呪われた人形
にまつわる不気味な話は、それこそ無数にあるでしょう。
人形が夜中に独りでに動く、瞬きをする、髪の毛が伸びる、などなど。
米国テキサス州ヒューストンに住むある母親が、娘のオーレリアに、クリスマスプレゼントとして買い与えた人形も、普通とは違っていました。
それは、ディズニーの『アナと雪の女王』に登場するエルサの人形で、スイッチを入れると、喋ったり、歌を歌ったりするというもの。
しかし、スイッチを切っていても、突然声を発することから、オーレリアだけでなく、家族全員が怖くなり、娘も同意して、その人形を捨てることに。
その数日後、捨てたはずの人形が、何故か家の庭で発見されます。
人形が完全に呪われていると確信した母親は、今度は、エルサ人形をゴミ袋の中に入れ、それをさらに、別のごみとともに、大きめのゴミ袋の底に押し込み、ゴミ収集の日に捨てたのです。
その後、休日に家族で郊外へと出かけ、呪いの人形のことなど頭から消えつつあったのですが、帰宅してみると、玄関のそばに、またもや忌まわしきエルサ人形が。
ゴミ収集車をもってしても、排除出来ないというのは、呪いの強度はかなり強いと見ていいでしょう。
自分たちだけではその人形に対処出来ないと分かったその家族は、約2400km離れた場所に住む友人宅に人形を郵送。
それ以来、その友人がエルサ人形を監視しているそうです。
呪いの人形のためにベビーシッターを雇う女性
世の中、呪いの人形を毛嫌いする人たちばかりではありません。
むしろ、そういった人形が大好物だという変わり者もいます。
カトリン・リーディックという38歳の女性は、2008年、エストニアで暮らしているときに、初めて霊的存在を感じられるようになりました。
同じ年、グラスゴーに移住した彼女は、呪われた人形を世界中から取り寄せ始め、そのコレクションは、やがて部屋の一角を埋め尽くすほどに。
彼女の話では、それぞれの人形には死者の霊が宿っており、ちゃんと個性があるのだとか。
人形たちは、時にイタズラをすることがあり、過去に一度、彼女が家を空けている間に、火を放たれたことがあるそうです。
危なくて外出も出来ないので、カトリンは、呪われた人形を見張っておくために、ベビーシッターを雇いました。
ここまで来ると、人形を手放した方がいいような気もしますが……。
〈originally posted on January 17,2020〉