最も騙されやすい警察官たち

警察

詐欺を働く者は、世間がどんな状況であっても、それを利用して金を騙しとることを考えます。

恐るべきウイルスによって、ただでさえ不安の中にある人々に対し、そのウイルスに関連したデタラメな情報を使う詐欺師が問題となっているのはご承知のとおり。

こういった詐欺の被害に遭わないようにするには、何かおかしいと思ったら、すぐに警察に相談することです。

しかし、もし警察までもが騙されているとしたら……

あまり考えたくはないですが、今回は、そんな騙されやすい警察の話です。

(アイキャッチ画像:thatguydarrel/Pixabay)

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1 10年以上も別人を追っていた警察

犯罪

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1970年代後半イングランドのヨークシャー地方で、女性ばかりを狙った連続殺人事件が発生しました。

警察の捜査も虚しく、犯人は一向に捕まらないまま

そんな警察をあざ笑うかのように、犯人と思われる人物から、警察に手紙が届きます。

手紙は全部で3通

その内容は、いつまで経っても犯人を追い詰められないでいる警察を挑発するものでした。

さらに、それらの手紙の中には、男の声が録音された音声テープが同封されているものも。

文章だけでなく、声でも警察を小馬鹿にするとはなかなか大胆な犯人ですが、実は、この手紙を送ってきたのは、真犯人ではありません

ジョン・ハンブルという名の、事件と全く無関係な、どこにでもいる酒好きのオヤジです。

酔客

rebcenter-moscow/Pixabay

おそらく彼は、暇を持て余していたので、世間を騒がせている殺人犯になりすまして、警察をからかいたかったのでしょう。

彼の送りつけた手紙には、事件の内容に触れた部分も含まれていましたが、真犯人なら間違えないようなミスもいくつかありました。

にも関わらず、音声テープに録音された声が、真犯人の声であると疑わない警察は、相変わらず見当違いの方向で捜査を続行。

その様子を見て、ハンブルもさすがに申し訳なく思ったのか、1979年9月、彼は、自ら警察に二度も電話をかけ、手紙と共に送った音声テープは、犯人のものではなく、自分が作った偽物だと告げたのです。

ところが警察は、その電話の主こそが、捜査の撹乱を狙った真犯人だと確信。

情けないことに、警察は、この事件の真犯人であるピーター・サトクリフという男を、参考人として何度となく尋問していました。

しかし、彼の声が、ハンブルから送られたテープの声と違っていたので、警察は、その都度サトクリフを釈放していたのです。

サトクリフが真犯人だと判明したのは、ハンブルの「ネタばらし」から10年以上も経った1981年。

交通違反で逮捕されたサトクリフが、連続殺人を自白しました。

警察は、実に10年以上もの間、ハンブルの悪ふざけによって、真犯人を取り逃がしていたのです。

2 ナンチャッテ警察官を新入りだと思っていた警察

警察

aitoff/Pixabay

2009年1月、米国イリノイ州、シカゴにあるグランド・クロッシング警察署に、一人の新入りがやって来ました。

彼は、先輩の警察官とともに、パトカーに乗って交通取締りへ

そして、約5時間ほどのパトロールを終えて、署に戻りました。

こうして文章で書くと、何らおかしな所はありません。

しかし、この新人警察官、ちょっと注意して見れば気づくであろう、妙な点がいくつかありました。

ちゃんと警察官の制服は着ているものの、バッジは無し

さらに、ガン・ホルスターは身につけているのに、何故か銃は無し

警察官としての勤務初日とはいえ、少々ウッカリが過ぎます。

まるで、新学期が始まって早々に忘れ物をしまくっている中学生のような……。

いや、「ような」ではなく、実際にこの警察官、まだ14歳でした

十代

OrnaW/Pixabay

警察官に憧れる少年が、どこかで入手した本物の制服を着て、勝手に「初出勤」していたのです。

彼がパトロールから戻ったとき、警察官の一人がようやく、その新入りが妙に若すぎることに気づきました。

ここで遂に、その「ナンチャッテ警察官」の正体がバレることに。

ちなみに、その少年が周りを上手く騙せていたのは、過去に、学校の職業体験として、別の警察署で仕事をしたことがあったから。

他愛もないイタズラと言えばそれまでですが、彼は、厳密には法に違反することを行ったわけで、その後、裁判にかけられることに。

しかし、結果的に無罪となっています。

それにしても、車の免許も取得できない年齢の少年が警察官のフリをして、しばらくそれに誰も気づかなかったというのは驚きです。

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