僕は東京に移住してかれこれ10年以上になるのですが、未だに東京という街に慣れません。
根が関西人なので、いつまで経っても「アウェー感」があるのです。
おまけに小心者ときてるので、普段は隠れキリシタンのように関西弁を封印して生活しています。
人が多い場所が苦手で、東京ディズニーランドはもちろんのこと、秋葉原にも行ったことがありません。
東京に住んでる意味ね~な~、とつくづく自分でも思います。
そんな変わり者の私ですが、利便性という点では東京は気に入っています。
あれがしたい、これがしたい、と思ったときに、それが出来ないということがまず無いですから。
一方、東京に比べるとかなり不便な町も当然ながら存在します。
今回は、そんな町をご紹介します。
1 スマホ好きには住みにくい町

今年の2月から、ブラジルではすべての小中学校においてスマホの使用が禁止されたそうです。
日本の場合、各都道府県や学校によって方針は異なるでしょうが、スマホを全面的に禁止しているところは少ないのではないでしょうか。
ちなみに、僕はスマホ依存度が極めて低く、一度充電すれば数日は余裕で保ちます。
モバイルゲームはやらないですし、LINEの使用は必要最低限。
TikTokに至っては、インストールすらしたことがありません(実話)。
そんな、僕のような「変人」が暮らすには最適ですが、普通の人には不便極まりない場所があります。
米国ウェスト・ヴァージニア州のグリーンバンクです。
この町には巨大な電波望遠鏡があり、その動作への干渉を最小限に抑えるため、町の住人はスマホもWi-Fiも使用不可。
ただし、ダイアル式の電話や緊急通信、民間のラジオ放送などは、望遠鏡への影響が小さいことから認められています。
この町で暮らす子供たちの生活は、スマホやタブレット端末とは全く無縁です。
よって、日本の「LINEいじめ」のような試練に遭遇することもありません。
そういう意味では、不便な町とはいえ、悪い面ばかりではないですね。
2 チーズ好きには住みにくい町

カッテージチーズというものをご存知でしょうか。
そぼろ状のチーズで、パスタやサラダ、パンなどに合う……らしいです。
はい、食べたことはありません。
そのカッテージチーズですが、米国フロリダ州タンパには、奇妙な法律があります。
それは、「日曜日の午後6時以降にカッテージチーズを食べてはならない」というもの。
世界には色んなルールが存在しますが、これほど変わったルールも珍しいと思います。
そして誰もが気になるのは、「一体なぜ?」という点でしょう。
その衝撃の理由とは!
・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。
えー、非常に書きづらいのですが、実は、よく分かっていません。
この法律ができたのが相当昔だからです。
一説によれば、宗教的な意味合いがあると言われています。
また、他説では、保健上の理由ではないかという見方も。
当時は冷蔵庫の性能がいまいちだったので、病院が閉まっている日曜日の夕方以降に腹痛の患者を出さないようにしたのではないか、というわけ。
謎の多い法律ですが、一つだけ確かなのは、このルールを破ったせいで逮捕された人は、(記録上は)一人も存在しないということ。
流石に、チーズを食べただけで逮捕、というのは勘弁してもらいたいですね。
3 ドライブ好きの人には住みにくい町

日本では、住む場所や職業にもよりますが、車はすべての人にとって生活に必須の物というわけではありません。
公共交通機関が発達しているので、車なしでも特に不便なく生活できているという人は多いでしょう。
一方、国土の広いアメリカでは車は必需品。
ちょっと近所のスーパーへ行くのにも、車が無ければかなり不便です。
しかし、そんなアメリカ国内に、車がほぼ見当たらない町があります。
それが、ミシガン州にあるマキナック島。
1898年、この地で初めて自動車が走行したとき、将来への危機感を抱いた馬車業界が行政に懇請したことがきっかけとなり、自動車やバイクなどの乗り物が禁止されたのです。
とは言っても、そこには幾つか例外も。
例えば、消防車やパトカーはOK。
まあ、これは当然ですね。
消防士がチャリンコで火災現場に急行していたら、到着したときには建物が完全燃焼してしまいます。
また、映画の撮影などのロケ地として使われる場合も車は走行できます。
逆に言えば、それら以外の目的では今でも車は禁止。
町の人々は、移動手段として主に自転車を利用しています。
4 「不倫は文化」の人には住みにくい町

