教育実習
が始まると、様々な罠が待ち構えている。
それらの罠への対処法をご紹介しよう。
教育実習を控えている学生の中には、実際に教員採用試験を受験する人もいれば、当面は教職に就くことを考えていない人もいるだろう。
しかし、どんな動機で実習を行うにせよ、二週間ないし三週間の期間中は全力で臨む必要がある。
体力的にも相当キツイ。
ちなみに僕の場合、睡眠時間が2~3時間という日はザラだったが、なるべくならこういう事態は避けたい。
睡眠不足のまま授業をやるのは、生徒にとっては迷惑でしかないからだ。
〈originally posted on October 29 ,2014〉
1 最初のあいさつ
この「あいさつ」というのは、もちろん実習生を代表してのあいさつのことである。
何事も初めが肝心。
このあいさつはじっくりと内容を考えて準備しておく必要がある。
基本的には、実習生としてどういうことを吸収したいか、などといった意気込みを簡潔に述べれば大丈夫だ。
ただし、「思い出」という言葉は禁句である。
「忘れられない思い出にしたい」などという台詞は特に問題無さそうに思えてしまうが、教員からすれば、「テメエらの思い出作りにこっちを巻き込むんじゃねえよ」と言いたくなるわけだ。
あいさつだけではなく、実習期間中はささいな言葉の使い方にも十分注意されたし。
2 授業参観
実習生は実習が始まったからといっていきなり授業をするわけではない。
実習開始から数日間は「授業参観」を行うこととなる。
もちろん、ただ授業をボーっと見ていればよいわけではなく、授業の流れや指導の仕方など、参考にすべきポイントはどんどんノートに書きこんでいくのだ。
それを基に自分の授業計画を立てるのである。
授業参観を行う上での注意点は、教員に参観の申し入れをするタイミングである。
早めに先生達の時間割を手に入れて、どの先生のどの授業を参観させてもらうかを予め決めておこう。
そして遅くとも授業日の前日までには、担当の先生に参観の申し入れをしておくべきである。
間違っても授業が始まる直前に申し入れなどしてはいけない。
3 メアド交換は厳禁
実習開始からしばらく経って生徒とのコミュニケーションに慣れてくると、「先生、メールアドレス教えてよ!」などと言われることもあるだろう。
しかし…。
これは絶対にやってはいけない。
まともな大学であれば、教育実習を行う際の注意事項として予め伝えるはずだが、そうでなくてもメアド交換は厳禁だ(LINEは論外)。
それはなぜか。
仮に、生徒から深刻な相談のメールが実習生に来た場合、果たして責任が持てるかという問題がある。
さらに、学校側が把握していない生徒の事情を実習生だけが知っているという状態も好ましくない。
また、当然ながら学校側は、実習生と生徒たちが「友達」感覚で接するのを好まない。
一人前の教師であれば、生徒と仲良くメールやLINEで雑談などしないだろう。
以上の点から考えて、メアド交換などという危険な行為は、やらないのが無難である。
特に、真剣に教員を目指している人は、メアド交換ぐらい断れないようでは、実習生失格と言えるかもしれない。
4 指導教諭に意見するのは御法度
指導教諭は、ただでさえ多忙を極める状況で実習生の面倒を見ているわけだから、こちらの教育論を語るなど失礼千万である。
もちろん、正教員といえども完璧な授業を行っているとは限らないから、実習生の目から見て、何かしら突っ込みたくなる部分はあるかもしれない。
ただ、そういう事は実際に教育現場に立つようになってから意見をぶつければよいわけで、実習生が口に出して良いものではない。
常に低姿勢で、指示されたことを粛々とこなしていくことを心がけよう。
また、実習期間中は、学校側に迷惑がかからないよう細心の注意を払って行動すべきだ。
そして、もし分からないことがあれば積極的に指導教諭に聞かねばならない。
学校側としては、実習生が独自の判断で色々とやらかすのが一番厄介なのだ。
そして重要なのは、学校側に迷惑をかけた場合、それが自分だけの問題では済まない可能性があること。
実習生の態度があまりにヒドいと、実習校から大学へ苦情が入ることがある。
そして最悪の場合、その大学からの実習生は今後受け入れない、といった厳しい措置が取られる場合もあるのだ。
後輩たちに迷惑がかからないように、実習期間中は十分に注意する必要がある。
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