「あれ、何か降ってきた…」
「雨?…じゃない…何じゃこりゃあ!!!」
そんなお話です・・・。
空から降ってくるのは雨や雪ばかりとは限りません。
時には全くもって意味不明な物が降ってくることもあるのです。
そんなトンデモナイ物が実際に降ってきたという事例をご紹介します。
〈originally posted on February 20,2016〉
1 クモ
2013年2月8日、ウェブデザイナーをしているエリック・ライスという男性が、ブラジルのサント・アントーニオ・ダ・プラチナという町で車を運転していた時、空から突然「クモ」が大量に降ってきました。
ちょうど消しゴムと同じくらいの大きさで、文字通り雨のように降ってきたそうです。
ブラジルにあるパラナ連邦大学のマータ・フィッシャー教授によれば、このとき降ってきたのは「アシブトヒメグモ属」のクモであるとのこと。
このクモは、強い風が吹いていると糸をパラシュートのように広げて風に乗って移動する習性があるので、おそらく空中を移動している最中に落下してきたのだろうと見られています。
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2 肉
1876年3月9日、ケンタッキー州オリンピアン・スプリングズに住むアレン・クラウチという男性は、いきなり「肉」が降り注ぐ場面に遭遇しました。
およそ90m×45mの面積の地面に局地的に降ってきたそうです。
本人の話によれば、大きめの雪のような形だったとか。
その後、勇気のある人がその謎の肉を食べてみたのですが、味は羊の肉に近かったそうです。
しかし、イギリスのある研究機関がその肉を検査したところ、肉の正体は羊ではありませんでした。
馬の肺組織が丸く固まったものだったのです。
となると、残る疑問は、何故そんな物が空から降ってきたのかですが、恐らく猛禽類が馬の死体の肉を食べ、飛んでいる最中にそれを吐き出したのではないかと考えられています。
何にせよ、空からいきなり降ってきた肉を食べるのは絶対に止めた方が良さそうです。
3 ミミズ
2001年3月4日、イギリスのガラシエルズ・アカデミー高校で、あるクラスがサッカーの授業をしているとき、生徒たちの肌にペタペタと冷たい物が当たり始めました。
普通なら雨が降ってきたのかと思うはずですが、この日はイギリスでは珍しいほどの快晴だったそうです。
雨でないなら一体何だと思ってよく見てみると、それはミミズでした。
この学校の近くにはビルなどは無く、飛行機も飛んでいなかったので、人為的なものとは考えられません。
結局、ミミズが降ってきた謎については現在も解明されていないのです。
4 血
2008年、コロンビア共和国のラ・シエラ・チョコという町で、「血」が降ってくるというホラーな事態が発生しました。
いやいや、さすがに血が降ってくることはないだろうと思われるかもしれませんが、細菌学者がこのとき降ってきた液体を調べたところ、正真正銘の血液だったのです。
空から血液が降ってきた原因は何なのか。
この謎についても未だに決定打といえる科学的説明はなされていません。
この町の牧師によれば、これは神の啓示の一種であり、人々が今の罪深い生活を改めねばならないことを意味しているのだとか……。
5 魚
2004年、オーストラリアのラジャマヌという町で、空から何百匹もの魚が降ってきました。
すぐ近くに海があるのならこういう現象もあり得るかもしれませんが、この町はタナミ砂漠に接しており、最も近い海や湖までは数100kmも離れています。
何とも不思議な現象ですが、さらに驚きなのは、こんなことが起きたのは一度ではなく、2010年には2回も起きているのです。
これについては一応科学的な説明がなされており、「水上竜巻」によって上空まで上がった魚が風に乗って移動し、それが町に落下したのではないかとされています。
6 お金
空からお金が降ってきたら、と願ったことのある人がいるかもしれませんが、実際にお金が降ってきた例はあります。
それも一度や二度ではありません。
1957年にフラインスのブールジュで1000フラン札が降り、同じ年にアメリカのシカゴでは1ドル札が500枚以上も降りました。
1968年にはイギリスのラムズゲートでペニー硬貨が15分間断続的に降り注いだのです。
ちなみに、この時の硬貨は相当高い所から落としたかのようにへこんでいたのですが、付近に高層ビルは無く、飛行機も飛んでいなかったそうです。
7 ゼリー
スコットランドでは2009年にゼリー状の物体が降りました。
アメリカの科学雑誌『ナショナル・ジオグラフィック』の企画でこの謎の物体を調べたのですが、完全に正体を突き止めることは出来ませんでした。
このミステリアスなゼリーが何なのかについては諸説あります。
何らかの菌類ではないかとするものや、隕石の破片ではないかとするもの。
他には、カエルの体の一部を鳥が吐き出したものではないかとする説もあります。
8 ゴルフボール
1969年9月1日、フロリダ州で大量のゴルフボールが、まるで雪のように降ってくるという珍事件がありました。
ゴルフファンには何ともありがたい話でしょう。
いきなりゴルフボールの雨が降った原因が気になりますが、気象学者によると、ゴルフ場が密集しているプンタ・ゴーダという町を通過したトルネードが、池ポチャした大量のゴルフボールを吸い上げ、それが落下してきた可能性が高いということです。
9 牛
奇妙な物が降ってきた例を色々とご紹介してきましたが、トドメは牛です。
時には牛さえ降ってくることがあるのが人生というもの。
2007年11月、チャールズ・エバーソンと妻のリンダの乗った車がワシントン州のマンソン・ハイウェイを走っていると、いきなり車のボンネットに牛が落下してきました。
この牛は、さすがに天から降ってきたのではありません。
実は、近くの精肉工場から逃げ出した牛が崖から飛び降り、それがハイウェイを走行中だったエバーソン夫妻の車に直撃したのでした。
幸い二人は無事でしたが、牛の落下した位置がもう少しずれていたら命が危なかったそうです。
ちなみにこの日は、二人にとって初めての結婚記念日だったとか。
どうやっても一生忘れられない記念日になりましたね。
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