最近ではまず考えられないが、昔は、ゲームが販売禁止の憂き目に遭うことが珍しくなかった。
その理由は実にさまざま。
内容が残虐的すぎる、という場合もあれば、政治的な問題が絡んでいる場合も。
一見、何の問題も無さそうなゲームでも、販売中止を余儀なくされたケースもある。
今回は、発売が禁止されたゲームの数々をご紹介しよう。
〈originally posted on January 7,2015〉
1 ポケモン(カードゲーム)
サウジアラビア
において、2001年に、宗教的指導者の働きかけで、ポケモンカードの発売が禁止された。
フリーメーソンのようなシンボルや、シオニズム(ユダヤ人国家建設運動)を思わせる要素が含まれていたからとされている。
また、レアなモンスター・カードをトレードする遊び方が、子供たちをギャンブルに引き込む一因になるという危惧もあったらしい。
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2 カーマゲドン(Carmageddon)
ひたすら歩行者をひき殺していくだけというレースゲーム。
ブラジルとドイツで発売禁止となり、結局、当初はイギリスのみで発売された。
その際、歩行者は「ゾンビ」に置き換えられたそうだ。
3 フットボール・マネージャー2005
中国
で発売禁止。
理由は、ゲームの中で、チベットを、中国とは無関係の国であるかのように扱っていたため。
ゲームショップなどで販売しているのが発覚すると、罰金を課せられ、ゲームは没収されたらしい。
4 マーセナリーズ
2005年に発表されたゲームで、正式名称は、「Mercenaries : Playground of Destruction」。
ゲームのストーリーは、北朝鮮でのクーデターをテーマとして扱っていた。
このため、韓国は、両国間に要らぬ緊張が発生するのを懸念して、ゲームの発売を禁止したのである。
5 ウルフェンシュタイン(Wolfenstein)
これは、禁止されたこと自体が広く知られているゲーム。
ナチの保有する超化学兵器やモンスターなどが山ほど登場するため、ドイツで発売禁止となった。
6 マンハント2(Manhunt 2)
ゲーム内で人を殺す様子が、あまりにもグロく、容赦ないという理由で、ニュージーランドやアイルランドで発売禁止となった。
後に、暴力的な描写をかなり穏やかにしたバージョンが、アメリカとイギリスで発売されている。
7 ポスタル2(Postal 2)
人種差別
や同性愛差別がてんこ盛りのゲーム。
ニュージーランドでは、このゲームを販売した場合だけでなく、所持している場合も刑事罰の対象となり、懲役刑の可能性もあるそうだ。
8 バトルフィールド3(Battle Field 3)
イラン
では、このゲームは公式に発売されていたわけではなかったものの、発売禁止となった。
これは、ゲームのストーリーが、テヘランに拠点を置くテロリスト集団をアメリカ軍が制圧するというものだったためとされている。
9 マス・エフェクト(Mass Effect)
シンガポール
で一時期発売が禁止された。
理由は、過激な性的描写があったため。
また、アラブ首長国連邦では、同ゲームの続編の発売が禁止された。
これは、ゲームの中で、キャラクターどうしの関係が同性愛に発展する要素が含まれていたため。
10 EA Sports MMA
総合格闘技のゲームだが、デンマークで発売禁止となった。
過激な暴力的要素が原因…と思いきや、理由は意外な所にあった。
ゲーム内で、エナジードリンクが肯定的に扱われている点が問題視されたのである。
エナジードリンクが健康に与える悪影響に配慮してのことだろう。
11 セインツ・ロウ 4(Saints Row 4)
オーストラリア
で発売禁止。
オーストラリアはもともとゲームに関する表現規制が厳しいことで有名。
禁止となった理由は、ゲーム内に登場する武器が、性的虐待を助長すると判断されたため。
12 インジャスティス
DCコミックのヒーロー達が戦う格闘ゲーム、「Injustice : Gods Among Us」は、アラブ首長国連邦で発売禁止。
理由は、お察しの通り、タイトルに「Gods」という単語が含まれているから。
そこで、パッケージのタイトルを「Injustice : Mighty Among Us」に変更したのだが、ディスク上のコンテンツはそのままだったために、禁止は解除されなかった。
13 Call of Duty : Black Ops 2
パキスタン
で発売禁止。
理由は、ゲーム内でパキスタンのことをネガティブに描いていたため。
発売した小売店はには、社会奉仕や、場合によっては懲役刑まで課されるという徹底ぶりだった。
14 Grand Theft Auto : San Andreas
オープンワールドでやりたい放題の「グラセフ」だが、その「サンアンドレアス」は、インドネシアで発売禁止となった。
何でもアリの暴力要素がマズかったのかと思いきや、理由は別な所にあった。
あるユーザーがゲームをハッキングしたところ、「Hot Coffee」というミニゲームを発見したのだが、それに過激な描写が含まれていたのが原因。
通常の手段ではアクセスできないコンテンツが原因となっている点がやや特殊である。
ちなみに、同じ理由から、このゲームはアメリカでも「成人指定」を受けることとなった。
15 暴力的なゲームすべて
ベネズエラ
で禁止。
特に、プレイヤーどうしが殺し合うようなものは論外である。
同国の首相であるHugo Chavez はかつて、Nintendo DS やPlay Station などのゲーム機を「社会にとって有毒」であると明言した。
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