何らかの不正や違反を行ったことで、ブラックリストに載せられたなら、それは自業自得です。
自分のしたことがあまりに酷い場合は、むしろブラックリストだけで済んだことを有り難く思うべきかもしれません。
一方、特に悪いことをしたわけでもないのに、サービスの利用禁止やアカウント停止などの処分を受けてしまった人々もいます。
その場合は一体誰に文句を言えばいいのか。
大抵は、文句を言おうとすれば、それなりに厄介な状況になるでしょう。
よって、泣き寝入りというのも賢明な選択肢。
そういう無難な生き方をしていれば、ブラックリストに載るような事態も避けられる……ような気がします。
〈originally posted on November 20,2018〉
1 突然タクシーに乗れなくなったカップル
バーミンガム出身のマーカス・エドワーズ(29)とその彼女テイラー・フォークナーは、一日平均4回はタクシーを利用するほど、タクシー依存の生活を送っていました。
タクシー会社にとって、頻繁に利用してくれる客というのは有り難い存在のはず。
ところが、今年の5月、いつも利用している「セントレックス・カーズ」にエドワーズが電話し、タクシーを呼ぼうとしたところ、無慈悲に断られた上、他のタクシー会社に頼んでくれとの返事が。
上得意であるエドワーズが一体何故こんな扱いを受けるのか。
その原因は、エドワーズの体格にありました。
彼の体重は、約230kgあるのです。
ちなみに、彼女の体重は120kg。
二人合わせて350kgのカップルが日に何度もタクシーに乗った結果、二台のタクシーのサスペンションが壊れました。
このことから、件のタクシー会社は、エドワーズとフォークナーの二人をブラックリストに載せ、同社のサービスを利用禁止にしたのです。
これに対し、エドワーズは怒り心頭。
エドワーズの話によると、彼が太っているのは不摂生が原因ではなく、両脚に蜂巣炎という感染症があり、さらに、肺塞栓症も患っていることが関係しているとのこと。
病気のせいで仕方なく太っているのに、この差別は納得できないというわけです。
一方、タクシー会社側は、これは不当な差別などではなく、エドワーズを乗せられる性能を持った車が無いだけだと反論しています。
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2 フェイスブックが元で全店舗で出入り禁止に
今年の8月、イングランド南東部の街コルチェスターにある高級レストラン「パビリオン」で食事をした客が、その店で出入り禁止となりました。
その憂き目に遭ったのが、サム・チスナルという33歳の男性。
会社を経営している彼は、クライアント数人を連れて、レビュアーの評価の高い同レストランを訪れました。
ところが、出された料理はどれも火の通り方がかなり不十分。
しかも、店長の態度はぶっきら棒でけんか腰。
不満に感じたサムは、そのレストランでガッカリさせられたという事実を、感情的になることなく淡々と記述し、フェイスブックに投稿しました。
すると数日後、パビリオンの副店長からサムのフェイスブックにプライベートメッセージが。
その内容は、パビリオンを含め、その運営会社が展開する他の全ての店舗で永久にサムを出入り禁止にするというものでした。
店に直接文句をぶちまけたのならまだしも、自分のフェイスブック上で批判しただけでブラックリストに載るなどとは、サム本人も予想していなかったでしょう。
3 カジノで儲けすぎるとこうなる
イギリス出身のバルビンダー・サンビー(46)という男性は、かつてヨーロッパ各地のカジノを巡り、ルーレットで勝ち続け、莫大な金を稼ぎました。
ルーレットに確実な必勝法は無く、結局は運で勝ち負けが決まるという人もいますが、今から約10年前、彼は数学の単純な計算式を使って、絶対に負けない方法を独自に編み出したのです。
彼の話では、実際にこの方法で負けたことは一度も無いとのこと。
負け無しとは言っても、勝った時に手にする金額は日によってバラツキがあり、最も稼いだ日で4000ポンド(約58万円)だそうです。
ただ、あまりに勝ち過ぎると、イカサマをやっているのではないかとの疑いを招きかねないので、時々、この方法に依らずにわざと負けることもあったとか。
しかし、そういった配慮も虚しく、現在、彼はイギリス国内の複数のカジノで出入り禁止になっています。
意外なことに、彼の必勝法はトップシークレットでも何でもなく、その具体的な方法論は、自らが書いた本の中で公開されています。
近い将来、日本にもカジノがオープンする可能性がありますから、彼の考案した必勝法を使って荒稼ぎする猛者が登場するのかもしれません。
4 アマゾンのアカウントが問答無用で削除される場合
普段からアマゾンをよく利用する人であればご存知でしょうが、アマゾンには、商品を購入してから30日以内であれば返品できるというポリシーがあり、未開封であれば全額返金されます。
この便利な制度は、しかし注意すべき罠も隠れているのです。
「ウォール・ストリート・ジャーナル」が報じたところによれば、今年5月、シーラ・ゴーランという女性がアマゾンのアカウントを削除されてしまいました。
その理由は、返品の回数が多すぎたから。
30日以内ならこれといった条件無しで返品に応じる太っ腹のアマゾンにも、さすがに限界はあるということです。
ただ、シーラにとって驚きだったのは、全く何の事前通告も無かったこと。
ある日、気づいたら、一発アウトだったのです。
いつもアマゾンで結構な額の買い物をしている彼女は、返品するのは利用者の当然の権利と考えていました。
アマゾンが定める返品ルールに反しているわけではないので、何の問題も無いと信じていたのです。
しかし、アマゾン的には、彼女の返品はあまりにも回数が多すぎた様子。
厄介なことに、一体何回くらい返品を繰り返せばブラックリスト入りになるのか、その数字をアマゾンは明らかにしていません。
さらに、返品が多い場合のみならず、利用規約に反するようなレビューを投稿し続けた場合にも、ブラックリストに載る可能性があるのだとか。
問題のありそうな客は、まずコンピューターのアルゴリズムによって検知され、その後、人間のスタッフが詳しく調べると見られています。
これはあくまで海外の事例なので、そのまま日本のアマゾンにも当てはまるとは限りませんが、アマゾンにとって頭痛の種になるような客は、アカウントを削除されることもありうると考えた方が良さそうです。
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5 買ってもいないゲームでアカウント永久停止
「PUBG」や「フォートナイト」など、オンライン上で多人数が参加するゲームは、世界中のゲーマーを熱狂させつづける人気ジャンルの一つです。
しかしこの手のゲームでは、特殊なソフトウェアを使うことで自分のキャラクターを桁違いに強化する、といった不正行為が付き物。
ゲームの運営会社も、不正を防止するため、チートを行ったプレイヤーのアカウントを停止するなどの措置をとるのが普通です。
中世の騎士や侍などが入り乱れて大人数でバトルする『フォー・オナー』というゲームでも、そういうプレイヤーはアカウントを永久停止させられていました。
ところが、ある男性は、このゲームを持っていないにも関わらず、開発会社からアカウント停止の通告を受け取りました。
買ってもいないゲームで不正をしたと見なされ、アカウント停止。
超激レア体験をしたその男性は、
とコメントしています。