ロシアとの宇宙開発競争に勝利したことを世界に知らしめるため、アメリカが「月面着陸」をでっち上げた、という説はかなり前からありました。
しかし、本当の所はどうなのでしょうか。
あるリサーチによれば、アメリカ国民の約20%が、「アポロ計画」による人類の月面着陸はでっち上げである、と考えているそうです。
普通に考えれば、そこまで大胆なでっち上げなどあるはずが……と思ってしまいますが、意外にも、「でっち上げ説」の論拠となる事実は数多くあります。
今回は、その月面着陸のツッコミ所を検証していきましょう。
〈originally posted on March 6,2015〉
1 風になびく旗
が月面に降り立ち、アメリカ国旗を地面に設置したとき、その様子はテレビで生中継されました。
しかし、そこに映っていた旗が、風になびくように「揺れて」いたのです。
空気の無い宇宙で、何故旗が揺れるのか…。
月面着陸がウソだったという議論で最も頻繁に指摘されるのがコレです。
この点についてNASAは、以下のように説明しています。
旗はあらかじめ、細い筒状の入れ物に入っていたので、取り出して広げた際に出来た「しわ」のせいで、月面に設置したときに揺れているように見えたのだ、と。
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2 クレーターが無い
月着陸船が月面に降り立つ瞬間、底面からの噴射によって地面にクレーターが出来るはずですが、いかなる映像・写真によっても噴射によるクレーターは確認できていません。
まるで、月着陸船の「模型」を設置したかのように、月面には何の変化も生じていないのです。
これに対するNASAの説明は以下のとおり。
地球よりも重力の小さい月面では、着陸時の噴射の威力も、地球で行う場合ほど強くはない。
それに加えて、月の表面はそれ自体が岩のようなものだから、クレーターが出来ずとも不自然ではない。
3 複数の光源
月面における唯一の光源といえば、もちろん「太陽」しかありえません。
ということは、月面上で撮影された映像・写真のなかにある「影」は、すべて同じ方向を向いていることになります。
ところが、実際の映像・写真の中に映った影には、異なる方向へ伸びているものがあるのです。
その中には、互いにほぼ45度にズレているものも見られます。
こういうことが可能なのは、映画か何かのセットで撮影した場合くらいなのですが…。
これに対してNASAは、影の方向が一方向になっていないのは、月の表面がでこぼこしているから、と説明。
しかし、これに対しては、表面が多少でこぼこしているくらいでここまでハッキリと角度の違う影が出来るのはおかしい、と反論されています。
4 バン=アレン帯
地球の周りは、「バン=アレン帯」と呼ばれる放射線帯がドーナツ状に取り囲んでいます。
「アポロ計画」は、そのバン=アレン帯を突破して月を目指すという人類最初の試みだったわけですが、ここにもツッコミ所があるのです。
放射線対策がなされた宇宙服を着ているとはいえ、地球表面の1億倍以上も強い放射線帯を通過すれば、宇宙飛行士の体がもたないだろう、と指摘されているのです。
これに対してNASAは、バン=アレン帯を通過するのに要する時間はほんのわずかなので、放射線の影響はほとんど無視できる、と反論しています。
5 映り込んだ謎の物体
が月面着陸に成功したときの写真の中に、宇宙飛行士のヘルメットに妙な物が映り込んでいました。
ロープ状の物からつり下げられたような物体で、それはまるで、映画の撮影に使う「スポットライト」のような物体。
月着陸船が映っている他の写真にはこのような物は一切映っておらず、着陸船のパーツの一部とも考えにくいのです。
さらに、空気の無い宇宙において、何故ロープから「ぶら下がった」物体が存在していたのか…。
この物体が何なのかは、未だに解明されていません。
6 ワイヤーアクション?
ここまで見てくると、何だか月面着陸がどんどんウソのように思えてきますが、そうはいっても、宇宙飛行士が月面をスローモーションで歩いたり、地上ではありえないほど高くジャンプしている映像はどうなるのでしょうか。
まず、スローモーションに関しては、文字通り普通に歩いている様子を撮影して、それをスローモーションにしただけだという見方があります。
実際、月表面をフワフワ歩いている映像を2.5倍速で再生すると、地上で歩いている様子と全く同じになるのだとか。
そして、「ハイジャンプ」については、ワイヤーで吊っているのではないかと言われています。
さすがにそれは無いだろう…と思いきや、実はいくつかの写真には、不自然なワイヤーが不鮮明ながらも写り込んでいるらしいのです。
7 星が一つも無い
月で撮影された映像・写真には、何故かバックに星が一つも映っていないのです。
地球と違って雲一つ無い月からは、地球よりはるかにハッキリと星々が見えるはずですが、それらが一つも映ってはいません。
仮に、月面着陸がダマシなのだとすれば、NASAは、月から見える星の正確な位置まで再現するのが不可能と判断し、意図的に背景から星を除いてしまったと考えられます。
これに対しNASAは、写真の解像度の問題で星が見えないだけ、と説明しているのですが……。
8 「C-ロック」の謎
月表面を撮影した写真の中に、アルファベットの”C“の文字がハッキリと刻まれた岩(通称”C” Rock)が存在します。
また、その文字は完全な対称図形となっており、自然発生で出来たものとは考えにくいのです。
そこで、これは月表面を再現するのに使われたセットの一部なのではないかと言われています。
スタッフが、誤って隠すべき”C“の文字が見えるように配置してしまったのではないか、と。
さて、興味深いのはこの疑惑に対するNASAの見解です。
現像技師がジョークで細工をしたものである、と説明する一方で、現像過程で髪の毛が紛れこんでしまった結果である、とも説明しているのです。
明らかにこれら二つの説明は両立できません。
ここへ来てNASAはついに墓穴を掘ってしまったのでしょうか。
9 奇妙な照準
宇宙飛行士によって使われたカメラには、物体の大きさや方向を正確に把握するために「照準」が利用されており、それらは実際の写真にも写っています。
ところが、奇妙なことにいくつかの写真では、明らかに照準の手前に物体があるかのように、被写体が照準を隠してしまっているのです。
現実には、このような現象は起こりえません。
考えられるのは、照準が映り込んでいる写真に、あらかじめ用意してあった実際の月面の写真を重ね合わせたのではないかということ。
しかし、この仮説が正しいとしても、何故わざわざ照準を用いた写真を使ったのかという謎が残ります。
10 複製された背景
アポロ15号計画において撮影された月面の写真には、数マイルも離れた場所で撮られたのにも関わらず、全く同じ背景が映っているものがあります。
一方の写真には月着陸船が写っていて、もう一方には着陸船は無く、地面だけは違う感じになっているのですが、背景に見える山の形状などが寸分違わず一致しているのです。
これに対してNASAは、月は地球よりもずっと小さいので、遠くに見える山の稜線は人間の目には似通って見えるのだ、と説明しています。
謎 結局どっちなんだ
こうして見てくると、月面着陸がウソだったという説が、かなり説得力があるように思えます。
宇宙飛行士が、あたかも月面に降り立ったかのような映像を作るのは、現在では、CGを利用すれば難なく実現できるでしょう。
しかし、当時は、そのような高度なCG技術はまだ無かったはず。
そんな時代に、人間が月に行ったということを全世界の人に信じ込ませるだけの映像を作るのは、相当に困難です。
下手をすれば、でっち上げが暴かれ、国全体が世界に恥を晒すのは避けられません。
そんなリスクを犯してまで、月面着陸を捏造するものなのでしょうか……。
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