オススメしないのには、もちろんそれなりの理由があります。
毎日のように通うのは、さすがに健康面が心配だけれど、たまに行ったときには思う存分食べたい。
それが、ファストフード店。
マクドナルドを筆頭に、バーガーキング、サブウェイ、ウェンディーズ、ケンタッキーフライドチキンなど、アメリカ発祥のファストフード店が、日本全国の至る所にあります。
ファストフードの特徴の一つは、商品の写真を見ただけで、塩分や糖分への欲求が暴走しそうになるほど、食欲をそそられる点でしょう。
しかし、そんなファストフード店での勤務経験のある人たちが、おすすめしないメニューがあるとしたら……。
今回は、そんな話です。
なお、以下でご紹介している内容は、海外の投稿サイトである「Reddit」において、ファストフード店の(元)店員が投稿した話に基づいています。
よって、基本的には海外(特にアメリカ)におけるファストフード店の話であり、さらに、店舗によっても事情は異なるでしょう。
日本のファストフード店の場合、衛生面では管理が行き届いていると思うので、バイトテロに遭わない限りは、安心して利用できると思います(……多分)。
〈originally posted on June 10,2020〉
1 フィッシュ・バーガー
肉と魚とでは、どちらかと言えば魚の方がヘルシーな感じがします。
ファストフード店の高カロリー低栄養価のメニューの中で、肉の代わりに魚を使用した商品は、不健康な食事を摂っているという罪悪感が若干和らぐという人もいるでしょう。
そんな消費者心理を見事に突いたメニューが、白身魚の肉をバンズで挟んだ、フィッシュ・バーガー。
商品名は店によって色々ですが、ハンバーガーがメインであるファストフード・チェーンで、よく提供されています。
しかし、この商品には意外な落とし穴があるのです。
様々なファストフード・チェーンの店員たちが、口を揃えて「自分なら絶対に注文しない」と言い切るのが、実はこのフィッシュ・バーガー。
「何……だと。つーことは、あれって実は魚じゃないのか!?」
と思われた方もいるかも知れませんが、材料はちゃんとした魚です。
では何が問題なのかというと、魚(フィッシュ・パティ)が新鮮ではないということ。
多くの場合、フィッシュ・パティは、温度を保っておくためのウォーマーの上に長時間置かれた後、注文が入るとレンジで温め直してからバンズで挟むのだとか。
パティ自体の賞味期限が切れていることも珍しくなく、タルタルソースに至っては、常温で何日間も放置されていることもあるそうです。
ある店員は、
「ウチの店でアレを注文する店員なんてまずいない」
「ロシアン・ルーレットみたいなもんだ」
と語っています。
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2 カットされたフルーツの入ったドリンク
カットされたオレンジやレモン、ライムなどが数切れ入ったドリンクは、視覚的にも清涼感が増して、夏の暑い時期にはつい注文したくなります。
しかし、ある店員によると、こういったフルーツは、丁寧に洗われることがほとんどなく、店員が素手でつかんでカットし、ドリンクにぶち込むことが多いのだとか。
ということは、こういったドリンクは、見た目の透明感とは裏腹に、人の手の雑菌が大量に混入している恐れがあります。
この手のドリンクを注文する際は、衛生管理がしっかりしている店かどうかの見極めが重要かも知れません。
3 通好みの商品
通好みの商品とは、有り体に言えば、あまり人気の無い、滅多に注文されない商品です。
あまり売れないということは、当然ながら、その商品のための材料も余りがちになります。
その結果、たまに客からの注文があると、長期間に渡って保存されていた食材が使用されることになるのです。
もちろん、安全面では問題ないでしょうが、保存期間が長ければ長いほど、風味が落ちるのは避けられません。
また、予め作り置きされていたものが、何時間も経ってから客に出される可能性もあります。
ちなみに、某ハンバーガー・チェーン店で販売されている、通常よりも小さい「ジュニア」サイズのハンバーガーが、正にこれに該当するそうです。
「ジュニア」を注文する人が、たとえ一日に数人であったとしても、メニューにある以上、店側は、注文があれば出せる状態にしておかねばなりません。
しかし、そうやって出される商品は、新鮮さという点で問題があるかもしれないということを、客側は覚悟する必要があるのです。
4 某ファストフード店のチリ
某ファストフード店での人気メニューとなっているチリについて、ある店員の暴露によると、材料として使われる肉は、基本的に、売れ残ったハンバーガーの、余ったビーフパティなのだとか。
それらのビーフパティは、パサパサに乾燥した状態で、一旦冷凍庫に保存されます。
そして、何週間前、或いは、何ヶ月前のものか分からないくらい古くなったその余り物を、必要に応じて冷凍庫から取り出し、ビーンズやトマトと一緒に巨大鍋で煮込むのです。
そのときの匂いはかなり酷いもので、思わず吐きそうになるほどだという話も。
これが真実だとすれば、チリを注文するのには相当な勇気が要りそうです。
5 午前中に注文するサラダ
某ファストフード店のフタッフの告白によると、午前中の、特に早い時間帯にサラダを注文するのはオススメしないとのこと。
理由は、前日の売れ残りサラダを、上下ひっくり返した状態で出すことがあるから。
野菜は、空気に触れて時間とともに古くなってきているのが見た目ですぐに分かりますから、上下をひっくり返すことでそれを誤魔化すのです。
よって、サラダを注文するなら、昼以降が安全。
余談ですが、ファストフード店のサラダは、サラダとは思えないほどカロリーが高いことがあるので要注意です。
6 シークレット・メニュー
店舗によっては、通常のメニューには掲載されていない、シークレット・メニュー(隠しメニュー)を注文できることがあります。
ただしこれは、あくまで「注文できる」というだけであって、店員の側からすれば、「注文すべきではない」商品なのだとか。
理由は至って単純で、シークレット・メニューの作り方など、ほとんどの店員が正確に知らないからです。
よって、「まあ、多分こんな感じだろ」といった具合に、かなりテキトーに調理される可能性大。
しかも、こういったシークレット・メニューは、ただでさえ忙しい店員をイラッとさせることが多いので、怒りに任せて妙な食材をぶち込まれる危険性もあります。
7 午後10時以降の全メニュー
ある大手ハンバーガー・チェーンの元店員は、午後10時以降は、ファストフード店に入る気がしないと語りました。
夜の遅い時間帯になると、店長が売上げの計算をやり始め、店員たちは、トイレに行っても手を洗わない奴や、うっかり床に落とした食材をそのまま客に出す奴が増えるなど、店内がちょっとした「カオス状態」になるそうです。
つまり、その時間帯は、ファストフード店にとって、言わば魔の時間帯。
全ての店舗がそうなるわけではないでしょうが、終業時刻が近づいてきて、店員の気が緩むというのは、分からなくもありません。
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番外編 動物愛護精神の強い人が避けるべきメニューとは
恐らくは、ファストフード店の店員でも知らないであろう、ダークな事実があります。
世界動物保護協会(WAP)が2019年に発表した報告によれば、フライドチキンを提供する、アメリカの複数の大手チェーンは、鶏の飼育に関して、かなり残酷な扱いを続けています。
具体的には、飼育されている鶏全体の約3分の2が、人工的に成長を促進された結果、自分の体重を支えられないほどに脚が弱くなっていたのです。
その他には、皮膚の損傷や、心臓疾患なども見られました。
こういうことが行われているのは、自然な飼育方法を歪めないと、チキンの消費量に供給が追いつかないからでしょう。
WAPは、フライドチキン販売の最大手である企業に、飼育方法の改善を求めたのですが、実際に改善がなされたかどうかは、不透明な部分が多いとされています。