残念ながら、普通の人間はあらゆる点でサイコパスには勝てません。
「サイコパス」といえば、何か危険なことをやりかねないヤバい人、というのが一般的な捉え方ではないでしょうか。
しかし、彼らは決して「社会の敵」ではありません。
それどころか、サイコパスでない人より能力が数段高く、ビジネスの世界でリーダーシップを発揮し、社会の発展に貢献しているのです。
サイコパスは、人類の進化した姿、と言っても過言ではないかもしれません。
〈originally posted on December 12,2016〉
1 サイコパスはモテる
サイコパスは外見的に恵まれている場合が多いという説があります。
彼らの体内には、テストステロンという物質が通常の人よりも多く流れており、この物質は、人の顔を左右対称にすることに一役買っています。
そして、我々は左右非対称の顔よりも、均整のとれた顔を好む傾向が強いので、サイコパスは周りから魅力的な人だと見られる可能性が高いのです。
さらに、サイコパスはファッションのセンスが良いという研究結果もあります。
たいていの人は服を選ぶときに、自分の好みに合うかどうか、機能性が高いか、などを重視するのに対し、サイコパスは周りにどういう印象を与えるかという点を優先します。
その理由は、他人を自分の意思に従わせる上で、その人に与える印象が特に重要だからだと見られています。
つまり、サイコパスは見た目が良くて服もお洒落という、モテる要素が満載の人ということになるのです。
【スポンサーリンク】
2 サイコパスは会話が上手い
普通の人は、慣れない場所で、あまり面識の無い人たちの会話にいきなり入っていくことには抵抗を感じるものです。
空気を読めていない変な奴と思われないか、などと多少は心配するものでしょう。
しかし、サイコパスは他人が自分に対して抱くネガティブな感情は気にしないので、初対面の相手でも積極的に話しかけます。
しかも、的確に言葉を選ぶ能力が高く、言いたいことが伝わらないということがほとんどありません。
その結果、周りに対して会話が面白い人だという印象を与えやすいのです。
3 サイコパスは有能な社員
人間は、困難な状況に置かれると体内でコルチコトロピン(副腎皮質刺激ホルモン)放出ホルモンが分泌され、これがストレスを感じる原因になります。
処理しきれないほどの仕事を抱えていると、ストレスは増加の一途をたどり、ある日突然倒れたりすることも……。
ただし、これは普通の人間の場合。
サイコパスは違います。
彼らの体内ではストレスの要因になるホルモンが正常に分泌されません。
これにより、普通ならば耐えられないほどの過酷な状況になっても、それに打ち勝つことができるのです。
彼らは極めて難しい仕事に当たるときでもそれを先送りにしようとせず、途中で最悪の事態が生じてもそれをプラスに捉え、より良い決断を下す傾向が強いのだとか。
また、サイコパスは同じことを単純に繰り返すのが苦手という特徴を持っています。
彼らは同じ作業を同じ手順でやることにすぐに飽きてしまい、より創造性に富んだ方法で仕事をこなそうとするのです。
その結果、サイコパスの特徴を持つ社員は、他の人に比べて早く昇進しやすい面があります。
統計的にみて、我々の約1%はサイコパスの傾向が強いとされていますが、営業部長などの役職に限定すれば、これが3%に上がり、さらに最高経営責任者になると4%になるのです。
4 サイコパスは名医になりうる
無慈悲な殺人者のイメージがあるサイコパスですが、彼らは人命を救うプロフェッショナルとしての適性も備えています。
ある調査によると、サイコパスはその職業として外科医を選ぶ傾向が強いのだそうです。
そして、他人の気持ちに共感することが無いというサイコパスの特徴は、外科手術にとって大きなメリットとなります。
患者の家族の切実な想いに同情し、その期待に応えようとすればするほど、執刀の際に余計な緊張を生みかねません。
一方、そういった感情の影響を受けないサイコパスは、どんな難しい手術であろうと常に冷静に、精密機械のように目的を遂行するのです。
【スポンサーリンク】
5 サイコパスとヒーローは紙一重
道を歩いていると、すぐ側の家で突然火災が発生し、燃え盛る炎の中で二階の窓から助けを求める子供の姿が……。
こんなとき、身を挺して子供を助けるかどうか迷ったあげく、結局スマホで消防車を呼ぶのが普通の人。
逆に、危険を顧みずに迷わず家に突入し、子供を助け出そうとするのがサイコパスです。
彼らは、既成概念にとらわれず、人命を救うという目的のためなら衝動的に行動を起こすという、ヒーロー的な面を持っています。
映画やドラマの影響で、
「サイコパス = 危険人物」
というイメージが出来てしまいましたが、その実体はかなり異なるのです。
サイコパスの特徴を備えている人の中で、猟奇的な犯罪に走るのはごく一部で、大半は社会に溶け込んで普通の人と区別がつきません。
ある意味、サイコパスは危険な要素と正常な要素の両方を併せ持っており、人によってどちらの要素が強いのかが異なる存在だと言えます。
1970年、シアトルのグリーン・レイクで、3歳の子供が、一緒に来ていた親とはぐれてさまよっていたところ、湖に落ちて溺れかけました。
このとき、たまたまその場に居合わせた一人の男性が湖に飛び込み、子供の命を救ったのです。
ちなみにこの男性、自殺防止のホットラインで仕事をしていました。
溺れそうになった子を助け出し、電話相談で自殺志願者に生きる希望を与えていたのがこの人。
(ウィキペディアより)
1974年から1978年の間に若い女性ばかり30人以上を殺害し、後に死刑判決を食らった連続殺人犯テッド・バンディ(別名レディ・キラー)です。
お気づきの通り、実に「均整の取れた顔立ち」をしています……。