マヌケな犯罪者
、というのは、世の中に数多く存在する。
そして、様々な犯罪者の中でも、窃盗犯は、どういうわけか、おバカな者が多いように思う。
そんなおバカな泥棒たちは、実に滑稽なミスをやらかす場合がある。
あまりに滑稽なので、ネタでやったのかと思いたくなることも。
今回は、そんなお茶目は泥棒たちをご紹介しよう。
〈originally posted on May 3,2015〉
1 盗んだブーツを履いて出廷した男
カンザス州ウィチタに住むチャールズ・テイラーは、靴屋でナイフを使って店員を脅し、現金$69と、ブーツ1足を奪って逃げた。
その後、テイラーは警察に逮捕され、1996年12月18日に裁判が始まったのだが、彼は法廷に集まった人たちを唖然とさせたのである。
なんと、盗んだブーツを履いて、なおかつ机の上に堂々と足を乗せていたのだ。
陪審員たちも、さすがに自分が盗んだ物を身につけて裁判所に来るアホはいないだろう、と思っていたのだが、審理を進めていくとテイラーは正にその「アホ」だったことが判明し、有罪判決が下された。
2 自分宛に小切手を切らせた少年
(18)という少年は、1978年11月22日深夜、メリーランド州ボルチモアで女性の家に押し入り、性的暴行を加えた後、部屋を漁って現金を探し始めた。
しかし、出てきたのは$11.50のみ…。
「生活費はどうしてるんだ?」
と女性に尋ねると、
「小切手で支払ってる」
との返事。
それを聞いた少年は、女性に$50の小切手を切らせようとしたのだが、女性から
「誰に宛てて切ればいいの?」
と聞かれると、
「チャールズ・A・メリウェザー宛てだ!」
という笑撃のバカ回答が…。
自ら本名を被害者に名乗ったこの男は、数時間後アッサリ逮捕された。
3 店に寄付してしまった男
1977年、イングランドのサウサンプトンに住むある男が、手っ取り早く現金を盗む妙案を思いついた。
まず彼はスーパーマーケットに行き、商品を大量にカゴに入れ、普通の客を装ってレジに並ぶ。
そして、10ポンドを渡し、店員がレジを開けた瞬間に、レジの中の現金をわしづかみにして逃げたのだ。
ところが…。
自分の手に握られた現金を数えてみると、4.37ポンドしか無かったのである。
結局この男は、スーパーで何も買わずに、5.63ポンドを「寄付」してしまったのだ。
4 金庫を開けられなくしてしまった窃盗団
1980年8月23日深夜、イギリス、ウェストサセックス州チチェスターで、ある窃盗団がレジャー施設の事務所に侵入し、金庫にたどり着いた。
用意周到なその窃盗団は、金庫の扉を開けるため、扉のフチに沿って切断器具を使い始めた。
ようやく切断が完了して、いざ金庫を開けようというときに、彼らはありえないミスに気づいたのだ。
扉を切断するべく使っていたその器具は、なんと溶接器具だったのである。
彼らは金庫を開けるどころか、逆にガッチリ扉を固めてしまっていたのだ。
5 ヘルメットに自分の名前を書いていた男
イギリス、スカーバラのケイトンという町で、クライブ・バニヤンという男が店に強盗に押し入り、店員を脅してレジから157ポンドを奪って逃走した。
彼は顔がバレないように、バイクのヘルメットを被っていたのだが、警察はいとも簡単に逮捕してしまった。
その理由は…。
このクライブ・バニヤンという男、ヘルメットの前面に「クライブ・バニヤン」と自分の名前をシッカリ書いていたのだ。
6 墓穴を掘った弁護士
1976年10月14日、オクラホマ州タルサで、窃盗未遂の罪で捕まったマーシャル・ジョージ・カミングスJr(25)は、職業が弁護士だったため、自分の刑事裁判における弁護人を自分で務めることにした。
彼は、ショッピングセンターで客から財布を抜き取った容疑がかけられていたのだが、その「被害者」に対してこう質問したのである。
「私があなたの財布を抜き取ったとき、ハッキリと私の顔を見たのですか?」
この致命的な「墓穴」がトドメとなって、彼には懲役10年が言い渡された。
7 フェンスを間違えた少年
1989年9月27日の夜、カリフォルニア州ラークスパーで、スティーブン・リーと仲間の少年2人が、駐車場で車上荒らしをしていたところ、車の所有者が現場を押さえ、警察に通報した上で彼らを追いかけた。
少年グループは必死に逃げ、高いフェンスを乗り越えたのだが、そこで彼らの命運は尽きてしまった。
なんとそのフェンスは…。
サン・クエンティン州立刑務所のフェンスだったのだ。
自ら刑務所に入っていったおバカな少年たちは、程なく警察に逮捕されることとなった。
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