その手があったか!
結婚相手が人間でなくていいなら、モテない俺にもチャンスが……!?
などと考える人はまずいないでしょうが、世界には、人間以外の「物」と結婚してしまった人たちがいるのです。
そんな珍しい事例をいくつかご紹介します。
なお、これらの「結婚」は、当人が結婚したと主張していたり、結婚式を挙げたりしているだけで、もちろん法的な意味合いはありません。
〈originally posted on April 27,2015〉
1 エッフェル塔と結婚
という女性は、約3年間の「交際」の末、2007年にエッフェル塔と結婚しました。
アメリカ空軍に所属していた経歴をもつ彼女は、空軍士官学校にいるとき、男子学生がら性的暴行を受けそうになったのですが、持っていた木刀でその相手を撃退。
それ以後、彼女はその木刀を抱きしめながらでないと寝られないようになり、それが「物」への恋愛感情が生まれるきっかけとなったそうです。
彼女の話では、物との恋愛は、その物によって精神的に支えられている、という意味合いが強いのだとか。
実際、彼女はアーチェリーの選手として数々の世界大会で優勝しており、それにはエッフェル塔との絆が大きな役割を果たしていたそうです。
2 犬と結婚
オーストラリアのクイーンズランド州トゥーンバに住むジョセフ・ガイソさんは、愛犬のハニー(雌のラブラドール)を連れて公園を散歩しているとき、犬同士の結婚式が行われているところに遭遇しました。
そして、この体験が、彼にある決意をさせることに。
それは、自分の愛犬と結婚すること。
結婚式の場所として選んだのは、先ほどの公園です。
その後、彼は家族や友人に囲まれ、愛犬ハニーと結婚式を挙げたのでした。
3 車と結婚
カリフォルニア州サンバーナーディーノに住むマリア・グリフィンさんは、生まれてからずっと、他の人に恋愛感情を感じることがありませんでした。
驚くことに、生まれて初めて感じた恋心は、「クライスラー・ビルディング」に対するものだったそうです。
そして、彼女の興味は次第に乗り物へと向いていき、中でも「フォード・トラック」に惚れ込んでしまいました。
日常生活では、ごく普通に、男性に興味があるかのように装っていたのですが、その偽りの生活も遂に限界に。
それを機にマリアは、念願の「フォード・トラック」を購入し、友人たちの協力の下、その車と結婚式を挙げました。
彼女は結婚式の後、ハネムーン旅行にも出かけたそうです……。
4 ベルリンの壁と結婚
スウェーデン出身のエイヤ=リータ・エクレフ=ベルリナー=マウアーさんは、物に対する恋愛感情について、公の場で語った最初の人とされています。
彼女は、幼少期にテレビでベルリンの壁を見て以来、その壁に恋をしてしまい、実際にベルリンの壁を何度も訪れた末、1979年に壁と「結婚」しました。
ベルリンの壁周辺は警備が厳重だったため、露骨に愛情を表現することは難しかったようですが、それでも可能な限り通い詰めたそうです。
1989年にベルリンの壁が崩壊し、ドイツ国民が喜びに沸く中、彼女だけは「夫の死」を悼んで悲しみに暮れていたとか。
それ以後、彼女は壁のあった場所には行っていませんが、自宅にはベルリンの壁のミニチュア模型が置かれているそうです。
5 抱き枕と結婚
韓国に住むリー・ジンギュさん(28)は、抱き枕と結婚した男性。
もちろん、その抱き枕は普通の抱き枕ではなく、美少女キャラクターがガッツリとプリントされたものです。
リーさんは、『魔法少女リリカルなのは』というアニメの「フェイト・テスタロッサ」というキャラがプリントされた抱き枕に惚れてしまい、レストランやテーマパークなどに行く際には必ず「彼女」も同伴だったとか。
〈これがそのテスタロッサ〉
そして、その想いが高じ、2008年に「彼女」と結婚式を挙げました。
ちなみにその結婚式は、伝統的な韓国の様式に則った本格的なものだったそうです。
6 死んだ彼女と結婚
タイ出身のチャディル・デフィさんは、大学時代に知り合ったタリーニャ・カムスックという女性と10年交際していました。
しかし、彼女から結婚の話を切り出されると、仕事が忙しいのを理由に返事をはぐらかしていたのです。
そんな彼女が、2012年1月、交通事故で亡くなってしまいます。
デフィさんは、彼女の申し出に応じなかったことを償うかのごとく、タリーニャさんとの「結婚」を決意。
結婚式は彼女の葬儀と同時に行われ、ウェディングドレスに身をまとったタリーニャさんの指に結婚指輪をはめると、彼は花嫁の額にキスをしたのでした。
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