アカン!著作権侵害!
他人の写真等を無許可で使用することは、多くの場合に著作権侵害に当たります。
当サイトでも、その辺はかなり注意を払っておりまして、記事中に使用している画像は、全て著作権フリーの無料画像配布サイトから入手したものに限っています。
一方、他人の画像を、無断で好きなだけ使っている人たちもいます。
もちろん、勝手に自分の写真を使われた人の中には、然るべき手段に出た人も。
今回は、自分の画像を勝手に使われて、ブチギレた人たちをご紹介します。
〈originally posted on Audust 31,2015〉
1 娘を「デジタル誘拐」された!
「デジタル誘拐(Digital Kidnapping)」という言葉をご存知でしょうか。
これは、フェイスブックやインスタグラムなどで見つけた他人の子供や赤ん坊の写真を、勝手に自分のフェイスブックなどに掲載し、それがあたかも自分の子であるかのように振舞う行為です。
以前、ニューヨークに住むある男性が、テキサスに住む見知らぬ女性がアップロードした4歳の娘の写真を、無断で自分のフェイスブックに掲載し、自分の娘として紹介し始めました。
「どうだ、俺に瓜二つだろ」
「お前らの息子が惚れちまうだろうな」
などと、かなりヤバいコメントも多数書き込んでいます。
その子の本当の母親である、ダニカ・パターソンさんの知人が、たまたまこの危ないフェイスブックのページを発見し、彼女に知らせました。
これについて、パターソンさんは次のようにコメントしています。
「気味が悪いわ」
「言えるのはそれだけよ。本当に気味が悪い」
ソーシャル・メディアに詳しい弁護士によると、このような「デジタル誘拐」のケースは最近増加しており、非常に不気味な行為ではあるが、真正面から「違法」であるとは認めにくいのだそうです。
日本ではまだそれほど知られていませんが、海外では、特にインスタグラムでこのような行為が目立ち始め、内容も徐々に悪質なものになってきているのだとか。
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2 娘が遺伝子検査のポスターに!
カナダ在住のクリスティー・フースさんには、ダウン症の娘がいます。
普段、彼女は自分のブログで家族のことを書いたりするのですが、写真を掲載することは滅多にありませんでした。
しかし、一度だけ、娘の写真をブログに載せたのです。
そして、これが大変な事態を生むことに。
2015年6月、彼女はブログの読者から、ある衝撃の事実を知らされます。
しかも、その広告内容は、「ジェノマ」という生体医療の会社が、ダウン症の子が生まれる可能性についての出産前検査を促すものだったのです。
ダウン症である自分の娘が、ダウン症の子を生まないようにする遺伝子検査の広告に使われる。
フースさんの怒りは察するに余りあります。
彼女はこうコメントしています。
「私の娘は、まるで警告みたいな形で出産前検査のポスターにされたのよ」
「こんなこと、あってはならないわ」
これに対し、ジェノマ側は、フリーの画像提供サイトから使用しただけ、として責任転嫁。
結局、ジェノマはその後、写真をポスターから削除しました。
3 フェイスブックに恥ずかしい写真が!
オークランド州にある、「スプーカーズ」というホラー系のテーマパークを訪れたある女性は、友達とホラーハウスに入りました。
そのホラーハウスのキャッチコピーは、
「恐怖で失禁しな!」
という大変下品なもの。
同テーマパークの広報担当者によれば、実際に毎日5人は失禁しているとか。
そんな恐ろしい(?)ホラーハウスに入った彼女は、何とその「5人」の仲間入りを果たしてしまいました。
そこまではいいのですが、後日、そのテーマパークのフェイスブックを見てみると、あろうことかトップ・バナーに、ホラーハウスの前で濡れたパンツを穿いてる自分の姿が!
もちろん、顔は映っていないのですが、それを見た彼女の知人は、服装から簡単に彼女だと特定したのです。
周りから笑いのネタにされまくった彼女は、スプーカーズに文句を言って、写真を削除するように求めたのですが……。
結局、両者の間で話し合いが行われ、彼女は写真の使用を許可したのだとか。
ちなみに、一緒に行った友人の話によれば、彼女は「恐怖」のあまり失禁したのではなく、逆に「爆笑」しすぎたからそうなったのだそうです。
4 自撮り写真がTシャツになってる!
「自撮り」した写真をツイッターやフェイスブックにアップロードする人は大勢います。
イギリスのリーズでヘアドレッサーをしているメラニー・アームズデンさんもその一人でした。
そんな彼女がある日、イギリスで有名なネット通販サイト「ショップダイレクト」で、とんでもない商品を発見。
なんと、自分の「自撮り」写真を勝手にプリントしたTシャツが売られていたのです。
同通販サイトの説明によれば、それらはインドの会社が製造したもの、ということでしたが、それで彼女が納得するはずもありません。
弁護士に相談した結果、画像の著作権はメラニーさんにあることが明確になり、訴訟を起こすことも考えたそうです。
しかし、最終的には両者に和解が成立。
彼女の家には、販売できなくなった大量の「Tシャツ」が送られてきました。
それを彼女はどうしたのかというと……。
チャリティのために自分でネット販売し始めたのです。
5 自分の写真が画廊で売られてる!
フェイスブックやツイッターに続いて、日本でも確実に利用者が増えてきているインスタグラム。
手軽に写真を共有できるのが魅力ですが、だからこそ、自分の画像を勝手に使用される危険性も高いといえます。
画家であり、写真家でもあるリチャード・プリンスは、他人の作品を盗用する男として、アート界で悪名を馳せていました。
その盗用の手口はというと、他人がインスタグラムにアップロードした画像をダウンロードし、それを引き伸ばしてキャンバスに印刷したものを、自分の作品として画廊で販売するのです。
それも、10万ドル前後の値段を付けて。
インスタグラムに、芸術的な写真をアップロードしているアーティストの中には、彼に画像を無断で使われた人も何人かいます。
そんな中、セレナ・ムーニーという女性は彼に反撃を開始しました。
ただし、法的手段は取らずに。
プリンスは、彼女の作った画像をキャンバスに印刷しただけの作品を「$90000」で販売していたのですが、ムーニーさんはそれと全く同じものを作って、「$90」で販売し始めたのです。
さらに、2つの「全く同じ」作品の写真を並べた比較画像も作成。
プリンスの方の説明欄には、
売上金は、潤沢な画廊のオーナーであり、大金持ちの「芸術家」のもとに入ります
そして、自分の方の説明欄には、
この画像を実際に作成した者によって販売され、売上金はチャリティーに使われます
と書かれてありました。
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