自国の民が飢餓に苦しんでいても、兵器の開発を止めない国。
世界から非難を浴びようと、飽きもせずに日本海に向けてドカドカとミサイルを発射し続ける国。
それが、北朝鮮。
日本にとっては、非常に頭の痛い存在と言って差し支えないでしょう。
そんな北朝鮮で、一般の人々はどのうような生活を送っているのか。
今回は、我々の常識ではごく当たり前の日常的な行為が、北朝鮮では重罪になるというものの数々をご紹介します。
〈originally posted on September 24,2015〉
1 テレビの視聴
北朝鮮の市民がTVを観る場合、政府が思想宣伝のために制作した番組以外は一切視聴が許されません。
過去2年間だけでも、単に「韓国の番組を観ていた」という理由だけで、約120人が処罰されています。
2 信仰
北朝鮮は、基本的に無神論者の立場を取っており、「信教の自由」を保障しているのですが、これはあくまで建前上の話。
実際には、多くの人が信仰心を理由に迫害されているのです。
2013年には、8人のクリスチャンが、聖書を所持していたという理由だけで逮捕されています。
ちなみに、それらの聖書は一体どうやって入手するのかというと、韓国への亡命に成功した同志が、聖書を結びつけた小型の気球を国境に向けて飛ばすのです。
気球には小さな穴が空けられており、一定の距離を飛行してから落下するようになっています。
ただし、北朝鮮の警備兵はそれらを全て銃で撃ち落とすように命じられており、気球による聖書送付に関わった者は全員処罰されます。
3 飲酒
北朝鮮では、飲酒は特別な祝日にのみ許可されています。
また、学生の身分で飲酒したことが発覚すると、逮捕された後に厳しい尋問を受けるのです。
2012年には、金正日の喪中に酒を飲んだ陸軍将校が処罰されました。
4 車の運転
北朝鮮の市民は、車に乗って市内を移動することが大幅に制限されています。
車の所有率は、1000人あたり1台以下だそうです。
一方、政府の高官は運転手を雇って高級車に乗ることが出来ます。
5 音楽
北朝鮮の国内で流れる楽曲は全て政府に管理されており、その歌の内容も、国家を讃えるようなものでなければなりません。
欧米の堕落した音楽は、国家の崇高な思想と相反するものとみなされ、そういった曲をかけた者には厳罰が待っています。
6 国際電話
国外の者と国際電話で会話をすることも北朝鮮では禁止されており、違反者は厳しく罰せられます。
2013年には、韓国に住む友人と国際電話で話していた男性が、それだけの理由で処罰されました。
7 政府批判
市民が政府のことを批判していることが発覚すれば、「再教育キャンプ」へと送られます。
そこでは、過酷な労働に加え、北朝鮮という国家がいかに優れているかを再認識させるための思想教育が行われるのです。
8 海外渡航
北朝鮮の市民にとって、許可なしに国外へ出るというのは、最も重い罪の一つとみなされます。
中国などへの逃亡を試みた者が捕まると、強制送還されたのち、厳重に処罰されるのです。
9 アダルト商品
成人向けの商品を観たり販売したりすることは、年齢に関係なく禁じられています。
違反した者には、最高で死刑が課される可能性もあります。
2013年、金正恩は、自分の元彼女がワイセツなビデオ制作に関わっていたことを知り、彼女の家族が見ている前で厳罰を与えたそうです。
10 髪型
北朝鮮では、市民は自分の髪型を自由に決めることさえ出来ません。
法律で認められている髪型の数は、男性は10種類(全て短髪)、女性は18種類のみです。
奇妙なことに、既婚女性はショートヘアしか許可されていません。
11 ウェブサイト閲覧
北朝鮮で市民がインターネットを利用するには、許可を得る必要があります。
また、プロバイダ自体が政府の管理下にあるため、閲覧できるサイトも政府が思想宣伝を目的としているものに限定されます。
さらに、それらのサイト自体に対する監視も厳しく、2013年には、あるサイトに記事を書いていたジャーナリストが、わずかに文字の入力ミスがあったというだけで、6ヶ月間服役させられました。
例外
ここまで、我々の常識では理解し難い処罰の例を挙げてきましたが、最後は逆に、何故か北朝鮮では合法となっているものをご紹介します。
それは、マリファナ。
北朝鮮ではマリファナは完全に合法で、「ドラッグ」に分類すらされていません。
市民は日常的にマリファナを吸っており、町中を歩いているだけで、マリファナの匂いが漂ってくるほどだとか。
【スポンサーリンク】