事実上Xbox360 最後のシューティングゲームとなった「怒首領蜂最大往生・完」のレビューです。
現在、CAVEのシューティングは完全にスマホへ移行してしまいました…。
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「首領蜂」シリーズ5作目
「首領蜂」「怒首領蜂」「怒首領蜂・大往生」「怒首領蜂・大復活」ときて、今作が5作目となります。(※「怒首領蜂2」はCAVE開発ではないので除いています)
シューティングゲームで5作目まで作られる例はそう多くは無いと思います。思いつくところだと「グラディウス」や「雷電」シリーズくらいでしょうか。
このゲームの凄いところは、5作品も続いているのに基本となるゲームシステムはほとんど変更されていない点です。
ショットボタン押しっぱなしで前方集中のレーザー攻撃、ボタン連打で広範囲ショットという操作はまったく変わっていません。大きな変更点と呼べるのは、「大往生」で採用された「ハイパーシステム」くらいでしょう。
それでいて、シューティングファンを引きつける魅力を失わないのはさすがCAVEといったところでしょうか。
カスタマイズ自在
このゲームが他のシューティングと明らかに一線を画している点が、「カスタマイズ」の自由度の高さです。
ゲームをプレイしていると、コインが溜まっていくのですが、このコインを使って攻略がしやすくなる様々なアイテムを購入できるのです。
そのアイテム効果の一部をご紹介すると…
- 自機の大きさを小さくする
- 敵弾の大きさを小さくする
- 被弾すると自動的にボム発射
- 被弾すると自動的にハイパー発動
- 「蜂」アイテムの場所をマーカーで表示する
- 自動操縦の2P機体が出撃
などがあります。
どれもゲームプレイを有利に導くものばかりで、しかも購入したあともそれぞれのアイテム効果を使用するか否かのON/OFFを任意に設定できます。
通常のゲームであれば、VERY EASYからVERY HARDまで5段階くらいの難易度設定があるだけですが、このゲームはそれに加えてこういった便利アイテムを使うことで自分の腕前にピッタリ合った難易度に設定できるのです。
これは今後リリースされるゲームの標準仕様にしてほしいと思うくらいに便利です。簡単すぎず、難し過ぎず、自分が一番楽しめる環境でプレイすることが可能です。
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喋りっぱなしの「Xbox 360モード」
XBOX360版の特徴として、アーケード版とはシステムの異なる「Xbox 360モード」が入っています。
残機数やボム数などがすべて1つのエネルギーゲージで管理される特殊なシステムになっています。
さらに、このモードではシューティングとは思えないくらいにキャラクターがよく喋ります。とにかくプレイ中ずっと喋っています。
「式神の城」のように、ステージの開始時やボス戦などで会話があるというのはよくありますが、さすがにプレイの間ずっと会話が続くのはちょっとどうかと思う面もあります。当然ながら毎回同じ会話ですからね…。
メインキャラクターの声優として起用されているのは平野綾さん。
元ケイブのプロデューサーだった浅田誠氏が平野さんの舞台を見て惚れ込んだのがきっかけらしいです。
気になる難易度
弾幕系シューティング
といえば、大抵は難易度が高くて、一部の上手いプレイヤー以外はコンティニューしまくらないとエンディングまでたどり着けないといったイメージがありますが、このゲームに関してはそんなことはありません。
先述のように、ゲームの難易度を細かく設定できるので、自分に合った難易度に調整すれば、どのゲームモードでも必ずクリアできます。
また、このゲームには「チャレンジモード」というミッションクリア型のモードがあるのですが、その中で中ボスやボスの攻略法をオペレーターが丁寧に解説してくれます。こういう配慮も他では余りみられない要素ですね。
総合評価
シューティング本来の爽快感や緊張感もさることながら、キャラクターの魅力や難易度カスタマイズによる遊びやすさなど、シューティングというジャンルの魅力を最大限引き出すための要素がてんこ盛りといった感じのゲームです。
シューティング好きの補正がかかった評価ではありますが、文句なしの10/10です。
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