かつて、「不倫は文化」などと言った芸能人がいました。
まあ、実際はそんなこと言ってないと本人は否定しているのですが、スポーツ紙の見出しに書かれたらもう終わりです。
それはさておき、日本では、不倫をすること自体は犯罪ではありません。
ただし、不法行為責任を負う可能性はありますし、そうでなくても実生活で地獄を見る可能性は大きいでしょう。
一方、不倫がれっきとした犯罪となっている場所があります。
それは、米国ヴァージニア州。
同州では、不倫は軽犯罪に該当しうるのです。
もちろん、不倫が発覚したからといって即逮捕、起訴されたりすることは実際にはありません。
「ハッ!だったら別に意味ないじゃん」
と思うかも知れませんが、しかし、法律上は一応「犯罪」。
そしてこのことは、離婚裁判において重要なのです。
例えば、自分の夫が他の女性と浮気しているのを知った妻が、離婚裁判を起こしたとしましょう。
この場合、妻の側が夫の浮気を立証せねばなりません。
一方、夫の側は、自分の浮気に関して何も語る必要はありません。
浮気は「犯罪」であり、自分が刑事責任を問われうる事実については黙秘権を行使できるので、夫はダンマリを決め込んでも不利にならないのです。
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5 言葉遣いが汚い人には住みにくい町

関西弁はガラが悪い(こともある)。
これは紛れもない真実。
関西人だからこそ自信をもって言えます。
しかし、関西弁にはメリットもあるのです。
それは、「限りなくタメ口で敬語が使える」ということ。
標準語だと「何を仰ってるんですか?」と言うべきところ、関西弁では「なに言うてはるんすか?」てな具合に、ほぼタメ口のギリギリ敬語で先輩に文句が言えるのです。
この関西弁の素晴らしさ、全国の人に分かってほしい。
そんなどうでもいいことはさておき、ギリギリ敬語のような概念の無い英語圏では、相手を罵る言葉はなるべく控えねばなりません。
さらに、口汚い言葉を使うと、場合によっては罰金を取られるところもあります。
それは、米国ミシシッピ州。
公共の場で、複数人がいる前で口汚い言葉を使うと、30日以下の実刑または100ドル以下の罰金です。
ということは、人通りの少ない場所で友人と二人きりでいる場合、その友人に対して罵詈雑言を浴びせるのは犯罪になりません。
しかし、二人以上を相手にするとアウトなのです。
もちろん、この法律も先程の「不倫禁止」と同様、実際に刑罰を科せられる可能性は極めて低いでしょう。
ただし、現在でもこの法律は有効に存在しているので、公共の場で汚い言葉を使ったがために罰金を取られたとしても文句は言えません。
6 まともな人間には住みにくい町

米国フロリダ州にあるミラクル・ヴィレッジ(俗称)は、人口わずか数百人で構成されている小さなコミュニティです。
もともとは、周囲に広がるサトウキビ畑で働く人々が主に暮らしていたのですが、2009年ごろより性犯罪を犯した者たちが次々と移住するようになりました。
フロリダ州は米国内でも性犯罪者への処遇が特に厳しいことで知られています。
彼らは、学校や公園など、子供たちが集まるような場所から300m以内に居住できません。
さらに、郡によってはこの「距離制限」はもっと厳しいものになっています。
結果として、彼らは自分の住む場所を探すのさえ困難なのです。
そこで、様々な面において距離制限の条件をクリアしているこの場所が、性犯罪歴のある者たちの移住先として大変都合が良かったというわけ。
現在は、人口の過半数が性犯罪歴と持つと言われています。
ということはつまり、ごく普通の人がこの地へ移住すれば、犯罪者に囲まれて生活を送ることになります。
住みにくいことこの上ないですな……。