一人暮らし
を始めるタイミングとしては、高校卒業後という人が多いでしょう。
そしてほとんどの人にとって、一人暮らしはそれまでに味わったことのない快適さを与えてくれます。
炊事、掃除、洗濯などを全て自分でこなさねばならないという負担はありますが、一人で生活するという自由な感じはそれを凌駕します。
大学生であれば、学生寮でルームメイトと一緒に暮らすということもあるでしょう。
その場合は、何もかも自由というわけにはいきませんが、同じ学生どうしの生活はそれはそれで楽しいもののはず。
しかし、運が悪いと、かなり厄介なルームメイトとの共同生活に耐えねばならないので、注意が必要です。
〈originally posted on September 26,2018〉
1 ルームメイトが張るポスターに隠された秘密
先日、イギリス在住の或る女子大学生が、ネット上の相談サイトで、奇妙な体験談を打ち明けました。
それによると、彼女のルームメイトであるリアン(仮名)は、一緒に暮らしを始めたときから、部屋の壁一面に、男性のポスターを張りまくっていたのです。
彼女は最初、それらのポスターは、リアンが好きなインディーズバンドのメンバーか何かだろうと思っていたのですが、友人の一人が部屋に来たとき、ポスターを見たその友人から衝撃の事実を聞かされました。
ロックバンドのメンバーだと思っていた人物の名前は、テッド・バンディ、ジェフリー・ダーマー、エド・ゲイン。
全員、筋金入りの連続殺人犯です。
怖くなったその女子大学生は、リアンに対し、ポスターをすぐに剥がすように伝え、また、そんな悪趣味な物を張っている理由を尋ねたのです。
しかし、リアンはポスターの撤去を拒否。
しかも、ポスターを張っている理由も一切語らず。
それ以来、二人の間の会話はほとんど無くなり、居心地の悪さは増す一方。
毎晩、殺人鬼の顔を見ながら寝ることに耐えられない彼女は、現在は友人の部屋で寝泊まりさせてもらっているのだとか。
彼女はホラー映画などが苦手で、もともと極度の怖がりのため、殺人犯に見つめられたままで平穏な生活を送るのは到底不可能なのです。
今のところ、寮内で他に空き部屋は無く、彼女は途方に暮れている状態。
これに対し、ネット上の反応はさまざま。
ホラー映画のポスターであればアートの範疇なのでまだ理解できるが、これはさすがに気味が悪すぎるという意見もあれば、殺人犯とはいえただのポスターなのだから、少々大げさだという人も。
確かに、悪名高い殺人犯のポスターが張られているからといって、何らかの危害を加えられるわけではありません。
しかし、本当に殺人を犯すような人間が、ルームメイトとしてやって来る可能性も無くはないのです。
2 最強の迷惑度を誇るルームメイト
2018年、米国ペンシルベニア州フィラデルフィア在住のアレックス・ミラー(31)という女性が、自宅のアパートのルームメイトを募集する広告を出しました。
約2週間後、ジェド・クリークと名乗る60代の男性から、アパートを是非見せて欲しいと連絡が。
クリークの話によると、彼はニューヨーク出身の弁護士で、病気の両親のケアをするために、その近辺で部屋を探しているとのこと。
その後、両者の話し合いはスムーズに運び、ミラーとクリークの共同生活が始まりました。
しかし、最初のうちは特に問題無かったものの、クリークは次第に家賃や光熱費を滞納するようになります。
しかも、リビングから電球を勝手に取り外して自室に持っていったり、ダイニングの椅子を作業台に改造したりと、まさにやりたい放題。
我慢ならなくなったミラーが、ネットで彼のことを詳しく調べてみると、恐るべき事実が明らかに。
ジェド・クリークというのは偽名で、本名はジャミソン・バックマン。
彼は、それまでに何度もルームメイトとして他人と共同生活をしており、その度に迷惑行為を繰り返して相手を家から追い出すという、非常にヤバい経歴を持っていました。
ミラーはこの事実をバックマン本人に突きつけ、友人たちにも協力してもらって、彼を追い出すことに成功。
しかし次の朝、バックマンは、家にいたミラーを襲い、彼女の首をつかんで壁におしつけ、太腿を刃物で切りつけました。
ミラーがすぐに警察に通報したことで、彼女は辛うじて難を逃れ、警察がバックマンを逮捕。
そして、ここからバックマンが辿ることになる運命は、おそらく誰も予測できなかったでしょう。
逮捕された後、兄のハリーが保釈金を払ったことで、バックマンは釈放されました。
ところが、自分と違って充実した生活を送る兄の存在が疎ましかったのか、バックマンはハリーを殺害。
その後、裁判を待つまでもなく、彼は刑務所内で自ら命を絶ちました。