neighbors』。
開発はルーカス・アーツで、販売はコナミです
見下ろし型の2Dアクションゲームで、各ステージに散らばったご近所さん達を、ゾンビなどのモンスターにやられないようにしつつ全員救出すればクリア。
ゲーム内容は、当時としてはそれほど悪くはなかったようですが、売れ行きがイマイチだったのは、やはりタイトルのせいでしょうね…。
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2 『アンポッシブル』
原題は、『Unpossible』。
そういえば、トム・クルーズ主演のアクション映画で、
『ミッション・アンポッシブル』
っていうのが……無かったですね…はい。
迫り来る障害物をひたすら反射神経で避けていくという、単純な3Dアクションゲームです。
開発者としては、何か意図があってこの表現を使ったのでしょうが、やはり妙な感じですね。
日本語で例えるなら、
「非可能」
と書くようなものでしょうか。
現在、Steam で配信中。
3 『Zenzizenzic』
とりあえず、このタイトルをどう読めばいいのかがサッパリ分かりません。
ぜん…ズィ…ぜん…ズィック…?
幾何学的な形をした敵が襲ってくる弾幕系シューティングなのですが、ユーザーからの評価は非常に高く、メタスコアでも85点が付けられています。
にも関わらず、あまり有名でないのは、この謎すぎるタイトルが災いしている気がしてなりません。
自分がいくらこのゲームを気に入っていても、周りの人に勧めにくいのが最大の問題点でしょう。
現在、Steam で配信中。
4 『メタルギア・ライジング:リベンジェンス』
原題は、『Metal Gear Rising : Revengeance』です。
ツッコミ所は、「Revengeance」の部分。
この単語は、英検だろうとTOEICだろうと大学入試だろうと、いかなる英語の試験でも永久に目にすることは無いでしょう。
理由は、こんな単語が存在しないから。
これは、「revenge」という単語と「vengeance」という単語を合体させた造語なのですが、問題なのは、どちらの単語も意味は「復讐」であるという点。
なぜ同じ意味の単語をくっ付けてしまったのか……。
日本語で例えるなら、
「メタルギア・ライジング:報復讐」
みたいな感じでしょうか。
ちなみに、このゲームのタイトルと好対照をなしているのが、
『スプラトゥーン』
でしょう。
液体などがはねたりする音を表す「splat」と、小隊を意味する「platoon」を合体させた造語だと思われますが、ゲームの内容を上手く形容していて、ゴロも良く、よく出来たタイトルだと思います。
5 『亀の恩返し~ウラシマ伝説』
1988年に、今は無きハドソンから発売された横スクロールアクションゲーム。
「ウラシマ伝説」という部分からバレバレですが、「浦島太郎」のお話をモチーフにしたゲームです。
「亀の恩返し」というタイトルもけっこうツッコミたくなるポイントではありますが、実は突っ込む所はそこではありません。
このゲームには、海外版が存在するのですが、そのタイトルが、
『XEXYZ』
なのです。
これまた発音の仕方が謎。
恐らく「ぜくスィず」みたいな感じだと思うのですが、正解は分かりません。
それにしても、「亀の恩返し」がどうやったら「XEXYZ」になるのかが非常に気になります…。
6 『ブレイブリーデフォルト』
に発売されたスクウェア・エニックスのRPG。
「おいおい、このクールなタイトルのどこがおバカなんだよ!」
とお怒りの方は、「デフォルト(default)」の意味を、ゲームやパソコンでよく使われる、
「デフォルト(=初期)設定」
における意味だと捉えているのかも知れません。
しかし、「デフォルト」は本来、義務を果たさないこと、怠慢のことで、すべきことを怠るといったイメージの単語です。
このゲームの戦闘システムでは、「デフォルト」というコマンドを選んで防御体勢を取る度に、次ターン以降の行動回数(=ブレイブポイント)が増えるのですが、このタイトルはそれを端的に表しているのです。
しかし、「ブレイブリー(bravely)」は、「勇敢に」という意味ですから、タイトルを直訳すると、
勇敢に怠る
みたいな感じで、どことなくおバカな空気が漂います。
7 『もうかりまっか?ぼちぼちでんな』
これは、1985年に、MSXというパソコン向けに発売されたゲームのタイトルです。
このタイトルから、これがどんなゲームなのか予測がつくのは、おそらくエスパーくらいでしょう。
実はこれ、バスケットボールのゲームです。
バスケのゲームなのに、一体なぜこのタイトルに決まったのか。
謎としか言いようがありません。
8 JRPG全般(の海外版)
先程、『ブレイブリーデフォルト』というJRPGを挙げましたが、実は日本のRPGのタイトルの多くは、英語圏の人にとっては「おバカ丸出し」に受け取られるようです。
例えば、
『超次次元ゲイム ネプテューヌ Re;Birth1』
というゲームがありまして、海外版では
『Hyperdimension Neptunia Re;Birth1』
と翻訳されているのですが、このタイトルの中で超問題児なのが、
Re;Birth1
の部分。
ネイティブにしてみると、「Birth」と「1」の間にスペースが無いことにまず驚きます。
さらに、「Re」と「Birth」の間に謎のセミコロンが挿入されているという意味不明な事実に面食らうのです。
また、『メルルのアトリエ』などに代表される、ガスト制作の人気RPG、「アトリエシリーズ」も海外版では、
Atelier Meruru
のように翻訳されていますが、これもネイティブにとっては、
となってしまうわけです。
調べてみると、こういった例は他にもけっこうありまして、海外のゲーマーにとっては、JRPGのタイトルにおバカな英語が使われるのはもはや「常識」となってしまっているようです。
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