特に霊感が強くなくても、幽霊を見たことのある人は珍しくありません。
その手の目撃談は、暗闇の中に人のような形をした「何か」を見たというものがほとんど。
つまり、ぼんやりと幽霊っぽいものを見た、という場合が多いのです。
しかし、霊感の強い人は違います。
にわかには信じがたい霊的体験をした人もいるのです。
今回はそんな、激レア幽霊の話をご紹介します。
〈originally posted on November 30,2019〉
1 魚臭い幽霊
幽霊に遭遇する場合、普通はその姿を見て、霊の存在に気づきます。
しかし、イギリスのケント州出身のローラ・ディクソンという女性は、近くに霊がいると、その姿を見るよりも先に臭いにおいで気づくのです。
というのも、彼女は臭い幽霊に付きまとわれているという珍しい人物だから。
そのにおいは、具体的には魚のような生臭いにおい。
最初にこのような体験をしたのは、ローラがまだ子供のころ。
その際、幽霊がいると分かってから程なくして、親戚が心臓発作で倒れ、病院に運ばれました。
それ以来、魚臭い幽霊の存在に彼女が気づくと、身の回りで必ず悪いことが起きるようになったのです。
逆に言えば、臭い幽霊のおかげで、彼女は悪い出来事に備えることができるということ。
ひょっとすると、この魚臭い幽霊は、彼女にとって守護霊のような存在なのかも知れません。
と言っても、具体的にどんな悪い事が起きるのかは分からないので、危険を回避するのは不可能。
しかし、ローラはこの能力を活かすべく、イギリスでは珍しく女性のゴーストハンターとしての活動を副業にしています。
2 ストーカー幽霊
イギリスのヨークシャー在住のポーリーン・ヒクソンという女性は、2012年に引っ越してから、新居で不可思議な現象を体験するようになりました。
仕事から帰宅し、シャワーを浴びようとバスルームに入ると、わずかに湯気が残っており、誰かがシャワーを使ったような形跡が。
しかも、自室では彼女の所持品が荒らされ、下着が数点消えていました。
最初は家族の誰かがやったのかと思われたものの、すぐにその可能性は無いことが分かり、また、彼女の外出中に誰かが侵入したということも考えられなかったのです。
ヒクソンは次第に霊的な存在を感じるようになり、これらの怪現象が幽霊の仕業であるとの確信に至ります。
それからは自宅に居るのが怖くなり、なるべく外で過ごすようになったとか。
自宅に棲み着いた霊から逃れるため、彼女は家を引っ越しました。
ところが、引っ越した先でもやはり怪現象は続き、下着もキッチリ盗まれる有様。
これまでに7回も引っ越したものの、この霊からは逃れられませんでした。
ノイローゼになりそうな状態に追い込まれたヒクソンは、プロのゴーストハンターに解決を依頼。
その結果、幽霊に悩まされることは無くなったそうです。
下着を盗んでいたのが本当に幽霊だとすると、彼女の引越し先までやって来るというのは、もはや霊界のストーカーと言うしかありません。
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3 人間と結婚した海賊幽霊
完璧に理想的な男性としか結婚しないと決めている女性は、恐らくなかなか結婚できないでしょう。
しかし、結婚相手がゴーストでも構わないのであれば話は別。
北アイルランド在住のアマンダ・ティーグという47歳の女性は、バツイチで5人の子がいますが、2014年に運命の人……というか、運命の霊と出会いました。
その霊は1700年代に処刑された海賊で、名前はジャック。
名前からしてちょっと話が出来すぎている気もしますが、人間の男にウンザリしていた彼女にとって、彼はあらゆる面でパーフェクトな男性だったのです。
2016年、家族や友人も参加し、アイルランド沿岸で船上結婚式が行われました。
アマンダの話では、ジャックとの関係は一般的な夫婦と何ら変わりないのだとか。
二人で外出したり、ときには喧嘩したりもしますし、夜のイチャコラも充実。
彼女にとって、夫が幽霊であることは全く気にならなかったそうです。
ところが、結婚直後から何故か彼女は体調が徐々に悪化し始め、ついには敗血症を患うまでに。
夫が自分の生体エネルギーを吸い取っているのが原因だと考えたアマンダは、やむなく離婚を決意。
今年の7月、彼女はテレビのトーク番組に出演して離婚に至るまでの経緯を詳しく語りました。
ジャックはアマンダにとって完璧な男性だったわけですが、残念ながら人間と幽霊との結婚生活にはまだまだ障害が多いようです。