偶然、というのは、我々の生活で実に大きな役割を果たしている。
生涯の伴侶となるべき相手との出会いが、ちょっとした偶然の産物だった、というケースは珍しくない。
こういった偶然は、人生にとってプラスになるが、逆に、人生を破滅させるような偶然も。
たかが偶然、されど偶然。
今回は、まるで作り話ではないかと疑ってしまうような、極めて珍しい偶然の事例をご紹介する。
〈originally posted on May 1,2015〉
1 幼少期に読んだ本
アメリカのコロラド州コロラドスプリングス出身の作家、アン・パリッシュが、1920年代にフランスのパリで夫と本屋に立ち寄ったときの出来事。
彼女は、子供の頃お気に入りだった『ジャック・フロスト』の本を見つけると、夫に見せながら、幼いときにこの本をよく読んでいた、という話をした。
それを聞いた夫が本を手に取り、表紙をめくってみると、そこには何と……
アン・パリッシュ
ウィーバー・ストリート
コロラドスプリングス
と書かれてあった。
驚くべきことに、その本は、かつて彼女自身が幼少期に愛読し、その後手放した、『ジャック・フロスト』の本だったのだ。
2 ポーカーでイカサマした男
1858年、ロバート・ファロンという男が仲間と金を賭けてポーカーをやっていたのだが、彼はイカサマで$600を手にした代償として、仲間によってその場で射殺されてしまう。
ファロンの席が空いたことで、彼らは新たに別のプレイヤーを見つけ、ファロンの$600を与えてポーカーを再開。
結局、その後警察がやって来るのだが、それまでにその「新プレイヤー」は元手を$2200まで増やしていた。
警察が、ファロンが所持していた$600は相続の対象になるという理由から提出を求めると、衝撃の事実が発覚する。
実は、たまたまポーカーに参加させられたその男は、殺されたファロンの実の息子で、最後に二人が会ったのは7年も前だったのである。
3 双子の死
2002年、フィンランド北部の町で、70歳の双子の男性が、二人とも1時間以内に、互いに1.5kmほどしか離れていない場所で、同じ道路における別の交通事故で死亡した。
警察によれば、その道路は、交通量は多いものの、事故が多発するような所ではないという。
4 ポーの小説
世界的に有名な作家、エドガー・アラン・ポーによって書かれた小説に、『アーサー・ゴードン・ピムの物語』というのがある。
船が難破し、生き残った乗客3人と、アラン・パーカーという名の乗務員が、小さなボートで数日間漂流した後、3人の乗客が乗務員を殺してその肉を食べるというのがあらすじ。
その本が出版されて数年経った1884年、「ミニョネット」という船が難破し、生き残った3人の乗客と1人の乗務員がボートで何日も過ごした後、3人の乗客は、小説と同様に、乗務員を殺してその肉を食べたのだ。
そして驚くべきは、その殺された乗務員の名前は「アラン・パーカー」だったのである。
5 呪いのカミナリ
1899年、イタリアのターラントという町で、男が自宅の庭でカミナリの直撃に遭い、死亡した。
30年後、彼の息子が同じ場所で、やはりカミナリに撃たれて死亡。
そして、彼の息子(最初の犠牲者の孫)であるローラ・プリマーダが、1949年10月8日、またもや同じ場所で、カミナリが直撃して亡くなったのだ。
6 何もかも同じ双子
とジム・スプリンガーほど偶然の一致が重なった双子はいないだろう。
彼らは双子でありながら、生まれながらに別々の家族に引き取られることとなった。
ちなみにその2つの家族は互いに面識やつながりは全く無い。
さて、ここから二人の身に起こる「偶然の一致」が凄まじい。
二人とも「ジェイムズ」という同じ名前を付けられる(「ジム」はジェイムズの愛称)
二人とも警察官の道を志す
二人とも機械製図や大工仕事が得意
二人とも「リンダ」という名前の女性と結婚
二人とも自分の息子に「アラン」と名づけた
二人とも離婚したが、再婚相手の女性の名前が「ベティ」
二人とも「トイ」という名前の犬を飼っている
もちろん、この二人はそれぞれ全く別の場所で生活をしていたのだが、それでこれだけ一致が重なるというのは凄いとしか言いようがない。
7 タクシードライバー
1975年、イギリス領のバミューダでバイクを運転していた男性が、タクシーに激突されて死亡した。
その約1年後、彼の兄弟が同じバイクで走っているとき、やはりタクシーに衝突されて死亡した。
しかし、「偶然の一致」はこれだけで終わらない。
そのタクシーは、1年前に事故を起こしたタクシーと全く同じタクシーで、しかも運転手も同じ人物だったのだ。
さらにトドメとして…。
乗せていた乗客まで同じ人物だったのである。
【スポンサーリンク】