物価上昇
に加え、深刻な円安が続く日本。
家計はどんどん厳しくなる一方です。
こんな状況ですから、なにか副業でもやって収入の足しにしたい、と考える人もいることでしょう。
アイデア次第では、副業とは思えぬほどガッツリ稼ぐこともできます。
そう、アイデア次第では、儲かる商売のチャンスはいくらでも作り出せるのです。
〈originally posted on September 27, 2022〉
1 ドメインを売るだけで億万長者
商売の世界において成功を収める可能性が高いのは、先見の明がある人間です。
その意味では、クリス・クラークという人物の右に出る者はなかなかいません。
インターネットがまだ一般家庭には浸透していなかった1994年。
クラークは、「ドメイン・ネーム」に目を付けました。
ドメインとは、ウェブサイトのアドレスのこと。
将来的にこれが大金を生むに違いないと考えた彼は、「pizza.com」というドメイン・ネームをいち早く取得。
以来、そのドメインを保持するために年間20ドルを支払い続けました。
それから14年が経った2008年。
インターネットを利用するのが当たり前になり、企業がネットでビジネスを行うようになったタイミングで、彼はこのドメインをオークションにかけたのです。
落札額は260万ドル。
これは、当時の為替レートで約2億8600万円。
この金額に比べれば、14年間20ドルを支払うことなど何でもありませんね……。
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2 臭いキャンドル専門店
人間というのは不思議なもので、汚い物や臭い物に妙に興味をそそられるところがあります。
そこに目を付けたのが、米国カリフォルニア州出身の銀行マンであるジェフリー・ベネットという男性。
銀行の仕事を続けるかたわら、彼は他には無いキャンドルを販売する会社を立ち上げました。
その会社が販売するのは、とにかく臭いキャンドルばかり。
おならの臭いから始まり、腐敗臭、ガソリンなど、何でもありです。
変わったものだと、「濡れた犬の匂い」などといったものも。
しかし、客からの要望があっても、あまりに臭すぎるキャンドルを作るのは断るのだとか。
激くさキャンドルは、嫌いな人へのプレゼントとしては最適かもしれません。
3 「ただの水」が売れまくる秘密
コンビニでミネラル・ウォーターを買うのはごく当たり前のこと。
しかし、「何でただの水にお金を払うの?」という素朴な疑問を持つ人にも一理あります。
ただの水でも、「水道水よりキレイ」とか「ミネラルが豊富」などといった付加価値があれば売れるはず、と考えた昔の人は、かなりの商才があったのでしょう。
では、ミネラルもビタミンもフレーバーも何も無い、本当にただの水でも、飛ぶように売れることはあるのか。
あります。
それが、「リキッド・デス(Liquid Death)」。
この商品は、中身こそただの水ですが、500mlの缶に入っているのが特徴。
パッと見はビールの缶そっくり。
缶の前面には、パンクロッカーのアルバム・ジャケットのような感じで大きく「Liquid Death」と表示されています。
キャッチコピーは、「渇きを殺セ」。
ただの水なのに、なんかカッコイイ。
このセンスが受けて、リキッド・デスはバカ売れしました。
ただの水でも、アイデアがあれば巨万の富をもたらす好例といえます。
4 普通の石をペットにしよう
ペットを飼っていることで毎日癒やされているという人は多いですが、しかし、生き物を飼うにはそれなりの苦労が付き物。
1975年、広告会社に勤めていたアメリカ人のゲアリー・ダールという男性は、ある日、バーで友人と飲んでいるときに、ペットを飼うことの大変さを聞かされていました。
そのとき彼は閃いたのです。
餌をやる必要も無い、病気にもかからない、何のトラブルも起こさない、「完璧なペット」を。
それは、石。
手のひらサイズの石を、ペットとして販売することにしたのです。
それが「ペット・ロック(Pet Rock)」
あくまで「ペット」ですから、呼吸できるように空気穴の開いた箱に入れて販売されていました。
さらに、ペット・ロックを飼う上での注意事項などを記載した本格的なマニュアルも同梱。
価格は一つ4ドルです。
こんなものが売れるはずないだろう、と思いきや、これが売れまくり。
ダールを億万長者にするには十分でした。
5 愛犬の描いた絵で大儲け
ペットで稼ぐという意味では、米国ノースカロライナ州に住むリサ・カイトという女性も負けていません。
彼女は、ペットのアイヴィー(オーストラリアン・シェパード)が、口に絵筆をくわえて描いた絵を販売しています。
元看護師で、現在58歳の彼女が、絵の販売でこれまでに得た金額は、日本円で約240万円。
彼女は、アイヴィーが2歳のときから色々な芸を教え込み、その結果、アイヴィーは自分で絵を描くことまで覚えてしまったそうです。
愛犬が描いた絵を売るというのも凄いですが、それを買う人もまた凄い。
ちなみに、収益はすべてチャリティーに寄付しているとのこと。
ところで、アイヴィーはどんな絵を描くのか。
だいたいこんな感じです。
6 一杯10万円のコーヒー
かつて、日本のとある喫茶店が、「一杯10万円のコーヒー」を販売していたことが話題になりました。
僕もコーヒーは好きですが、流石に一杯のために10万円を支払う気にはなれません。
それにしても、10万円もするコーヒーとは一体どんな味がするのか。
ジャコウネコの糞を使って作られる「コピ・ルアク」なのかと思われた方もいるかも知れません。
しかし違います。
普通のコーヒーです。
その店で販売している500円のレギュラー・コーヒーと中身は全く同じ。
「それじゃ詐欺だろ!」という声が聴こえてきそうですが、詐欺ではないのです。
何故なら、10万円のコーヒーの商品説明には、
「このコーヒーは500円のコーヒーと中身は全く同じです」
と書かれてあるから。
実はこれ、この店のオーナーが、ある種の「実験」として始めたもの。
オーナーは、10万円のコーヒーなど買う客はおるまいと思っていたのですが、何人かの客が注文したそうです。
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7 エジソンの息子のヤバい発明品
トーマス・エジソンといえば、言わずもがなの発明王。
では、その発明王の息子、トーマス・エジソンJrはどんな人物だったのか。
トーマスJrは、子供の頃、父親からあまりかまってもらえなかったとされています。
仕事に没頭している父親と、その父親の背中を見つめるだけの息子という関係は、いつの時代にもある普通の関係です。
しかし、普通ではなかったのが、彼が世界的に有名な発明王の息子であるということ。
トーマスJrは、偉大な親父の影に隠れてなるものかと、自らも発明事業に乗り出しました。
そして1904年、「マグノ・エレクトリック・ヴァイタライザー」という大仰な名前の商品を発売。
直訳すると、「強力電磁式活性化装置」とでもなりましょうか。
で、これは一体何をする装置なのかというと、言わば万能治療薬みたいなものです。
体に取り付けるだけで、ありとあらゆる病気を治します。
病気にかかっていない人でも大丈夫。
なんとこの装置は、頭を賢くする効果まであります。
……と、広告には謳われていたのですが、もちろん、実際にはそんなミラクル効果は何もなし。
歴史を変えるような画期的な発明をしていたエジソンですが、その息子が、こんな怪しさ全開の珍商品を販売していたことは、あまり知られていません。