宝くじに高額当選したというのに、悲惨な末路を辿った人たちの話…。
普通に考えれば、宝くじで1等が当たれば、幸せな未来しか待っていないような気がするが、中には逆に不幸のどん底に突き落とされた人もいるのである。
1 最後の宝くじを買ってしまった男
カナダに住むユルオイ・カーン(46)は、毎度毎度宝くじを買い続けていたのだが、一向に当たらないので、周囲には「もう宝くじは二度と買わない」と宣言していた。
しかし、習慣化してしまった行為はそう簡単には止められず、彼は最後の一枚だと言い聞かせてまた宝くじを買ってしまう。
それが本当の意味で最後の宝くじとなるとは知らずに…。
彼が最後に買った宝くじは見事に当選し、100万ドルという大金を手にする瞬間が目の前まで迫っていた。
ところが、彼は結局その当選金を目にすることは無かった。
彼の当選が公表された翌日、自宅で殺されてしまったからである。
警察の調べによれば、彼の兄の妻とその父親が殺害に関与していたらしい。
「もう宝くじは二度と買わない」
この言葉を守っていれば、彼は命を失わずに済んだのかもしれない。
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2 生活保護で破滅した女
ミシガン州に住むアマンダ・クレイトンは、シングルマザーで、生活保護を受けながら2人の子供を育てていた。
そんな彼女が2011年に100万ドルの高額当選を果たす。
これまでの厳しい生活から一転、なにもかも上手く行くかに思われたが、そうはならなかった。
彼女は大金を手にしたにも関わらず、依然として生活保護を受け続けていたのだ。
この事実が発覚し、彼女は詐欺罪で有罪判決を食らってしまう。
その後、彼女は25歳の若さで、薬物多量摂取が原因でこの世を去った。
3 忘れた頃に命を狙われた男
イリノイ州で1996年に2千万ドルを当てたジェフリー・ダンピエは、そのお金の一部を使って新たなビジネスを始めていた。
そして、親戚・縁者にも豪勢な贈り物をしたわけだが、その中にいた義理の妹が、彼の当選金に目をつけていたのだ。
彼女は、2005年に自分の彼氏とともにダンピエを誘拐し、銃で彼の命を奪った。
当選してから約10年も経って、当選金目当てに命を狙われるとは、恐らく本人も想像だにしなかっただろう。
自分で稼いだ金をどう使おうが、その人の勝手です。 今年の始め、元ZOZOの社長である前澤友作氏が、ツイッター上…
4 競馬で全てを失った男
2005年に900万ポンドを当てたキース・ガーフは、それまでの人生でずっと抑えてきた欲求が一気に爆発してしまった。
彼は根っからの競馬好きなのだが、宝くじの当選をきっかけに、競馬に湯水のごとくお金を使うようになっていったのだ。
さらに、様々なビジネスへの投資も始めたのだが、競馬も投資もサッパリ上手くいかず、ついに、妻は愛想を尽かして家を出て行ってしまう。
900万ポンドという大金がキレイに消え去り、おまけに妻にまで見捨てられたショックからか、彼はその後、姪の自宅にて心臓発作でこの世を去った。
5 気前が良すぎた男
1997年にテキサス州で3100万ドルという超ド級の大金に当選したビリー・ボブ・ハレルJr.にとって、この高額当選は明らかに彼の人生を救うものとなるはずだった。
何故なら、それまでの彼の生活は経済的に厳しく、妻と3人の子供を養っていくのがやっとだったからである。
3100万ドルというと、普通の生活を送ってさえいれば、家族5人が一生遊んで暮らせる金額だ。
ところが、47歳のビリーは生き方を完全に変えてしまった。
それまでの仕事を辞めて、ハワイに引っ越した所までは良かったが、彼はその大金で、車や家を買いあさり、親戚にもカネをばらまき、様々な慈善団体に法外な額を寄付するなど、とにかく金を使いまくったのだ。
その結果、何の関係も無い連中から融資を懇願されることが多くなり、そのしつこさは電話番号を変えねばならないほどだった。
また、彼はある会社ととんでもない契約を交わす大失敗をやらかしてしまう。
3100万ドルのような高額当選金は、通常は一度に支払われず、毎年少しずつ(といっても100万ドルを超える大金だが…)本人の手に渡るのだ。
そこで、ビリーはその当選金を一括で支払ってくれるという会社と契約を結んだのだが、なんとその額は3100万ドルよりもはるかに少ない額だった。
そして、当選から1年も経たずしてビリーは妻と離婚。
その後、1999年5月22日に自宅で自殺。
彼は、死ぬ直前、ファイナンシャルプランナーに、
「宝くじの当選が、人生で最悪の出来事だった」
と語っていたそうである。
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