地球があと何年もつのかは分かりませんが、100年以内に終わることはまずないでしょう。
特に根拠があるわけではないので、あくまでそんな気がするというだけですが。
しかし世界には、あと100年も世界は続かないと信じている人たちもいます。
もちろん、彼らはそのための準備も怠りません。
場合によっては、赤の他人を巻き込むことも……。
〈originally posted on September 27,2018〉
1 終末に備えてノアの方舟を作った男
地球が終わる日と言えば、2012年という年号に触れなくてはなりません。
多くの人はとうの昔に忘れてしまっているかも知れませんが、この年の12月21日は、マヤ文明の暦に基づき、人類が滅亡すると言われていました。
マスメディアでも(それなりに)大きく取り上げられ、海外では、「終末保険」なる保険まで誕生。
この世が終わったときのための保険なのですが、この世が終わってから保険金を受け取ることにどれほどの意味があるのかは謎です。
世界の終末に備えて行動を起こす人も多く、そんな人達の一人に、オランダ人のピーター・ファン・デア・ミーアという男性がいました。
彼は、地球が終わる日に備え、50人まで乗ることができるボートを購入し、その中にトイレやシンクを設置した上で、食料も完備。
正に、「ノアの方舟」を完成させました。
かかった費用は13000ユーロ(約170万円)。
方舟に乗る予定だったのは、ピーターの子供や孫を含めた35人です。
ちなみに、庭で飼っていたヤギは見殺しにするつもりだったとか。
終末が訪れなかったことを考えると、おそらくこの方舟は、現在もピーターの自宅のそばで、世界が終末を迎えるのを待っていることでしょう。
2 惑星Xの衝突を待つ女性
1995年、米国ウィスコンシン州在住のナンシー・リーダーという女性が、一躍時の人となりました。
彼女は、巨大な惑星が(そのうち)地球に衝突すると予言したのです。
リーダーがマスメディアに語ったところによれば、彼女は宇宙人によって脳内に通信デバイスを埋め込まれ、それを通して「惑星X」が地球に衝突するという事実を世界に広めるように指示されたのだとか。
惑星Xは地球の約4倍の大きさで、2003年5月27日に衝突する可能性が最も高いといった細かい情報も明らかに。
唐突にこんなことを言い出す人がいることにも驚きですが、この話がマスメディアによって真面目に取り上げられたことにも驚かされます。
しかし、2003年になっても何も起こらず。
そして、2012年になって世間が終末論に注目し始めると、彼女はそれに乗っかる形で、2012年12月21日こそが、惑星X衝突の日であると主張。
言うまでもなく、彼女は今もなお、惑星Xが来る日を待っているのです。
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3 終末から救うために隣人を連れ去った人たち
世界の終末が騒がれた2012年から5年以上が過ぎても、この世の終わりを信じる人は無くなりません。
2017年11月、カナダのアルバータ州に住む家族(女性とその父親、彼女の6歳の娘)が自宅にいたところ、隣家の住人3人がいきなり家の中に侵入し、彼らを車で連れ去りました。
誘拐犯の3人組は、いずれもエホバの証人(キリスト教の一派)で、犯行に及んだときは裸同然の姿だったとか。
この3人組が突然隣人を誘拐した動機は、世界が間もなく終わりを迎えるのが分かったので、せめてお隣さんだけでも助けようと思ったからだそうです。
つまり、彼らにとっては完全な人助けだったということ。
裸で他人の家に無断で上がり込み、その住人を車で連れ去ることは、普通は「人助け」とは言わないわけで、2018年9月に、彼らの全員が有罪判決を食らっています。